中国は朝が早く、8時前には全てが動き出しています。
今日の「市内観光」も8時出発です。
T君も、バスで40分もかかる寮から8時前にはホテルに来てくれました。
運転手さんもなかなか良さそうな人で安心しました。
T君が助手席に座って、運転手さんと今日の観光の道順を相談してくれました。
後ろから運転手さんを見ていると、「この人何処かで見た事のあるような・・・!?」
誰だったかなぁ?・・・そうだ!内山だ!」 小学生の時から、さんまさんの番組によく出ていた彼です。 ひとしきり、中国と日本の芸能界の話に花が咲きました。中国もお笑いブームで、お笑いタレントに大金持ちが多いとか・・・。
先ずメインの「陝西歴史博物館」に。
唐代の建築様式を取り入れた大規模な博物館で、収蔵点数37万点。そのうちの六千点が常時展示されている。原始社会から明の時代までの長い歴史を代表する貴重な文化財がここにまとまって収蔵されているので、中国の五千年の歴史を一度に巡ることができる。特に注目を集めているのは唐代の壁画展示で、300平方メートルの唐代の壁画から34枚を厳選し公開している。いずれも中国では最高級のレベルに達している。これらの壁画には宮廷生活や楽隊、儀仗隊、狩猟風景などが多彩に描かれている。これらは、中国古代絵画の最も重要な遺産である。
ここでは感動する出来事がありました。
タクシーで博物館に着くと、外の道路にまで及ぶ長蛇の列です。
何事? 「切符を買うのに並んでいる人たちですよ!」
「あら、大変! 私たちは時間が無いのよ! ここは無理かもね!」
後姿は夫とT君。 隣は警察官です。
暫くどうしようかと話していると、T君が「ちょっと待ってて下さい。」と走っていきました。 K君は私たちが外国人で、高齢である事、今日の夕方には西安を発たなければならないことを説明してくれ、係員を連れて戻ってきました。
係員は私たちのパスポートで年齢を確かめた上で、高齢者用の窓口に案内してくれました。 後で分かったのですが、中国の高齢者割引は65歳からなのです。
係員の方に感謝です。
お陰で並ばずに、チケットを手にすることが出来ました。
料金を払おうとすると、「免費(メンフェイ)!」
高齢者は無料だったのです!
ところが、T君の分は買う事が出来ませんでした。
仕方なく、T君には外で待っててもらうしかないかと思っていると、「大丈夫です!ちょっと待ってて下さい」と言って走っていきました。 帰ってきたときにはT君の手にはチケットがありました。 事情を言って前の方に並んでいる人(勿論知らない人)に一緒に買ってもらったのだそうです。
T君の機転の良さには驚かされてばかりです。
日本語の案内を聞きながら、館内を回りました。
面白い形をした壷です。
色んな顔をした仏像?
発掘された西漢時代のお金。
本当に沢山の貴重な展示物ばかりでした。
写真を撮り損ねたり、ピンボケだったりで、アップできるのがあまりありません。 お許しを!
夕方には西安を発たなければならないので、私たちには時間がありませんでした。それでも夫は予定通りに観光したいと言い、この博物館も駆け足で回りました。
説明にもあったように中国の5000年の歴史が展示されてあるのです。
もっと「ゆっくり見学したい!」いつも時間に追われて心残りが一杯です。
特にここでは『壁画』の展示室を見落としてしまいました。 残念でなりません。
次は大雁塔です。