もるるんのよくばりポケット

いろーんなことに興味がある、ミーハーな働く主婦もるるんの日常や思ったことを書いていこうと思います☆☆

「ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~」見てきました

2020-09-08 00:12:03 | お芝居

「ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~」 なかのZERO 大ホール 2020.08.28 18:30~

ようやく見に行くことができました。
もともと当選してましたが、コロナ対策のために全席払い戻し、そのあとの再抽選でゲットした回が、
コロナ感染した人が出たかも。。。ということで、その回だけ中止に。(マジか~)

そしたら、凱旋公演の中野の回の追加公演が決まり、コロナで中止になった回の当選者が
優先的に抽選してもらえることになって。。。見に行くことができました。

場所はコクーンから、なかのZEROホール。
ってどこ?中野といえばサンプラザしか知らないんですけど、逆側の出口なんですね。でも、ホールまで駅から10分かからなかったです。


席は3列目の一番端。
のんびり座ってたら、3列目までの人は、コロナ対策で、フェースシールドを配ってました。
なので、それを着けての観劇。マスクもしているので、最初はちょっとうっとうしいかんでしたけど、
でも、芝居に見入っちゃえば関係なかったです。


話の内容は

「真夏のニューヨーク。アッパー・イーストサイドにあるマイケルのアパートでは、ゲイ仲間のハロルドの誕生日を祝う準備が進められていた。次第に仲間たちが集まりパーティーが始まろうとしている時、マイケルの大学時代の友人、アランがやってくる。唯一のストレートであるアランの存在はマイケルたちの感情に変化をもたらし、雰囲気が徐々に険悪になりつつある中、パーティーの主役であるハロルドが現れる。パーティーは更に荒れ、マイケルは強引に「告白ゲーム」を始める。それは、心から愛している、または愛していたと思う相手に電話をかけ、直接「愛している」と告げると言うものだった。これをきっかけに、それぞれの過去や本音が暴露されていく。

 果たして、それぞれは誰に電話をかけ、どんな告白をするのか。そして、マイケルにゲイであることを隠していると責められるアランは一体誰に告白の電話をかけるのか。
やがてパーティーが終わったあと、男たちはどこへ向かうのか……。」(公式より)


ものすごく疲れました。約2時間の芝居はあっという間で、もちろん見ごたえはあったのですが、
どう言えばいいんだろう。マイケルをはじめとする登場人物の気持ち?つらさ?慟哭?いろいろが
胸にささってきて、キャストの超熱演もあいまって、見ていて本当に疲れました(いい意味で言ってます)

正直LGBTに関しては、世間一般的な事しか知らないし、実際にその方々がどう思っているかなど
まったく私は理解できていなくて・・・・・
さらに、この芝居で描かれている時代は、1960年代なわけで、今よりずっとずっと理解されていないだろうから、
ゲイの人たちは生きづらい世の中だったろうな~と。

ゲイ仲間のハロルドの誕生パーティの日に、マイケルの大学時代の友人アランが突然やってくる
アランはストレートだしマイケルがゲイだってことを知らない。
ゲイ仲間の面々は、マイケルに頼まれて、最初は自分たちがゲイだということを、アランに悟られないようにしているけど、
エモリーは、それに我慢できず、ゲイであることを隠そうとせず、普通に行動している。。。。
すると、それに気づいたアランは、吐き気を催してしまう。

マイケルは自分が一番愛している人に電話をかけて告白しようというゲームを唐突に、半ば強引にはじめる。
みんなやけ気味に、それに従って、電話を掛けだすのだが、
ハンクとラリーはそこでお互いの愛を確かめ合うこともできたりしている。
マイケルは、アランもゲイであると思っていて、それを認めさせることがねらいであったようだったが、
アランが電話をかけたのは、アランの妻だった。
それを知ったマイケルは激しく動揺し、慟哭する。
ひどく落ち込み、叫び泣き続けるマイケル。。。それはマイケル自身が自分がゲイであることを隠して
また人前で偽って生きてきたからか?
自分のことを認めることができていない自分に対するいら立ちなのか・・・
このときのヤスケンさんの演技は、心がキリキリと痛むようなつらさを感じました。

ただ、ゲイであることは、この時代にかかわらず、少数派なわけで、
この日集まったメンバーもそういう生きづらさをわかっているからか、
みんな、マイケルのことを悪く思ったりするわけでないのが、救いだった。
ハロルドは普通にまた連絡すると言って帰るし、マイケルの恋人のドナルドも
マイケルがミサに行くと言って出かけた後も、マイケルの部屋で不通に過ごすらしい。
それが、ある意味ホッとする結末でもありました。


ヤスケンさんはこの役のためなのか、だいぶ痩せたみたいで、
そして上にも書いたけど、体当たりのすごい演技でした。
見てるだけで心が痛くなった。

アラン役の大谷亮平さんは、舞台では初見でした。
訥々としてる感じがよかったです。

あとは、エモリーの浅利くんかな。コミカルさも含めてとってもよかった。芸達者ですよね。

それにしても、ハードな舞台だった。
特に後半は、ひとりひとりのナイーブな部分をえぐりだすような場面があり、
お互いになんでそこまで?とも思ったし。緊張感が半端なく
見ている方もすごく疲れてしまったです。
だからこそ、あっという間の2時間の芝居でした。

やっぱり生の舞台はいいなと、しみじみ思いました。
こんなひりひりする感覚、なかなか味わえないです。
このような状況の中で、舞台を上演してくださった、皆様に本当に感謝です。

コメント
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