第22回 「三国激突」
久しぶりの千葉ちゃん・板垣の熱ーい眼差しに、大満足の回。出演シーンも久々に多く、濃い内容・演技で、久々に千葉ちゃん・板垣を堪能しました。(笑)
まず初めのシーンは、晴信(市川亀治郎)と共に陣中から登場。ちょっと驚いた勘助(内野聖陽)をちらりと見て、戦況を報告する千葉ちゃん・板垣の渋くしまった表情!自然と、戦が迫る緊迫感が伝ってくる。御屋方様・晴信の意を受け、北条氏(松井誠)に今川氏との和睦を受け入れさせ、自分は北条への援軍として川越城へ差し向けて欲しいと願い出る勘助に、北条氏康が承知すればと、笑みを浮かべる晴信。「必ずや!」と自信たっぷりの勘助を見つめる板垣の視線は、思いのほか厳しい。
続く勘助と二人のシーン「勘助・・・」とよばれ、気配を察し「何か?」と、聞く勘助。珍しく戸惑うような板垣のソフトな「・・うん・・」が自分はとても好き。「ずっと気になっておった事・・・一つだけ聞いておきたい事がある」と戸惑いつつ切り出す。
由布姫(柴本幸)が逃げ出した事、それを勘助が必死になって連れ戻した事が、本当かと問われ、余裕で言い返そうとした勘助の前に、伝兵衛(有薗芳記)が現れ、姫様を追って雪の中を行く勘助をつけたと証言する。昔なじみに馴染みの伝兵衛に、思いもよらぬ疑いをかけられ、ショックを隠せない勘助
「ご両人様をいかにして説き伏せたのじゃ。」勘助の目を見つめ問う板垣。「板垣様!」表情を変えた勘助に、「聞くが・・・」と勘助の側に寄り、他人に聞かれるよう低く耳元で「そちは御良人様を慕とうておるのか」本心を見抜かれ唖然とする勘助。「今も度々訪ねておるようだが、二人して御屋方様を欺いてはおらぬであろうのう」と言われ、必死の形相で「違い申す!」と叫ぶ。
がっくり膝をおとしうなだれるが「某にとって由布姫様は気高きお方でござりまする、某は姫様をお慕い申しておりまする。」と必死告白する勘助に、動揺する板垣。「なれど、それは国を思うがごとくにでござる」生国を終われ諸国を流浪し国というものを持てなかった自分にとって、国とは人だと、続けて訴える勘助に、表情が変わって行く板垣。御屋方様、板垣様、姫様、死んだミツこそが、国そのものであり、ようやくそこに国を見る事ができるようになったこと、己が生きる国を持つ事が出来、そして、自らの命をも落とす事ができるのだと訴える。伝兵衛も、黙ってその姿を見つめる。
感情を押し殺し、冷静な表情に戻って「無用な詮索は、おやめ願い等存じまする」と言った勘助に、板垣は「解かった。勘助、よ~う解かっった!すまぬ事を聞いたのう。」と謝り、伝兵衛も、自分のせいだと頭を下げた。
「人は国、国は人。今、勘助という男を、少しわかったような心持ちじゃ。そちは、このわしと同じ国に生きる、武士(もののふ)じゃ!」板垣の言葉に「板垣様」と嬉しそうに見上げる勘助。その側に跪き、じっとその目を見つめ、本心を打ち明けるように低く、そして、自らにも宣言するように力強く「これで心置きなく、そちと共に、北条に出に出向く事が、出来る!」と、二人見つめあう。遂に、勘助と共に、晴信を支える確信を得た、嬉しそうな表情が印象的。千葉ちゃん板垣の懇親の演技!熱~い思いが、びんびん伝わってくるシーン。勘助と二人の熱い男の演技のぶつかり合いに、こちらも胸が熱くなった。
重た~いシーンの後は、二人馬を駆って北条へ向かう爽快シーン。ロングショットで映す乗馬シーンは、短いながらスピード感があって、さわやか。鞭をくわえなんとも勇ましく、勘助を従え、どうどうとして貫禄たっぷり千葉ちゃん・板垣が、馬を止め名乗りを上げる勇ましい音楽が流れる中、嬉しいロングショット。
そして、勘助を隣にひかえ、北条氏康との対面シーン。勘助に、今川義元からの書状を託す信頼しきった板垣の表情。見つめる北条氏康は、勘助の変わりように目を凝らす「我が主は、氏康様と今川家の、和睦を望んでおられます。」板垣の言葉にこの和議で武田は何を得ると問う。「氏康様との、”よ・し・み”、で、ござる。敵に回すは得策で無しと、この山本勘助の忠信を、我が主が、重く、受け止めたものにござりまする。」板垣の言葉に、目を大きく見開いた勘助は、熱い信頼への思いを込め、氏康を見つめる。
