破綻した計画。
やめぬ国。
そう大きな見出しを付けられた記事は、核燃料サイクルの話。
本来は高速増殖炉で使用済みの核燃料を再処理して使うって仕組み。
それ以上に詳しいことはよくわからないけど。
プルトニウムを取り出し、効率の悪いプルサーマルをする。
専門家の話は、さっぱりわかりませんな。
だけど、この計画には多額の予算が必要なんだってのはわかります。
筆者の言葉が目にとまります。
福井県敦賀市にある「もんじゅ」の廃炉決定前、取材した当時の所長が「1兆円も使ってきたのにそれを捨てていいんですか。」と話したその印象をパチンコで負けた人のものと重なったとしたのはおもしろい。
結果を出せなきゃ去るのみだから。
そうじゃ無きゃ途中経過ってものを広く説明すればいい。
いいことをしているのなら理解者も増えるでしょ、素人でもわかるように。
一度動き出した国策は、なかなか止まらない。
その典型的な例が核燃サイクル。
でも、そのサイクルは既に破綻しているのです。
再処理の理論と現物を作る技術との差ってことになるのでしょうか。
1兆円をかけた「もんじゅ」に、あとどれほどの予算を投じれば完成したものなのでしょう。
1995年から20年経って廃炉が決まる。
パチンコで負けた人と同じ考えの所長にも聞いてみたい。
再処理工場の方はどうなのでしょう。
青森県の六ヶ所村に作られたものは、1993年に5年ほどで完成するものが、未だ動かず。こちらも当初予算の4倍の3兆円近くなのだとか。
ああ、原子力産業は役に立つってことより儲かるものだってことがわかります。地元経済を潤してくれるもの。
それ以上でも以下でも無し。
実際に廃棄物を貯蔵するのは別だもの。そう思って来たんでしょ。
ゴミは誰かが考えればいい。
さて、発電は高度な技術で進められたのでしょうが、廃棄物の扱いがお粗末なのはなぜなのでしょう。
結局は作りっ放し。
何でもかんでもゴチャマゼに扱う国。