「鐘楼」は西安の中心地、城壁内にある木造建築で、すでに600年の歴史がある。高さは36メートル。見た目は三階あるように見えるが、中に入って見ると二階しかない。釘を一切使わず、継ぎ目のない一本柱様式の珍しい建物である。上部には大きな鐘が一つ吊るされ、昔はは人々に時を知らせていたという。
鐘楼に着いた頃には雨は本降りになっていました。 それで申し訳ありませんが、上の写真はPCから拝借したものです。
「鐘楼」「鼓楼」の共通入場券
これは今様に作られた鐘です。
鐘楼からは東西南北に延びる道路を見ることが出来ます。
北口から入った私たちは先ずは北の方を、雨で霞んでいるのが残念です。
西;右手に見える高い建物が「鼓楼」です。
この道をまっすぐに行くと、“シルクロード”に繋がります。
南;霞んで見えませんがこの道の先に「城壁の南門」があります。
東大通り;西安の繁華街です。 私たちはリムジンバスを降りてから暫くこの道を彷徨ったのでした。
雨が益々ひどくなってきたのと、時間が迫ってきましたので、私たちは「鼓楼」の前まで行って中に入らずに運転手さんの待つ「鐘楼」近くの待ち合わせ場所に急ぎまた。
予定では私たちが城壁の上を南門から東門まで歩き、東門からタクシーで西安駅まで行くことになっていました。
しかし、4時までという約束でしたので、ここで別かれることにしました。
交渉は8時から4時までで、350元でしたが、雨模様の中をとても気持ちよく観光できたのも運転手さんのお陰です。 気持で400元(5500円くらい)お渡ししました。
いよいよ西安最後の観光「城壁」です。
西安の城壁は隋唐の宮城を基盤にし、明の時代に拡大再建されたもので、総長13.9キロ、高さ12メートル、下幅18メートル、上幅15メートルもあります。東西南北四面には長楽門、安定門、永寧門、安遠門の四大大門が設けられており、どの城門でも三つの部分:望楼、箭楼(矢を射るところ)と正楼からなっています。西安城壁は中国現存唯一の完璧なもので、中国古代の厳密な冷兵器時代の防御体系の代表です。
城壁の南門から「鐘楼」を望む。「鐘楼」から見た反対の風景です。
現在は西門と南門が観光ポイントとなっていて、多くの観光客が城壁の上にのぼって市内を一望しているが、なぜか日本人は西門に集中し、西欧人は南門を見学することが多いそうです。
私たちは南門から上がりましたので、西門には行けませんでした。
横幅は万里の長城の倍くらいはある。この上を4周すればマラソンができるそうです。
「秋吉さん、また、可愛い子がいます!」 T君が叫ぶので、「早く行きなさい!写真を撮ってあげるから。」 今度はT君流暢な英語でお母さんと話しています。 スエーデンの可愛い坊やでした。
城壁の上には、昔の兵器や用具が展示してありました。
これは木でできたはしご車のようです。
晴れていれば、自転車で1周することもできるとか。
私たちは電気自動車で東門まで移動しました。
同じ車に乗り合わせたフィリッピン女性。 T君は直ぐに英語で話しかけ仲良しになりました。 「又ね!」「再見!」「ボンボヤージ!」「Have a nice trip!」
何処かで又会えるといいですね!
東門に着きました。3人で記念写真を撮りました。
東門を出て、タクシーを捜しましたが、丁度交代時で停まってくれません。
仕方なくバスで行くことにしましたが、結局城壁の北門近くでバスを降り、数10分歩くことになりました。
やっと到着したバスセンターの窓口では、「ここじゃない!あっち!」と、冷たく突き放され、「あっちとはどっち?」と、指先の向いた方へ・・・。
あっちには汽車の駅がありました。
広い駅前の広場は沢山の人でごった返し、何の案内も無いので、中国人のT君にもバスの発着場が何処にあるのか分からないようでした。
それでもT君は走り回り、「こっち、こっち!」と、バスを見つけてくれました。
中国に未だ慣れていないからかもしれませんが、“至れり尽くせり”のサービスに慣れている日本人の私たちには「中国とは何と不親切な!」と、思えて仕方がありません。
T君、3日間本当にお世話になりました。
また、必ずお会いしましょうね!
明日は「華山」です。