3月といえば、卒業式ですね。
今週末のところも多いのかな?
不登校の状態で迎える卒業式。
ケン太が中学生の時がそうでした。
最初は出る気がなかったケン太です。
でも、担任の先生が一生懸命働きかけてくださり、
午後からの、第二卒業式(校長室での卒業式)だけ出席することができました。
担任の先生が「卒業証書は手渡すことになっている。
卒業式に出れないのなら校長か教頭が自宅に手渡しに行く」とケン太に言ったのです。
そんな決まりはないのですが、
なんとかケン太に出てほしくての嘘ですね。
そんな嘘がケン太に通じるのかと内心ヒヤヒヤの私でしたが、
第二卒業式なら行くとケン太は答えました。
「校長や教頭に家に来てほしくないから」ということでした。
卒業式当日。
午前の卒業式が終わり、同級生が皆、学校から去った頃。
13時頃だったと思います。
お母様も是非・・・ということなので、ケン太と二人で学校に向かいました。
ケン太は「行く」と答えたけど、
本当に来るかのかどうか心配だったのでしょうね。
担任の先生は、玄関先でケン太の姿を確認するなり、安堵の表情を浮かべ、
「よかった」とケン太を抱きしめました。
ケン太が6月末に完全に不登校になってから
最低でも、週に1、2度、訪問してくださった先生。
電話も何度も入れてくださいました。
最初は訪問していただいても、会うことを拒否していたケン太ですが、
そのうち会うことができるようになっていました。
こんなに、こんなに、ケン太のことを思い、
いつもいつも心配してくださっていた先生。
そんな先生の最後の思いに応えることができてよかった・・と思えた瞬間でした。
胸がじ~んとしました。
その後、校長室に誘導されると、学年の先生方がずらりと整列されていました。
担任がケン太の名前を呼び、ケン太が「はい」と返事をし、
校長先生から卒業証書を授与されました。
ほんの1~2分だったと思います。
ケン太だけの卒業式は無事、終了しました。
廊下に出ると、担任の先生から卒業の記念品や皆からの寄せ書きなどをいただき、
これまでお世話になった教科の先生方にも
「元気でな~」とかいろいろと声をかけていただきました。
ケン太はというと・・・
ずっと強張った表情でした![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
多分、校長先生に卒業証書を渡されるだけと思っていたと思います。
こんな卒業式らしい演出があるとか、他の先生方がいるとか思っていなかったと思います。
私もそうなのですが。
他の先生方の声掛けにもどうしていいかわからないようでした。
早くこの場から消えたい・・・
こんなはずじゃなかった・・・そんな表情に見えました。
最後、これまでの感謝の気持ちを伝えようと担任の先生のところに向かうと、
ケン太は私から離れて行ってしまいました。
ケン太は玄関で私を待っていましたが、
私の姿を確認すると、ひとりで校門に向かって歩き出し、
家に着くまで、ひと言も発することはありませんでした。
家についてもしばらく放心状態でした。
ひと言も発せず、出てくるのはため息ばかり。。。
そんな様子をみると、
ケン太にとって卒業式とは何だったのだろう・・・と思います。
多分「行ってよかった」と思えるものではなかったと思います。
卒業証書をもらうために仕方なく行ったのですから。
確かに、卒業式の日に学校に向かえたことは大きなことだけど、
ケン太にとって「行ってよかった~」と思えるものでないのなら、
私も「行ってよかった~」と心から思うことはできませんでした。
今、不登校のお子さんも
その親御さんも
卒業式は・・・という思いがあるかもしれません。
お子さんの意志で一歩踏み出すことができたら、それは素晴らしいことだと思います。
ただ、ケン太がそうであったように
皆が卒業式に出たいと思っているわけではないと思います。
予行練習に参加していなくて参列そのものに不安があったり、
これまでのイベントの話など、思い出を皆で語りあったりするんじゃないか。
自分は参加していないのに?
そんな中にいるのは耐えられない・・・
学校に行っていない子はいろんなこと想像してしまいます。
「出たい」という気持ちが見えているのなら
親も背中を押してあげたいですが、
「出ない」と決めたのなら「出ない」でいいんじゃないかな。
過去のことを振り返りたくなかったら、振り返ることはない。
前を向かせてあげればいいと思います。
卒業式にも出れないなんて、かわいそうと親が嘆いたり
出た方がいいんじゃないかと働きかけたり?
卒業式に出れないダメージを親が大きくして。
子どもにもダメージを与えてしまうだけかなと思います。
もし、行けなかったとしても、重く受け止めず、
それはそれで・・・というくらいな気持ちでね。
ケン太にとって、
卒業式の日のことは、
そんなことがあったな・・・程度のことになっていると思います。
通り過ぎてしまえばそんなもんです。
そうなればいい。
きっとそうなりますよ。
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今週末のところも多いのかな?
