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フリーダム・ライターズ試写

2007年07月07日 | 映画
九段会館での試写会に行く。公式サイト
この手のヒューマン・地味系映画は割合当選しやすい気がする。

ロス暴動で学区が再編され、優秀な生徒と底辺生徒が混在するようになった高校に赴任してきた
新任の国語(アメリカなので英語)の女教師が主人公。彼女は底辺クラスの担当になる。
黒人、白人、ラティーノ、アジア系らがいがみ合うクラスに最初は苦戦した彼女だが、
すさんだ生活のほかには恐ろしく無知な、でも基本的にはマジメな生徒たちは、彼女の熱い授業に
よって読書や作文の楽しみ、そして新しい世界を知ることの喜びを知り、ギャングになる以外の
まともな生活に目覚め、クラスはやがて「家族」のようになっていく。
ちょっとできすぎじゃないかというエピソードもあるが、実話というからだいたいその通りなのだろう。
悪しき連鎖というのは、「なぜそうなのかよくわからないが、昔からずっとそうだし、
今もいがみ合うべき事件は起きている」、という理由でずっと続いており、放置すればこれからも続く。
それを引きちぎる力となるのが教育であり、学問であり、考え方を変えることなのだ、といった
メッセージが伝わってきた。見終わったら学校に行きたくなったぞ(笑)。
「がんばれ! ベアーズ」系の映画が好きな人には無条件でおすすめ。荒廃学園ものながら、
凄惨な描写はほとんどないのが良い。主人公のヒラリー・スワンクのベタベタしすぎない演技、
生徒たち(ハイスクール1、2年の割にはちょっと老けてる人が多いが・笑)の自然なたたずまいがすばらしい。
主人公に立ちはだかる女校長や同僚の主張も、現場の真理をふまえたそれなりの正論で
あったりするのが良い。製作にダニー・デビートが携わっていて、だから後味が同じく実話の
「エリン・ブロコビッチ」と似ているのか、と納得。

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