彼岸に入っても連日猛暑、島岡美延です。
図書館の新名丈夫著『あなたが知らない太平洋戦争の裏話』(新人物文庫)を読んで色々考えました。表紙に「これが昭和の戦争の実相だ!」、全く知らなかった「そこまでひどい!?」という事実(それを軍が隠蔽)も。
著者は1906年(明治39年)生まれ。「歴史は足で書く」という元毎日新聞記者。従軍記者をし東京裁判、巣鴨拘置所へも取材。
1970年出版、2010年に新人物往来社から文庫本に。「今日の歴史家は公式文書を第一史料と言っているが、著しく真実を隠蔽し、戦いを美化した日米の軍の文献などに基づいて真の歴史は書けない」とも。
私が読んで「教科書や本、テレビで見聞きした戦争よりずっとひどい」と感じたのだから、もっと若い世代は、自分が聞いたことのある戦争とは全然違っていて、フェイクとすら思うかも。「事実は書き換えられていく」――、関東大震災、太平洋戦争、今起きていることもたぶん。