真空管 2B46
暫定的に完成させるのは、使う真空管(2B46/6146/K-6022・・・その他類似管がいくつもあるらしい。)の素性がよくわからないため、実験の意味もあります。もともとオーディオ用ではなく、電波を発射する送信機に用いられる真空管(送信管)。オーディアンプで使用するときのデータもなく、だいたいこれぐらいだろう??というアバウトの設計をしています。アバウトな設計でもちゃんと立派にオーディオアンプとして動作するはずです。
ちなみに、手元にある2B46の1本は、"NHK"の標記があり、もう1本には、箱に「鰐塚山」(宮崎県のTV中継局がある山)の標記ありますので、いずれも放送局に使われたものと想像できます。K-6022は、特殊な型式なので、特に素性がよくわからないですが、「デッカ用」の標記。GPS以前に船の位置を測定(電波航法:双曲線航法)するために用いられていた海上保安庁が運用していたデッカ局の送信機用。その他、アマチュア無線機にも繁用されていました。この真空管が現役を引退したのはそれほど昔じゃないでしょう。もしかしたら、どこぞの送信機で未だに電波を発射しているのもあるかもしれません。
送信管は一般用途の真空管に比べてタフで大きな電力を扱えるため、その気になれば大きな出力のアンプを作ることができます。