穏やかに「勘助、昔、そちを召抱えなかったわしは、見る目が合ったであろう」と、語りかけ微笑んだ氏康に、頭を下げる勘助「合い分かった。この氏康、しかと承知した。」氏康の宣言に、板垣の会心の笑み、自信に満ちた勘助の表情に、氏康もまた心を開く。心温まるシーンのバックに流れる音楽も、しみじみ胸に沁み込んで来た。
今回、オープニングは、再度、勘助と由布姫雪の中での再会。諏訪に落ち着かれた由布姫の、なかなか見られなかった穏やかな笑顔と、始めて聞く侘びの言葉、それはなにを隠そう、御懐妊された幸福感の賜物。そのニュースに、嬉し泣きし、あわや、狂喜乱舞?!の勘助に噴出してしまう。
懐かしい男性人が続々に登場。さまざまな思いが渦巻く戦国の世の鬩ぎ合い、謀の応酬が始まる。今川義元(谷原章介)の勇ましく猛々しく、増長した態度は目に余る。雪斎(伊武雅刀)は、ますます腹黒く、小山田(田辺誠一)を引き入れ、武田や勘助を操る。北条と結び、親方とも話を進め、勘助の軍師の座を、脅かそうとする、小山田の助言を聞きながらも、勘助の策を選ぶ、御屋方様晴信。雪斎の真意に気づきながら、勘助に事の始末を頼んだ晴信の勘助への信頼は、ますます熱くなる一方だ。以前にもまして、勘助を疎んじる義元。雪斎に図られていたと解かった小山田は、自分の器の小ささに苦虫を噛む。一方、北条氏康は、貫禄を増しつつ暖かい眼差しで勘助を見つめ、受け入れる。
駿河の海を眺め「いずれ己が手で山をいでで、海へと抜けてご覧に入れます」と春信「駿河の海ではあるまいのう」と義元。横目で雪斎を見る駒井(高橋一生)。晴信、雪斎、義元らの腹黒い笑い声が、海に響き渡る。
ラスト、戦場へ向かう勘助。熱いまなざしは、板垣の思いが乗り移った?勘助に心置きなく晴信を任せる準備が出来た板垣、その最後の時が少しずつ近ついてきた。
久しぶりの千葉ちゃん・板垣の熱ーい眼差しに、大満足の回。出演シーンも久々に多く、濃い内容・演技で、久々に千葉ちゃん・板垣を堪能しました。(笑)
まず初めのシーンは、晴信(市川亀治郎)と共に陣中から登場。ちょっと驚いた勘助(内野聖陽)をちらりと見て、戦況を報告する千葉ちゃん・板垣の渋くしまった表情!自然と、戦が迫る緊迫感が伝ってくる。御屋方様・晴信の意を受け、北条氏(松井誠)に今川氏との和睦を受け入れさせ、自分は北条への援軍として川越城へ差し向けて欲しいと願い出る勘助に、北条氏康が承知すればと、笑みを浮かべる晴信。「必ずや!」と自信たっぷりの勘助を見つめる板垣の視線は、思いのほか厳しい。
続く勘助と二人のシーン「勘助・・・」とよばれ、気配を察し「何か?」と、聞く勘助。珍しく戸惑うような板垣のソフトな「・・うん・・」が自分はとても好き。「ずっと気になっておった事・・・一つだけ聞いておきたい事がある」と戸惑いつつ切り出す。
由布姫(柴本幸)が逃げ出した事、それを勘助が必死になって連れ戻した事が、本当かと問われ、余裕で言い返そうとした勘助の前に、伝兵衛(有薗芳記)が現れ、姫様を追って雪の中を行く勘助をつけたと証言する。昔なじみに馴染みの伝兵衛に、思いもよらぬ疑いをかけられ、ショックを隠せない勘助
「ご両人様をいかにして説き伏せたのじゃ。」勘助の目を見つめ問う板垣。「板垣様!」表情を変えた勘助に、「聞くが・・・」と勘助の側に寄り、他人に聞かれるよう低く耳元で「そちは御良人様を慕とうておるのか」本心を見抜かれ唖然とする勘助。「今も度々訪ねておるようだが、二人して御屋方様を欺いてはおらぬであろうのう」と言われ、必死の形相で「違い申す!」と叫ぶ。
