「満州帝国史」太田尚樹著・新人物往来社2011年発行より転記する。
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「日満親善」「五族協和」「王道楽土」のキャッチフレーズに叶い、黒いイメージや胡散臭さを払拭するため映画産業を興した。
1939年満映トップに甘粕正彦がなった。
新理事長は満州人俳優の給与を上げ、機材・施設にも金を惜しまなかった。
甘粕の掛声は「東洋のハリウッドに」であった。
日満要人の集まりに、満映の女優たちがお酌をさせられているのを見て憤慨し「女優は芸者ではない、芸術家です」と禁止させ彼女たちを「満映の誇る女優たちです」と紹介したエピソードは、今も語り継がれている。
甘粕が就任した頃、東宝が製作した長谷川一夫と満映の看板スター李香蘭コンビの「白蘭の歌」が封切られ、大ヒットした。
その後、たてつづけに「支邦の夜」「熱砂の誓い」が大陸三部作と言われた。
大陸政策のプロパガンダだが「建設の息吹に燃え立つ大陸の広野」「楊柳の緑清らかな楽土うららか」「日満両国を結ぶ恋の花」というキャッチフレーズが追い打ちをかける。
大衆の心理を動かし、大陸への憧れがフィーバーとなって「満蒙開拓団」「大陸の花嫁」を後押しすることになる。
この三部作はいずれも日本人男性を長谷川一夫、彼を慕う可憐な中国娘の役を李香蘭という設定であった。
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「日満親善」「五族協和」「王道楽土」のキャッチフレーズに叶い、黒いイメージや胡散臭さを払拭するため映画産業を興した。
1939年満映トップに甘粕正彦がなった。
新理事長は満州人俳優の給与を上げ、機材・施設にも金を惜しまなかった。
甘粕の掛声は「東洋のハリウッドに」であった。
日満要人の集まりに、満映の女優たちがお酌をさせられているのを見て憤慨し「女優は芸者ではない、芸術家です」と禁止させ彼女たちを「満映の誇る女優たちです」と紹介したエピソードは、今も語り継がれている。
甘粕が就任した頃、東宝が製作した長谷川一夫と満映の看板スター李香蘭コンビの「白蘭の歌」が封切られ、大ヒットした。
その後、たてつづけに「支邦の夜」「熱砂の誓い」が大陸三部作と言われた。
大陸政策のプロパガンダだが「建設の息吹に燃え立つ大陸の広野」「楊柳の緑清らかな楽土うららか」「日満両国を結ぶ恋の花」というキャッチフレーズが追い打ちをかける。
大衆の心理を動かし、大陸への憧れがフィーバーとなって「満蒙開拓団」「大陸の花嫁」を後押しすることになる。
この三部作はいずれも日本人男性を長谷川一夫、彼を慕う可憐な中国娘の役を李香蘭という設定であった。