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山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

韓国岳遭難現場検証登山

2010年11月01日 | インポート
平成21年10月に小学生が遭難しました。1年後の10月31日、現場検証登山を鹿児島県山岳連盟で行いました。去年、その時期に登山をする計画があってそのときの計画書には傷病者発見時の対応についてこと細かく検討していました。計画書には簡単に傷病者発見時の対応と載せていましたがフローチャートも作っていました。発見の情報にすごくホッとしたのですが、内容をさらに聞いてみると結果は残念でした。毎年冬に3泊4日同じ年代の子どもたちと一緒に冬山縦走をする自分にとってはとても他人事には思えなかった。今回はNPO法人南九州山岳救助隊として現場検証に参加し、くしくも去年と似たような天候。雨の中韓国岳山頂付近から彼の歩いたであろう道を検証した。現場を見るととても強く感じます。遭難者の心の動き。また周りの方々の想い。また、物理的にはとても安全そうに見える山であっても大変な危険が潜んでいること。検証が終わってうちに帰ってくると涙が出て止まりませんでした。私の山登りの日記にはこの日のことが克明に記録されるでしょう。そして、山の仲間たちにも伝え、自分のできることをがんばりたいと思います。








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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
冷たい雨の中お疲れ様でした (えみ)
2010-11-01 17:43:35
冷たい雨の中お疲れ様でした
亡くなった子どもさんと残されたご家族を思うと
やりきれない思いです
今度は花とジュースでも持って
お参り登山しましょう

その前に私もロープワークの練習っと。
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男の子もご家族の方も捜索活動をされていた方も (すず)
2010-11-01 21:13:08
男の子もご家族の方も捜索活動をされていた方も
それぞれに他に何か出来ることがあったのかもしれません。
そしたら、みんなが辛く悲しい気持ちになることもなかったかもしれない。

事故の後からは色んな事を思います。
けど、事故が起こってからでは遅いんですよね。
事故が起こらないように気をつけて考えていかないといけないのですね。

今願うことは、亡くなられた男の子の心に悲しみが残っていなければと願います。
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30日、5人のパーティで開聞岳登山の折、いろん... (南天坊)
2010-11-01 21:13:09
30日、5人のパーティで開聞岳登山の折、いろんな出来事があり17:20に5合目だった。
ライトの所持が自分だけだったので、一人に渡し、ゆっくり下山するように指示し、先に薄暗くかすかな登山道を急いで下山、管理事務所でライトを借用して、再び登山、3合目で合流、無事下山した。気候条件などによっては、厳しい山でなくても遭難の可能性もある。
「悲観的に準備して、楽観的に対処する」を肝に銘じる1日であった。
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お疲れ様でした。 (☆ジャッキー☆)
2010-11-01 22:13:00
お疲れ様でした。
私もたくさんの「いのち」を預かっているので、
改めて考えさせられました。
ありがとうございます。

山も海も楽しいけど、たくさんの危険が潜んでいます。
知識も身につけていこうと思います!

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昨年の今頃でしたね。 (よっこ)
2010-11-01 22:15:52
昨年の今頃でしたね。
冷たい雨が降って、どうか無事でいてほしいとの
皆の思いも叶わず、本当に残念なことでした。
男の子の気持ちを私なりに想像すると
家族での山登り、嬉しくてとても楽しみにしていたことと思います。
確か小さなお子さんもおられて、お母さんは早く行くことが出来ず、
身軽で勢い余った男の子は「先に行ってるね。」と
とんとんと行ってしまったのでしょう。
何時の間にやら通常のコースから外れてしまい、
身丈もある草や蔦で視界が確かでない崖に足をすべらせたのでは
ないのかと想像します。

一見そんなに危険が感じられないようなところでも状況次第では
常に危険と隣り合わせになりうるのだと改めて思い知らされました。
また、どんなに慎重に準備を重ねてきても、残念ながら自然の力
にはかなわないこともあることを知人の滑落事故で知ったことがあります。
責任感のある方らしくその方のみの死でしたが、
「帰ってきたらお話しますね。」との会話を最期になんともあっけない
お別れとなってしまいました。
..祈るのみです。
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最近、この事故に関する数社の新聞記事を、改めて... (屋久パンダ)
2010-11-01 23:13:42
最近、この事故に関する数社の新聞記事を、改めて読む機会がありましたが…
本当に遣り切れない想いでいっぱいになりました。
そして、この事故のことを、決して風化させてはならないと強く思いました。

今、山の怖さを改めて実感しています。
遭難を未然に防ぐ為に「自分ができること」
私も、もっと勉強していきたいです。
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子供の目線ではまた違った風景でしょうね。 (ジャックウルフ)
2010-11-02 02:02:49
子供の目線ではまた違った風景でしょうね。

楽しいはずの登山が。。。

低山では子供連れの登山、ハイキングを見かけますが、
結構親はそんな危険な場所を歩いているって風には
見えないことが多いですね。

いろいろと考えさせられる事故ですね。

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えみさん (なる)
2010-11-02 07:46:21
えみさん
辛いですね。忘れないようにしていかなければ
と思います。自分たちができることやりましょう。

すずさん
事故は悲しい結果をもたらします。次に自分たちが
何をすべきか考えて、考えるだけじゃなくて行動
しましょう。今回の検証で自分の力の無さを強く
感じました。

南天坊さん
それは、、装備不足と計画の失敗ですな。計画時に
すでに遭難していたようです。。ま、でも山の闇の
暗さを体感してもらえたのでは??と思います。

ジャッキーさん
そうそう、お仕事柄子どもたちを守らないといけない
からね。ダイビングでトレーニングをいくつかやった
はずだから、山でも!

よっこさん
寒い日でしたね。ガスも出てきたし、雨も降ったし。
ほんと、自然は容赦してくれないですから。。。
最善の準備をしても事故は起こります。そして最善の
努力をしても帰れなかった場合もあります。運の
ような気もしてきますが、できることをやっていかなければ
と思います。

屋久パンダさん
忘れないようにしなきゃですね。これからがんばって
いきましょう。山の怖い部分、実際に見ないといけないな
とも思いました。遭難が他人事ではなくなります。

ジャックウルフさん
自分も子どもの目線ではずいぶんと違って見えるんだろうな
と現場を歩きながら考えていました。
楽しいハイキングのためにも危険を知るべきですね。
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あれから一年が過ぎましたね。 (A-Z)
2010-11-05 23:36:12
あれから一年が過ぎましたね。
当時の自分のブログには,発見されたものの安否確認中という報道のことを書いています。

M君が遭難した当日,同じ山域を相方と歩いていました。
下山途中にパトカーのスピーカーから聞こえてくる情報で,少年が遭難したことを知り,二人して該当するような少年はいなかったかとその日の山行を振り返ったことを今でも鮮明に覚えています。
改めて,彼の冥福を祈ります。

身近に起こった遭難という事実が相当ショックだったのでしょう。
相方は,それ以来,山で家族から離れて歩く子どもに対してとてもナーバスになってしまいました。
ボクがソロで山を歩くことへも・・・
なるべく心配をかけないように,スキルアップしていかなければと思っています。

検証登山,お疲れ様でした。
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もう1年ですね。あっという間に。てことで自分も (なる)
2010-11-10 20:55:02
もう1年ですね。あっという間に。てことで自分も
鮮明に覚えています。最初は韓国岳で遭難?という感じで
驚きましたが、現場を見るとなるほど厳しいものが
あります。

そうですね! ソロは要注意ですよ~。。。
最近読んだ記事には欧米では相当な熟練者でない限り
単独では山に行かないとか。
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