修正終了
先日、各部の測定をして定数を変更する箇所があったので、部品取替え。当初、実験的な製作だったので、性能をケチっているところもありましたが、それも修正。ガッチリ完成させました。現在6AS7Gを6080に入れ替えて使っています。
いつも大事にしているコンセプトはローコスト。トランスは中古品。信号の配線は、高価なアンプ専用ではなくLANケーブルをばらしています。シールドはないですが、LANケーブルは音楽の信号を伝送するにはいい感じ。CD~アンプ間のラインケーブルもこれで自作しています。シールドがないために実際には左右への信号の飛びつきやノイズの混入もあると思いますが、聴感上問題ないので、よしとしています。スピーカーケーブルも専用のスピーカーケーブルは高いので、工業用に使われるVCTケーブル。スピーカーケーブルに比べると、激安です。専用のスピーカーケーブルに比べても遜色ないと思います(測定したわけではないが)。電子部品も世の中にはオーディオ用という高級パーツがありますが、一切使っていません。すべて安価ですぐに手に入るもの。結果、補修するときも容易に可能です。
予想以上のいいできになりました。特に解像度が高く、透明で輪郭がしっかりしています。立ち位置の感じ、臨場感もよく感じられます。空間の再現性もいい感じなので、出力管を1本で担当してることはそれほどチャンネルセパレーションを悪くしていないのでしょう!? 電源回路は左右分割して対処しています。高域は今まで聞こえてなかった音も聞こえてきます。パーカッションの炸裂は実にきれいです。低域の量感はもうちょっと欲しいところですが、ハイパワーの6BQ5プッシュプルアンプに比べてもそれほど遜色ありません。解像度は、内部抵抗の小さい真空管を使っているのである程度予想はできたのですが、初段1段で鈍感な真空管をドライブできるのか?増幅率2という小ささでまともな音量になるのか??という疑問がずっと付きまとっていました。いずれも問題なし。ただし、音量は低能率のスピーカーと組み合わせると苦しいでしょうね。大型のフロアスピーカーをゆったりと鳴らすタイプのアンプです。