
Nikon F4 + Ai Nikkor 50mm F1.2S
オートフォーカスとマニュアルフォーカスの過渡期に登場したカメラ(1988年)でオートフォーカス機としては人気がないですが、マニュアル機として使うと、それまでのマニュアルフォーカスのレンズでもマルチパターン測光が使えて、しかもファインダーはとてもピント合わせがしやすい、”最強のマニュアル機”なんて言われ方をしているようです。
F4は過去2台使ってきました。最初の1台はだいぶ使い込まれた中古で、私が使い始めることはフィルムのコマ間の間隔がバラバラになっていたり、モーターも結構くたびれていました。F3以前の手巻きのカメラでは起こらない不具合ですが、いろいろと自動になってくると故障の要素も増えるものですね。それでもF4の測光はとても信頼でき、カメラ任せでも失敗することはほとんどありません。リバーサルフィルムを使うときの安心感があります。2台目のF4は1台目よりも古いですが、丁寧に使われていたらしく、とてもいい状態のものです。
発売当時に20万円以上もしたF4。でも今ではとんでもない価格で取引されています。古いのを使い込んでからまた次もF4を使い込む。20年前だと金額的にとんでもないことですが、デジタルのおかげですね。
・・・といってもデジタルも少々使いますよ。理想は、天体写真はデジタル、モノクロはフィルム。たまにリバーサルフィルム(月1本ぐらいで)。天体写真をリバーサルでやってるとあまりにもコスト高です。。しかもフィルムは、「相反則不軌」という天体写真にはとてもやっかいな特性があり、フィルムに記録される光の量が露光時間と光の強さの積分値と一致せず(小さくなる)、露光時間が長いほどそれが強くなるので、露光時間を長くしても写りこむ星が比例して多くなるわけではありません。その分デジタルは一定で、最近は高感度特性が特によくなっています。暗いところで明るいレンズなら手持ちでパシャとしただけで星空が写ってしまうでしょう。安い中古のデジタル一眼を天体用に改造(IR改造)しようかとも思ってますが、一般撮影に使えなくなるのでこれはどうかな??