旅行に出て3日目の朝・・・ゆっくり寝て居たくても習慣で早くに目が覚めてしまう
特に昨夜は歩き疲れて早く休んだので2度寝も出来ず、5時には夫とともに起きだし今日の準備をする
今日は1日平遥を観光する予定なのでゆっくりした気分
下が食堂なのはとても便利・・普通の中国人の朝ご飯と同じ、粟粥と茹で卵でゆっくり食事をする(中国人化した私たち)
北門前の広場ではもう観光客が数人記念写真を撮っている
私たちも二人で写った写真が無いので・・その中の一人にお願いしてシャッターを押してもらう
夫が古城外の双林寺shuanglinsiも観光したいと言う・・先ずは遠い所から見物することにし
タクシーを探すが、早朝のせいか見当たらず・・運よく近くにいた3輪電動車のお爺さんに声をかける
「双林寺までいくらで行ってくれますか?」・・・70元と言うので、50元に値切ったけれど無理だと言う
早朝から働いているお爺さん・・それ以上は何も言えず70元で手を打つ
「一緒に記念写真に写って!」とお爺さんにお願いをしたのだけれど・・そっぽを向かれてしまった
しかし、このお爺さんとても良い人なのである
30分ほどで到着するが・・・双林寺の開門は8時半とかで、門には鍵がかかっている
門前の建物も人の気配が全くしない
お爺さんに断って、付近の散策に出かける
少し歩くと壁に囲まれた小さながある・・夫は危ないから行くなと止めたが、興味があったので入って行く
門から中を覗いてみると・・やはり四合院の作りの建物がある
明、清時代からずっとここに住み続けている人たちであろうか・・・少し閉鎖的な感じがして、早々に立ち去る
余りに遅いので心配になったのか・・運転手のお爺さんが私たちの様子を見に来る
途中で拾ってもらい、双林寺に帰る・・・8時半近いのでそろそろ人々も動き出している
双林寺
門の外で待っていてくれると言うお爺さんを残し・・夫と中に入る(勿論一人40元の参観料金は無料である)
夫が中に入って買った、パンフには・・・ 国家級の文化財である双林寺は平遥古城から西南へ約6kmの桥头村qiaotoucunに位置している
今までほぼ完全な形で保存されており、東方のカラー塑像芸術の宝庫と称えられている
塑像には高い写実性と悬像(壁にかけられた塑像)の手法が取られており、それが双林寺の彩色塑像芸術の大きな特色となっている
立体的な視覚効果は抜群でまるで生きているかのように躍動感にあふれた観る者の心をうつのである
と、なぜか日本語で説明されている (躍動感だけは中国語で跃动感と書かれている)
写真を観ながら参観順に並べてみたが・・私は背が低いので、塑像の写真は鉄格子が邪魔をして上手く撮れていないので
夫の写真を拝借した
①天王殿
天王殿に安置されている帝釈天
と、护法天神
散策した村もそうだったが、この辺の建物は皆、城壁に似た塀で囲まれている
天王殿を出た私たちはその壁に登ってみる
ここからの眺めは美しく・・特に天王殿の屋根の瓦や装飾が素晴らしい!
②娘娘殿娘娘像
③大雄宝殿盧舎那仏
④菩薩殿
千手観音
全ての像の周りはこの様な柵で囲われている
⑤千仏殿
自在観音
全部の写真をアップすることはできない・・興味のある方は是非実際に行かれて、この美しく保存された塑像をご覧になることをお勧めします
此処にも古木が1本大切に保存されている・・・早朝、観光客が少ない時間に見物できたのでとてもゆったりした気分だった
最後に建物から出る時に気付いたのだが・・この敷居の味わいが、悠久の歴史を物語っているようだ
運転手のお爺さんは北門に着くと・・70元と言ったのに80元を請求してきた
「お爺さん、あなたもか!?」と思ったけれど・・私たちが見物している間ずっと待っていてくれたのだからそれくらいは当然だと
夫と話し、すぐに80元を支払った
話しには続きがあって・・・お爺さんは私たちを下した後、車止めを乗り越えて車を場内に入れ、私たちに車に乗るように言う
帰る途中に夫が東門に行きたいと言っていたのを覚えていて、私たちを東門まで送ってくれると言う
「もちろん、免费mianfei(只)だよ!」
朝の冷たい風を顔に受けながら・・北門から東門まで結構な距離をお爺さんとの嬉しいドライブとなった
お爺さん、いつまでも元気で観光客を楽しませて下さいね
双林寺の菩薩殿はじめ、素晴らしい文化財を堪能させていただきました。
それとともに、3輪電動車の老人がいかにも中国人らしく、味わい深いレポートにお礼を申し上げます。
初めて拝顔した奥様の幸せいっぱいのポーズも、嬉しいサプライズでした。
スマートで逞しいご主人とともに、更なる旅をお続けください。
旅の目的は文化や歴史に触れることですが
私はこのお爺さんのような人に出遭えるのが何より嬉しいのです
中国に長くいると取沙汰されている日中関係がまるで他所の国との出来事のように感じます
これからも旅を通して沢山の出会いがあることを願っています
応援よろしくお願いします