しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

学校で見る映画④大学

2023年06月09日 | 昭和の歌・映画・ドラマ

ゼミの先生は映画が好きだったのか、どうかは知らないが、
ゼミ生を二度映画館に連れていってくれた。
ゼミの先生は、よく自身の高校生活のことを話された。
先生は日比谷高校(旧制東京府立一中)の卒業生だった。
その事を少し自慢しているように感じた。

 

一度目は、
「赤ずきんちゃん気を付けて」という芥川賞作品の映画。
主演は岡田裕介(後の東映社長)と
森和代(後に森本レオと結婚)の二人。
先生がなぜ、この映画に連れていってくれたのか、といえば。たぶん。
映画の舞台が当時、東大進学者数が一番多い日比谷高校だったから。

映画に出る森和代は、
それは
それは
可愛かった。
週刊現代の表紙はいつも、森和代だった。
当時無名の俳優・森本レオと突如、結婚して引退した。同世代の男性に、悔しい思いの人は多いはず。


二度目は、
「橋の無い川」だった。
被差別部落を扱った作品だった。
水平社が出来る事がラストシーンだった。
映画館は、併映で加山雄三主演の「若大将」があった。
彼女役は酒井和歌子で、大スクリーンの顔が美しかった。

先生は映画を見る前も、見た後も、感想や思いを言うことを求めなかった。
先生が「橋の無い川」に期待する感想はあっただろうけれど、
学校は”自由”というを、自分が邪魔してはいけないという思いが支配していたのだろう。

 

 

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