「大雁塔」は唐の三代目の高宗李治が皇太子のとき、生母文徳皇后の冥福を祈り648年に建てた慈恩寺の境内に立つ塔で、西安のシンボルである。当時の規模はかなり大きかったが、唐代末期に戦乱のため焼き払われ、現存するのは当時の十分の一に過ぎない。
652年にインドから帰った玄奘三蔵法師の願いにより、境内に大雁塔を建て経典を保存することにした。塔は煉瓦でできており、当初は五層の塔であったが、則天武后の時代に大改造を行い十層になった。しかし、戦乱などで上部が崩壊し、現在は七層で、高さは64メートルしかない。内部の木製のらせん階段を登ると、最上部まで行くことができる。
塔の入口の両側には、玄奘三蔵法師の功徳をたたえるために、太宗と高宗の筆による「大唐三蔵聖教序」と「大唐三蔵聖教序記」と書かれた石碑が納められている。
入場券
慈恩寺のご本尊
ここで燈されるロウソクは皆、赤いものばかりでした。下から見上げるととても高いです。
上まで登れるそうですが、ここでも時間が無いのでと下で記念撮影。
人がとても多いのに関わらず、何故か落ち着いた感じがするのはお寺のせいでしょうか?三蔵法師の立像の前で。
中国人の素朴な疑問。 『日本では何故三蔵法師を女性が演じるのでしょうか?』
そう言えば、「西遊記」では亡くなった夏目雅子さんが演じていましたね。
次は「小雁塔」を見物する予定でしたが、時間が無いのと天気がおかしくなってきたので、車の中から見るだけになりました。
長安のほぼ中心に位置する高さ43.3メートルの塔で、薦福寺の境内に建っている。大雁塔と比べて小さいことからこの名がついた。薦福寺は、684年、則天武后が高宗の崩御百日忌に、その冥福を祈るために、創建した寺であるが、現在は寺院建築は残されていない。当時の塔は15階建てであったが、地震で二階部分が崩れ、現在では13階建てになっている。
次は「碑林博物館」です。