mokoangelの青島日記

夫との7年間の中国留学を終え7月に帰国しました
これからの日本での生活を模索中です

敦煌旅行⑤~莫高窟

2014-09-16 16:58:50 | 旅行

学校が始まって・・・予習や宿題に時間を取られてなかなか旅行記が進みません


今日は・・今回の旅行の最大の目的であった“莫高窟”の観光です

ずっと以前に井上靖の「敦煌」を読み、平山郁夫美術館で「シルクロード」を観てから

いつか敦煌に行ってみたいと強い憧れを抱いていました


今回も好い運転手Lさんとの出会いがあって・・早朝から彼の指示?に従って動きます

敦煌に来て気づいたのですが、敦煌の飛行場も汽車の駅も観光に便利な莫高窟近くに作られています

私たちのホテルは敦煌駅からそれほど遠くない所でしたので随分動きやすかったようです


後で市内観光資した時に分かったのですが・・敦煌観光ブームで市内中心部には大きなホテルが沢山ありました

 

すっかり明るくなって、お天気も好いみたいで・・・心弾みます

恥ずかしながら私は“砂漠”のイメージは全てが砂の土地でした

この様な普通の、草木の生えていない土地を砂漠と言うのですね(何と愚かな!)

延々と続くこの様な土地に作られた路を車は莫高窟に向けてひた走ります




莫高窟についてはご存知の方も多いと思いますのが、とても簡単に説明した資料がありましたのでご紹介します

莫高窟が造り始められたのは366年のことです。中国では五胡十六国時代に北方の民族によって前秦という王朝が北方に建てられていました。敦煌もこの王朝に支配されていました。
楽僔という僧侶が現在の莫高窟の前を通りがかった時、山が金色に輝き、たくさんの仏が姿を現しました。
そこでこの岩の壁に石窟を掘ることになったそうです。

その後の元代に至るまで1,000年にわたって築かれた492の石窟の内部は極彩色の壁画と仏像で彩られており、魏晋南北朝時代から元代まで、時代時代の美が凝縮されています

莫高窟はこのように鳴沙山(めいさざん)という山の東側の岩壁を掘って築かれています


駐車場に車を停めたLさんは、切符売り場まで付き添ってきて、老人割引や学生割引の交渉をしてくれました

結局老人割引は効かず、私は学生証を提示し半額の80元でした。 夫は学生証を持参して無かったのですが

Lさんが色々と交渉をしてくれたおかげで100元になりました(ここが中国の不思議な所です)

その上、ガイドが一緒でないと入場できないとのことで・・ガイド料一人20元也(日本語ガイドは高いので中国語ガイド)

 合計で80元+100元+40元=220元でした   

割引があってもとても高いです!


早朝なので団体客もおらずとても静かです

莫高窟のシンボル、第96窟の九層楼。 高さ43m、9層の窟檐(くつえん))で、内部に高さ35mの弥勒菩薩坐像を安置してあります

 弥勒菩薩坐像

撮影禁止でしたが、思わずシャッターを押してしまいました・・・凄く大きい!

殆どの窟は薄暗く・・ガイドの照らす明かりで何とか見える程度です

途中でシャッターを切っている夫を見つけたガイドが“别拍照!”(写真を撮ってはいけない)と、厳しい声で叫びました


旅に出る前に、夫に勧められて《NHK特集 シルクロード 第三集 敦煌》(DVD)を観たり、授業でもDVDを観て

とても期待してきましたのに・・・観ることができたのはたった10か所足らずの窟で、1時間半もかかったでしょうか


 

いつの間にか観光客が一杯です


私はすぐに帰える気にはならなかったので、夫を促して自分たちで散策してみることにしました

時には別のグループに紛れて窟に入ったり(皆、同じを見物するのかと思ったら違っていましたので)

中には風を通すためか網戸にしてあった窟もあったので、のぞいてみましたが、暗くて観えません

 

補修中の窟もいくつかありました

 

 

 

昔の中国人も小柄だったのでしょうか

埋もれかけた窟もあります

最端まで歩いてみました・・・

 そろそろ帰ろうと、出口に向かって歩いていると・・・

別のグループの中に敦煌号で一緒だったお二人の姿がありました

こんなに広い、大勢の人の中で再会できるなんて・・不思議なご縁です! 3度目はどこでしょうね


 


 

出口の広場には莫高窟に関係のある方々でしょうか、日本人では池田大作、平山郁夫さんほか二人の女性がパネルで紹介されていました

 

 

 

 莫高窟の牌坊(はいぼう 出入口に設置する中国式の門)で

若い二人連れに声をかけて・・シャッターを押してもらうようにお願いしました

彼女は日本人かと思うほどの流暢な日本語を話します・・・どこかの大学で日本語を学んだのだとか、すぐに忘れてしまいます

最近はどこへ行っても日本語を話す中国人に会えて、とても嬉しいです

こちら側が正門だったようで出てみると、 石窟陳列館があったので入ってみました

興味深い沢山の物が陳列されていましたが、長くなってしまいましたので紹介は割愛します

 


 

これは夫がどうしても見たかったのに!と、残念がっていた

第275窟です・・ここに復元、陳列されていました

オリジナルの弥勒菩薩像は5世紀に彫られたと見られ、このように足を組む像を交脚像といい、遊牧民族に特有のデザインだそうです

 


これで中国の三大石窟(敦煌、雲崗、龍門)を全て見物したことになりますが、最後の莫高窟は十分に観る事ができず

とても心残りですが・・夫は早速写真集を購入しましたので、今度は写真集を観て楽しみたいと思っています

これくらい厳重に保護しないと後世に伝えて行くことはできないのでしょうね


しかし、莫高窟の壁画の色使いはとても素敵でした

余り絵心の無い私ですが・・こげ茶色や薄い青色、オレンジを使った落ち着いた色彩を肉眼で見ることができとても感動でした

壁画や仏像はつぶさにご紹介でき無くて申し訳ありませんでしたが、莫高窟の雰囲気は伝わったでしょうか? 

 

次に観光した鳴沙山と月牙泉がとても素晴らしかったのですよ

ご期待くださいね


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