不登校の状態で迎える卒業式。
ケン太が中学生の時がそうでした。
最初は出る気がなかったケン太です。
でも、担任の先生が一生懸命働きかけてくださり、
午後からの、第二卒業式(校長室での卒業式)だけ出席することができました。
担任の先生が「卒業証書は手渡すことになっている。
卒業式に出れないのなら校長か教頭が自宅に手渡しに行く」とケン太に言ったのです。
そんな決まりはないのですが、
なんとかケン太に出てほしくての嘘ですね。
そんな嘘がケン太に通じるのかと内心ヒヤヒヤの私でしたが、
第二卒業式なら行くとケン太は答えました。
「校長や教頭に家に来てほしくないから」ということでした。
卒業式当日。
午前の卒業式が終わり、同級生が皆、学校から去った頃。
13時頃だったと思います。
お母様も是非・・・ということなので、ケン太と二人で学校に向かいました。
ケン太は「行く」と答えたけど、
本当に来るかのかどうか心配だったのでしょうね。
担任の先生は、玄関先でケン太の姿を確認するなり、安堵の表情を浮かべ、
「よかった」とケン太を抱きしめました。
ケン太が6月末に完全に不登校になってから
最低でも、週に1、2度、訪問してくださった先生。
電話も何度も入れてくださいました。
最初は訪問していただいても、会うことを拒否していたケン太ですが、
そのうち会うことができるようになっていました。
こんなに、こんなに、ケン太のことを思い、
いつもいつも心配してくださっていた先生。
そんな先生の最後の思いに応えることができてよかった・・と思えた瞬間でした。
胸がじ~んとしました。
その後、校長室に誘導されると、学年の先生方がずらりと整列されていました。
担任がケン太の名前を呼び、ケン太が「はい」と返事をし、
校長先生から卒業証書を授与されました。
ほんの1~2分だったと思います。
ケン太だけの卒業式は無事、終了しました。
廊下に出ると、担任の先生から卒業の記念品や皆からの寄せ書きなどをいただき、
これまでお世話になった教科の先生方にも
「元気でな~」とかいろいろと声をかけていただきました。
ケン太はというと・・・
ずっと強張った表情でした
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多分、校長先生に卒業証書を渡されるだけと思っていたと思います。
こんな卒業式らしい演出があるとか、他の先生方がいるとか思っていなかったと思います。
私もそうなのですが。
他の先生方の声掛けにもどうしていいかわからないようでした。
早くこの場から消えたい・・・
こんなはずじゃなかった・・・そんな表情に見えました。
最後、これまでの感謝の気持ちを伝えようと担任の先生のところに向かうと、
ケン太は私から離れて行ってしまいました。
ケン太は玄関で私を待っていましたが、
私の姿を確認すると、ひとりで校門に向かって歩き出し、
家に着くまで、ひと言も発することはありませんでした。
家についてもしばらく放心状態でした。
ひと言も発せず、出てくるのはため息ばかり。。。
そんな様子をみると、
ケン太にとって卒業式とは何だったのだろう・・・と思います。
多分「行ってよかった」と思えるものではなかったと思います。
卒業証書をもらうために仕方なく行ったのですから。
確かに、卒業式の日に学校に向かえたことは大きなことだけど、
ケン太にとって「行ってよかった~」と思えるものでないのなら、
私も「行ってよかった~」と心から思うことはできませんでした。
今、不登校のお子さんも
その親御さんも
卒業式は・・・という思いがあるかもしれません。
お子さんの意志で一歩踏み出すことができたら、それは素晴らしいことだと思います。
ただ、ケン太がそうであったように
皆が卒業式に出たいと思っているわけではないと思います。
予行練習に参加していなくて参列そのものに不安があったり、
これまでのイベントの話など、思い出を皆で語りあったりするんじゃないか。
自分は参加していないのに?
そんな中にいるのは耐えられない・・・
学校に行っていない子はいろんなこと想像してしまいます。
「出たい」という気持ちが見えているのなら
親も背中を押してあげたいですが、
「出ない」と決めたのなら「出ない」でいいんじゃないかな。
過去のことを振り返りたくなかったら、振り返ることはない。
前を向かせてあげればいいと思います。
卒業式にも出れないなんて、かわいそうと親が嘆いたり
出た方がいいんじゃないかと働きかけたり?
卒業式に出れないダメージを親が大きくして。
子どもにもダメージを与えてしまうだけかなと思います。
もし、行けなかったとしても、重く受け止めず、
それはそれで・・・というくらいな気持ちでね。
ケン太にとって、
卒業式の日のことは、
そんなことがあったな・・・程度のことになっていると思います。
通り過ぎてしまえばそんなもんです。
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