ほぼ“初めまして”だとしても

全国的に秋晴れ予報の日曜日、島岡美延です。
少し早めのハロウィンイベントも気持ちよく行えそう。
昨夜は、お店に入って大勢で乾杯をしたあと、横浜も急な激しい雨に。
1年ぶりに顔を合わせた、高1のクラス会でした。
今回、ご高齢の先生の負担も考えて、私たち1年2組と、先生が2,3年（クラス替えなし）で担任した3年2組の面々と初の“合同クラス会”。
3年間同じクラスだった人が、5年前、1年のクラス会を企画してくれたことがそもそもの始まり。
8クラスあって、男子が圧倒的に多くて、“初めまして”の人もいたけれど、“あの時代を共にした”事実って、不思議なほど大きいものですね。
いつもより倍の人数ゆえ、全員スピーチも“1分程度の制限つき”。
それでも、各人の今の姿に“らしさ”や“意外性”を感じて大いに盛り上がりました。
過去のクラス会で、大変な体験を語った人が、今年は元気に顔を見せてくれたことに、ホッとしたり…。
一日一日の積み重ねで、来年秋に再会できることが、今から楽しみです。

“ライ麦畑”の作者を探して

晴れていても天気の急変がありそうな土曜日、島岡美延です。
10代の頃、夢中になった本はありますか？
映画『ライ麦畑で出会ったら（27日公開）』をご紹介します。
この題名、誰もが連想するのは、J.D.サリンジャーの青春小説『ライ麦畑でつかまえて』。
1969年、アメリカ・ペンシルベニア州。
孤独な日々を送っていた高校で最も冴えないジェイミーは、若者のバイブル「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、演劇として脚色しようと思いつく。
舞台化するには、作者であるサリンジャーの許可が必要と知り、連絡を取ろうとするも隠遁生活の作家の居所はつかめないまま。
そんな折、学校で、ある事件が発生。ジェイミーは寮を飛び出し、演劇サークルで出会った他校の少女、ディーディーとともにサリンジャー探しの旅に出る。
果たしてジェイミーはサリンジャーに会えるのか…？
ジェームズ・サドウィズ監督の実体験を基に描かれた、リアルでほろ苦い青春！
人生のヒントを見つけに、あなたも旅をしてみませんか？

100%“PC画面”の映像で展開！

今季一番寒くなりそう、島岡美延です。
あなたが一日に見るスマホ、PCの画面って、何十、何百、それ以上？
アプリ、メール、TV電話、写真、動画…、その画面の映像だけで物語が進む…！
映画『サーチ（26日公開）』をご紹介します。
最初から最後までパソコンのモニター画面から一度も出ない、そんな手法に興味を持って見始めたら、“怒涛の展開”に驚き、夢中に。
アニーシュ・チャガンティ監督という新たな才能に脱帽！
朝起きると、娘のマーゴットから3件の不在着信。
デビッドは娘に連絡するが、一切反応がない。
警察に通報するも有力情報をつかめぬまま37時間が経過。
デビッドは娘のPCにログインし、SNSへのアクセスを試みる。
インスタグラム、フェイスブック、ツイッター…、そこには自分の知らないマーゴットが。
クラスで孤立、ピアノ教室は半年前に退会、大金を送金した形跡まで！
捜査が行き詰まる中、4日目、事態は急展開…。
“クリックする”動作に、「感情が伴う」ことが実感できる傑作。

新しい飼い主を探す旅は・・・

今日も帰宅時に折り畳み傘が必要かも、島岡美延です。
今、日本で一番信用できるのは、天気予報？
医学部入試の不公平さ、次に会見するのは、どこ？
免震ダンパーの検査データ改ざん、文字通り“土台から覆される”安全性の問題。
こちらは、信頼しあう一人と一匹。
映画『旅猫リポート（26日公開）』をご紹介します。
『図書館戦争』『植物図鑑』など、数多くの映像化作品の原作者、有川浩が脚本も自ら担当しました。
元野良猫のナナ（声・高畑充希）は、交通事故に遭ったところを心優しい青年・悟（福士蒼汰）に助けられ、5年間、飼い猫として幸せに暮らしてきた。
しかし、ある事情から、悟はナナを手放さなくてはならなくなり、ナナと一緒に銀色のワゴン車で、新しい飼い主を探す旅に出る。
小学校時代の親友（山本涼介）、高校時代の友人夫婦（広瀬アリス、大野拓朗）、幼少の頃から世話になった叔母（竹内結子）…、大切な人たちを訪ねる旅は、悟の人生を振り返る旅となっていく。
旅の終わりに明かされる、悟の“秘密”とは？

腕相撲で復活をかける男

雨も降ってひんやりした朝、島岡美延です。
なかなかすっきりした秋晴れになりませんね。
11歳のオセロ世界チャンピオンになった福地啓介さんを祝福した全日空の機長、谷田邦彦さんは、かつて15歳で優勝した最年少記録保持者…！　
この素敵なニュースを聞いて、新チャンピオンが将来なりたい職業は何かしらと思いました。
映画『ファイティン！（20日公開）』をご紹介します。
韓国のマッチョスター、マ・ドンソクの上腕筋パワーが見事…、“腕相撲”の物語。
アメリカに養子に出され、孤独な人生を送っていたマークは、かつてアームレスリングのチャンピオンを目指していた。
しかし、八百長疑惑をかけられ、除名。
ある日、シンギというスポーツエージェントを名乗る男に誘われ、韓国に戻って再びアームレスリングの世界へ。
実母を捜してマークが訪ねた家には、初めて知る妹スジンと子供たちが住んでいた。
マッチョな男がその家族と出会ったことで、何かが変わり始める…！
腕相撲の試合、深くてアツいです！

