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山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

プロトタイプ・実験

2013年04月27日 | インポート
Dsc_0907
依頼製作中の携帯音楽プレーヤーと組み合わせるアンプのプロトタイプに実際にiPodを接続して実験します。

予想よりもiPodが出す出力は弱い。よって小さい電源トランスのアンプでは大きな音量は厳しいですね。ただし、写真左の半導体のプリアンプ(2008年に自作)を途中に挿入すると俄然大音量でもびくともしないがっしりした音。音量だけはメインシステムになります。現在パワーを稼ぐために出力段の真空管(6AQ5)はビーム管接続としています。ストリングスは倍音が良く乗ってとてもさわやかな音。低域も力強い印象。

真空管には三極管よりも新しい時代にできた効率のいい五極管やビーム管という種類がありますが、オーディオ用アンプでは三極管の音がよく聴こえると言われます。でもパワーが出るのはビーム管等の多極管。現在市販しているスピーカーシステムは感度が悪いので、三極管のシングルアンプではパワー不足になるかもしれませんね。アンプの性能が上がったおかげでスピーカーは小型でも低音が出せるようになりましたが、感度が悪くなってしまいました。

ギターアンプでは、6V6とか6L6などビーム管が主流。ビーム管に特徴的な鮮やかな音というかなんというか。真空管の音ってこんな音だ!という主張するような。

自分は三極管の音が聴き疲れしない印象を持っています。ごく普通の音(これが大事)。よって自分の作る真空管アンプはほぼ三極管。ビーム管でもいいアンプを作ってみたいですけどね。

もっと出力段の真空管に信号を送り込む前に大きくゲインを稼いでいたほうがいいようです。初段トランジスタ、出力段真空管というハイブリッドなアンプが頭の中に浮かんできます。

iPodと真空管アンプ。iPodに取り込んだ曲とラジオ、動画も見れますので、これだけでオーディオシステムが完結してしまいます。