mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

西安③~市内観光「陝西歴史博物館」

2009-10-22 20:12:20 | Weblog

中国は朝が早く、8時前には全てが動き出しています。
今日の「市内観光」も8時出発です。
T君も、バスで40分もかかる寮から8時前にはホテルに来てくれました。

運転手さんもなかなか良さそうな人で安心しました。
T君が助手席に座って、運転手さんと今日の観光の道順を相談してくれました。

後ろから運転手さんを見ていると、「この人何処かで見た事のあるような・・・!?」
誰だったかなぁ?・・・そうだ!内山だ!」 小学生の時から、さんまさんの番組によく出ていた彼です。  ひとしきり、中国と日本の芸能界の話に花が咲きました。中国もお笑いブームで、お笑いタレントに大金持ちが多いとか・・・。


先ずメインの「陝西歴史博物館」に。
唐代の建築様式を取り入れた大規模な博物館で、収蔵点数37万点。そのうちの六千点が常時展示されている。原始社会から明の時代までの長い歴史を代表する貴重な文化財がここにまとまって収蔵されているので、中国の五千年の歴史を一度に巡ることができる。特に注目を集めているのは唐代の壁画展示で、300平方メートルの唐代の壁画から34枚を厳選し公開している。いずれも中国では最高級のレベルに達している。これらの壁画には宮廷生活や楽隊、儀仗隊、狩猟風景などが多彩に描かれている。これらは、中国古代絵画の最も重要な遺産である。

ここでは感動する出来事がありました。

タクシーで博物館に着くと、外の道路にまで及ぶ長蛇の列です。
何事?  「切符を買うのに並んでいる人たちですよ!」
「あら、大変! 私たちは時間が無いのよ! ここは無理かもね!」

後姿は夫とT君。 隣は警察官です。
暫くどうしようかと話していると、T君が「ちょっと待ってて下さい。」と走っていきました。 K君は私たちが外国人で、高齢である事、今日の夕方には西安を発たなければならないことを説明してくれ、係員を連れて戻ってきました。
係員は私たちのパスポートで年齢を確かめた上で、高齢者用の窓口に案内してくれました。 後で分かったのですが、中国の高齢者割引は65歳からなのです。
係員の方に感謝です。

お陰で並ばずに、チケットを手にすることが出来ました。
料金を払おうとすると、「免費(メンフェイ)!」
高齢者は無料だったのです!
ところが、T君の分は買う事が出来ませんでした。
仕方なく、T君には外で待っててもらうしかないかと思っていると、「大丈夫です!ちょっと待ってて下さい」と言って走っていきました。 帰ってきたときにはT君の手にはチケットがありました。 事情を言って前の方に並んでいる人(勿論知らない人)に一緒に買ってもらったのだそうです。 
T君の機転の良さには驚かされてばかりです。


日本語の案内を聞きながら、館内を回りました。

面白い形をした壷です。

色んな顔をした仏像?

発掘された西漢時代のお金。

本当に沢山の貴重な展示物ばかりでした。 
写真を撮り損ねたり、ピンボケだったりで、アップできるのがあまりありません。 お許しを!

夕方には西安を発たなければならないので、私たちには時間がありませんでした。それでも夫は予定通りに観光したいと言い、この博物館も駆け足で回りました。
説明にもあったように中国の5000年の歴史が展示されてあるのです。
もっと「ゆっくり見学したい!」いつも時間に追われて心残りが一杯です。
特にここでは『壁画』の展示室を見落としてしまいました。 残念でなりません。


次は大雁塔です。






 


西安②~夕食は~「陜西歌舞劇院」で・・・。

2009-10-22 16:35:18 | Weblog

西安は大連と時差が40分位あるようです。夕方6時を過ぎると薄暗くなってきました。
夕食は、夫が8年前に会社の研修旅行で西安に来た時、現地の会社に接待されてとても楽しかったのでと、唐代の歌や踊りを観ながら食事をするという提案をしてくれました。
しかし、場所をはっきりと覚えていないとのこと、ガイドさんに紹介して貰う事にしました。
ガイドさんの友人が居るという、「陜西歌舞劇院」に案内されました。
一人330元(4300円くらい)は高いのか、安いのか・・・?
後でPCで検索すると、日本のオプショナルツアーで“8500円”でしたから、現地で自分で行った方が随分お得のようです!


         
渡されたパンフレットには、演じられるものの写真や、食事の写真が載っていました。

私たちが着いた時にはほぼ満席で、もう食事が始まっていました。
担当の可愛い給仕さんが次から次へと料理を運んできます。
彼女の説明では料理は18品だったようですが、
名物の小さな餃子(上の写真)以外はあまり覚えていません。  
この餃子はここの名物だけあって、珍しくてとても美味しかったです。

他の料理はパンフの左の方は食べた記憶はありますが、右の方は無かったように思います。  時間が無いので省かれたのでしょうか?

食べるのに夢中で、写真を撮るのを忘れていました。 パンフのものでお許し下さい。


いよいよ始まります。
食事が終わると帰る客がいたり、ショーを観るだけの客が来たりして少しざわつきました。 私たちの直ぐ後ろのテーブルに座った観客は、ショーを観るだけの人たちで、中に一人北京に留学している日本人男性がいました。



古楽器を中心とした演奏で、みやびな楽曲が唐王朝の様々な歴史記録と古代芸術にのっとって再現されます。

一つ一つの踊りにテーマがあるのですが、よく分かりませんでした。





フィナーレ;1時間ほどでショーは終わりました。

北京で「京劇」を観た時ほどの感激はありませんでしたが、華やかな衣装をまとい、優雅に舞う美しい女性の姿は一時の平安を与えてくれました。
踊りの内容や、楽器や歌の説明があると、もっと違った感じを受けたのでしょうが・・・。


T君、今日も1日ありがとうございました。

この夕食はT君にとっても忘れがたいものになったようです。
観客の中に家族連れが何組かいました。  その中にとても可愛い女の子が居たのです。 フランス語にも興味を持っているT君はフランス人形のようなその子を見て「可愛い!」「可愛い!」を連発していました。
「じゃぁ、一緒に写真を撮ってもらったらどう!?」と勧めましたが、何にでも積極的なT君は恥ずかしがって動きませんでした。


明日は、ホテル前に停まっていたタクシーをチャーターしてありますので、3人で市内の観光をします。