大杉漣さん、初プロデュースの主演作

当ブログ『美しい姿勢で話し方レッスン』は、本日、開設から11年、島岡美延です。
いつもお立ち寄りいただいている皆様、本当にありがとうございます。
一日、一日を積み重ねて、今日という日がある…、“なぜ、生きるのか”と、少し考えてみませんか？
映画『教誨師（公開中）』をご紹介します。
昨日のラジオに、プロデューサーの松田広子さんと、俳優の五頭岳夫さんが登場。
大杉漣さんによる、初のプロデュース作品で、最後の主演作となりました。
牧師で、半年前に着任したばかりの教誨師をまさに全身全霊で演じ切った漣さん。
6人の死刑囚と面会する教誨師の葛藤、苦悩…。
五頭さんが演じたのは、お人よしのホームレス。なぜ彼が死刑囚になってしまったのか。
字を書けない彼に教誨師が平仮名を教える…、映画の中で少しホッとできる場面も。
実際の事件を思い起こさせる死刑囚たちとの圧倒的な会話で紡がれます。
綿密な取材からこの作品を生んだ佐向大監督の想いを受けた役者たち、みな素晴らしいです。

誰からの情報を信じますか？

すっきりしない月曜日の朝の空、島岡美延です。
今度の日曜日まで「新聞週間」。
新聞を読んでいますか？　インクで多少、手が黒くなろうと、紙で読む新聞がやはり好きです。
今月の姿勢テーマ『不正確な情報に惑わされない自分を作ろう』を実践していますか？
先月の北海道胆振東部地震の際、“ネットの情報”が耳に入ってくる不安を強く感じたのですが、“何を信じるか”が本当に難しい時代。
米大統領は、相変わらず自分に不利な報道はすべて“フェイクニュース”と決めつけています。
偽のアカウントを大量に削除、などの報道を聞くと、ネットに“それらしく書かれている”ことの真偽を見極めることが自分にできるか、不安になります。
何かを調べるため、ネットを検索する。その時すでに、自分が読んでいる記事は“自分が求めている情報”としてクリックしている…。
“クチコミ”こそ信じられる、と思って読んでいる記事は、試してもいないライターが書いているかも…。
誰からの、どんな情報を得て、あなたは行動していますか？

日本三大酒処、実はここも

服装も寝具も慌ただしく“寒さ対策”へ、島岡美延です。
台風のあと、フェーン現象もあった今月初めのことを思うと、なんて激しい10月の気温変化。
時間をもう少し遡ると、7月には、西日本豪雨災害がありました。
日本三大酒処、東広島市・西条（灘、伏見と並んで）。
実は、撮影に全面協力してくれた酒蔵も大きな被害を受けたのだそう。
映画『恋のしずく（20日公開）』をご紹介します。
瀬木直貴監督は、地域に実際に住み、緻密な調査をして、土地の息吹を肌で感じながら映画を制作するという手法で知られ、それが見事に画面に表れています。
東京の農大でワインソムリエを目指す“日本酒嫌い”のリケジョ・詩織（川栄李奈）。
実習先が意に反して、日本酒の酒蔵に決まってしまう。
厳格な蔵元（大杉連）と折り合いの悪い息子（小野塚勇人）、頑固な杜氏たちにもまれ、なんとか奮闘する詩織。
酒造りを通じて、今までにない喜びを感じ始めた時、蔵元が病に倒れ、大きな転機が訪れる…。
日本酒が恋しくなること、間違いなし。

“最高の姿”を刻んで、引退へ

今夜の多摩川花火大会には、にわか雨＆寒さ対策を、島岡美延です。
こちらは、一つも欠けることない満月のような輝きのまま、引退へ…！
昨夜、Kバレエカンパニー『ロミオとジュリエット』を東京文化会館で鑑賞。
2018/19シーズンの演目発表の段階で、カンパニーで長く主演を務めてきた浅川紫織が、10月の舞台で現役ダンサーを引退することを発表していました。
明日14日がついに最後。
芸術監督・熊川哲也に「涙が出るほど美しい」と言わしめたという紫織さん。
昨日の舞台では、最後まで無垢な、愛を信じ切るジュリエットを演じ、この時間が終らないで…、と祈りたくなるほど。
“最後のジュリエット”と言われても、まだ30代、あと10年でも踊れそうな美しさ！
宮尾俊太郎も、ジュリエットに恋し、紫織さんを支えるロミオとして、健闘。
海外では芸術監督とダンサーを兼務する女性ダンサーも珍しくありません。
今後、Kバレエユースの芸術監督になるそうですが、いつか、舞台に戻る、そんな日が来てほしいです。

“はみだしっ子”は、今も

週末の天気は下り坂、島岡美延です。
この重たい空模様のような少年たちの未来は…。
シアターサンモールで、劇団スタジオライフ公演『はみだしっ子～in their journey through life～』を観てきました（21日まで）。
1975年、三原順が「花とゆめ」に発表した漫画が原作。
昨年秋、スタジオライフがこの物語を舞台化し、続編として、ほぼ同じキャストで演じている今作。
トリプルキャストであり、別チームの時も俳優は様々な役を演じるので、劇団員に作品の登場人物が“しみ込んでいる”のがよくわかります。
家族の複雑な問題を抱えて家を出た、グレアム、アンジー、サーニン、マックス。
自分の居場所を探して、運命的に出会い、絆を深めていく。
そんな旅の中、優しそうに見えてダマそうとする大人、逃げてきたはずの親との再会など、彼らを揺さぶる出来事が次々と…。
虐待、放棄など、現代にも“通じてしまう”物語。
厳しく難しい題材に意欲的に取り組み続ける劇団、ますます応援したいです。