前回はキャブの清掃分解でしたので、今回は電装系の整備をおおまかに。
不動車の電装は死んでいる場合が多いのでテスターは必需品です。
テスターでは導通(抵抗値)の可否で判断しますが、経年劣化しているもの、装着状態で調子をみなければ解らないパーツもありますのでその結果を鵜呑みには出来ません。
要は死んでいるパーツを見つけて分解・交換、不良個所の調査に伴うリスクを少なくする役目をテスターが行うのです。
また、エレクトリックパーツの場合、中古・新品にかかわらず以前装着していたパーツとの抵抗(Ω)の差で正常に動作しない場合がありますので、表示の電圧(V)・電流(A)と共に抵抗にも配慮が必要です。
ちなみにこのGR50は年式が古いので6V電装、配線の結線は殆どギボシ端子です。
原付バイクと言えど配線は複雑ですので、後ほど復元できるように離線の際は結線の状態を確認しておきます。
サービスマニュアルなどで結線図を見ても復元は出来るとは思いますが、以外に古いバイクの配線は退色していて識別困難な場合がほとんどです。
私は若干面倒ですが、メインハーネス(上図No.26)の離線の際に雄雌のギボシ端子の首にマスキングテープを少し巻き付けてタグを作り、通し番号(記号)を記入して結線し易いようにしています。
離線時は端子をラジオペンチなどで保持して分離し、サンドペーパーなどで錆・汚れを除去します。
この時、端子に接続されている配線(銅線)の状態を確認、ささくれ状に一部が断線している様であれば、ハンダで補修をするか、切断して新しい端子に交換します。
(ギボシ端子にはサイズがありますのでホームセンターなどでの購入時に確認が必要です)
基本的な事ですが、配線は引っ張ったり、揉んだりは断線の原因ですのでご法度です。
このバイクは案の定、ウインカーリレー(上図No.25)とホーン(上図No.22)が死んでいました。
取り外しが面倒な部分ではなかったので今回はリレー・ホーン共に半完成車に取付けして動作確認しましたが、ホーンはバッテリーに直接接続しても動作確認できます。
ホーンは裏側に小さなスクリューがあり、調整する事が出来る(締め込むと壊れますので、現状から緩める方向で調整)ようになっていますので、接続のみでは判断が出来ない場合があります。
リレーは内部に接点がある関係上テスターでは判断しにくいので、保安上もなるべく実車に取り付けての動作確認が好ましいと思います。
リレーとホーンは6V車であれば他社のバイクのものでも互換性がありますので、端子の形状と向きなどに注意すれば大抵は流用できます。
ちなみに、ストップランプスイッチ(上図No.19)も同様に流用が利くパーツですが、フレームに直接ブラケットを介して取り付けている車体がほとんどですので、フットブレーキペダルからの位置やブラケットの形状、スイッチのストロークに注意が必要です。
レクチファイヤ(上図No.6、整流器)は内部にダイオードがありますので、2つの端子間で抵抗値を2回確認(テスターの検知棒の+-を入れ替えて1回づつ)して片側のみ導通があれば正常です。
イグニションコイルも同様にテスターで導通を確認(下図参照)しますが、これで正常でも使用できない場合がありますのでご注意を。
これは実車に取付してエンジンを始動した後の確認ですが、夜間の暗い場所でコード部分が光る現象があったらコードの被覆部分の劣化による絶縁不良です。
と、少し長いので次回に続きます(笑)。
では、また。
不動車の電装は死んでいる場合が多いのでテスターは必需品です。
テスターでは導通(抵抗値)の可否で判断しますが、経年劣化しているもの、装着状態で調子をみなければ解らないパーツもありますのでその結果を鵜呑みには出来ません。
要は死んでいるパーツを見つけて分解・交換、不良個所の調査に伴うリスクを少なくする役目をテスターが行うのです。
また、エレクトリックパーツの場合、中古・新品にかかわらず以前装着していたパーツとの抵抗(Ω)の差で正常に動作しない場合がありますので、表示の電圧(V)・電流(A)と共に抵抗にも配慮が必要です。
ちなみにこのGR50は年式が古いので6V電装、配線の結線は殆どギボシ端子です。
原付バイクと言えど配線は複雑ですので、後ほど復元できるように離線の際は結線の状態を確認しておきます。
サービスマニュアルなどで結線図を見ても復元は出来るとは思いますが、以外に古いバイクの配線は退色していて識別困難な場合がほとんどです。
私は若干面倒ですが、メインハーネス(上図No.26)の離線の際に雄雌のギボシ端子の首にマスキングテープを少し巻き付けてタグを作り、通し番号(記号)を記入して結線し易いようにしています。
離線時は端子をラジオペンチなどで保持して分離し、サンドペーパーなどで錆・汚れを除去します。
この時、端子に接続されている配線(銅線)の状態を確認、ささくれ状に一部が断線している様であれば、ハンダで補修をするか、切断して新しい端子に交換します。
(ギボシ端子にはサイズがありますのでホームセンターなどでの購入時に確認が必要です)
基本的な事ですが、配線は引っ張ったり、揉んだりは断線の原因ですのでご法度です。
このバイクは案の定、ウインカーリレー(上図No.25)とホーン(上図No.22)が死んでいました。
取り外しが面倒な部分ではなかったので今回はリレー・ホーン共に半完成車に取付けして動作確認しましたが、ホーンはバッテリーに直接接続しても動作確認できます。
ホーンは裏側に小さなスクリューがあり、調整する事が出来る(締め込むと壊れますので、現状から緩める方向で調整)ようになっていますので、接続のみでは判断が出来ない場合があります。
リレーは内部に接点がある関係上テスターでは判断しにくいので、保安上もなるべく実車に取り付けての動作確認が好ましいと思います。
リレーとホーンは6V車であれば他社のバイクのものでも互換性がありますので、端子の形状と向きなどに注意すれば大抵は流用できます。
ちなみに、ストップランプスイッチ(上図No.19)も同様に流用が利くパーツですが、フレームに直接ブラケットを介して取り付けている車体がほとんどですので、フットブレーキペダルからの位置やブラケットの形状、スイッチのストロークに注意が必要です。
レクチファイヤ(上図No.6、整流器)は内部にダイオードがありますので、2つの端子間で抵抗値を2回確認(テスターの検知棒の+-を入れ替えて1回づつ)して片側のみ導通があれば正常です。
イグニションコイルも同様にテスターで導通を確認(下図参照)しますが、これで正常でも使用できない場合がありますのでご注意を。
これは実車に取付してエンジンを始動した後の確認ですが、夜間の暗い場所でコード部分が光る現象があったらコードの被覆部分の劣化による絶縁不良です。
と、少し長いので次回に続きます(笑)。
では、また。