がっくり膝をおとしうなだれるが「某にとって由布姫様は気高きお方でござりまする、某は姫様をお慕い申しておりまする。」と必死告白する勘助に、動揺する板垣。「なれど、それは国を思うがごとくにでござる」生国を終われ諸国を流浪し国というものを持てなかった自分にとって、国とは人だと、続けて訴える勘助に、表情が変わって行く板垣。御屋方様、板垣様、姫様、死んだミツこそが、国そのものであり、ようやくそこに国を見る事ができるようになったこと、己が生きる国を持つ事が出来、そして、自らの命をも落とす事ができるのだと訴える。伝兵衛も、黙ってその姿を見つめる。
感情を押し殺し、冷静な表情に戻って「無用な詮索は、おやめ願い等存じまする」と言った勘助に、板垣は「解かった。勘助、よ~う解かっった!すまぬ事を聞いたのう。」と謝り、伝兵衛も、自分のせいだと頭を下げた。
「人は国、国は人。今、勘助という男を、少しわかったような心持ちじゃ。そちは、このわしと同じ国に生きる、武士(もののふ)じゃ!」板垣の言葉に「板垣様」と嬉しそうに見上げる勘助。その側に跪き、じっとその目を見つめ、本心を打ち明けるように低く、そして、自らにも宣言するように力強く「これで心置きなく、そちと共に、北条に出に出向く事が、出来る!」と、二人見つめあう。遂に、勘助と共に、晴信を支える確信を得た、嬉しそうな表情が印象的。千葉ちゃん板垣の懇親の演技!熱~い思いが、びんびん伝わってくるシーン。勘助と二人の熱い男の演技のぶつかり合いに、こちらも胸が熱くなった。
重た~いシーンの後は、二人馬を駆って北条へ向かう爽快シーン。ロングショットで映す乗馬シーンは、短いながらスピード感があって、さわやか。鞭をくわえなんとも勇ましく、勘助を従え、どうどうとして貫禄たっぷり千葉ちゃん・板垣が、馬を止め名乗りを上げる勇ましい音楽が流れる中、嬉しいロングショット。
そして、勘助を隣にひかえ、北条氏康との対面シーン。勘助に、今川義元からの書状を託す信頼しきった板垣の表情。見つめる北条氏康は、勘助の変わりように目を凝らす「我が主は、氏康様と今川家の、和睦を望んでおられます。」板垣の言葉にこの和議で武田は何を得ると問う。「氏康様との、”よ・し・み”、で、ござる。敵に回すは得策で無しと、この山本勘助の忠信を、我が主が、重く、受け止めたものにござりまする。」板垣の言葉に、目を大きく見開いた勘助は、熱い信頼への思いを込め、氏康を見つめる。
穏やかに「勘助、昔、そちを召抱えなかったわしは、見る目が合ったであろう」と、語りかけ微笑んだ氏康に、頭を下げる勘助「合い分かった。この氏康、しかと承知した。」氏康の宣言に、板垣の会心の笑み、自信に満ちた勘助の表情に、氏康もまた心を開く。心温まるシーンのバックに流れる音楽も、しみじみ胸に沁み込んで来た。
今回、オープニングは、再度、勘助と由布姫雪の中での再会。諏訪に落ち着かれた由布姫の、なかなか見られなかった穏やかな笑顔と、始めて聞く侘びの言葉、それはなにを隠そう、御懐妊された幸福感の賜物。そのニュースに、嬉し泣きし、あわや、狂喜乱舞?!の勘助に噴出してしまう。
懐かしい男性人が続々に登場。さまざまな思いが渦巻く戦国の世の鬩ぎ合い、謀の応酬が始まる。今川義元(谷原章介)の勇ましく猛々しく、増長した態度は目に余る。雪斎(伊武雅刀)は、ますます腹黒く、小山田(田辺誠一)を引き入れ、武田や勘助を操る。北条と結び、親方とも話を進め、勘助の軍師の座を、脅かそうとする、小山田の助言を聞きながらも、勘助の策を選ぶ、御屋方様晴信。雪斎の真意に気づきながら、勘助に事の始末を頼んだ晴信の勘助への信頼は、ますます熱くなる一方だ。以前にもまして、勘助を疎んじる義元。雪斎に図られていたと解かった小山田は、自分の器の小ささに苦虫を噛む。一方、北条氏康は、貫禄を増しつつ暖かい眼差しで勘助を見つめ、受け入れる。
駿河の海を眺め「いずれ己が手で山をいでで、海へと抜けてご覧に入れます」と春信「駿河の海ではあるまいのう」と義元。横目で雪斎を見る駒井(高橋一生)。晴信、雪斎、義元らの腹黒い笑い声が、海に響き渡る。
ラスト、戦場へ向かう勘助。熱いまなざしは、板垣の思いが乗り移った?勘助に心置きなく晴信を任せる準備が出来た板垣、その最後の時が少しずつ近ついてきた。