底抜け大学教授 / The Nutty Professor(1963・米)
監督、脚本、主演 : ジェリー・ルイス、出演:ステラ・スティーヴンス、デル・ムーア他
物語:冴えない大学教授J・ルイスは、S・スティーヴンスにモテるためハンサム男性へ
変身する薬品を研究・開発し自ら試薬を飲む。彼女は熱心な仕事ぶりの教授に理解を示して
いたが、何時しか傲慢な女たらし”バディー・ラブ”にも乙女ごころが惹かれるようになる・・・。
ロバート・L・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」をモチーフにしたSF・
ロマンチックコメディ。1960年代『底抜けシリーズ』の1本。コテコテのギャグが多い
コメディだと一笑に付すなかれ!(教授が学生に手を出すなんて・・・カタイコトイワナイ)
映画はポップコーン片手に気楽に楽しんでもらうとして、テクニカラーの発色の綺麗な事。
研究室の薬品作りのカラフルな色使いやステラ・スティーヴンスの美しさに僕はメロメロ。
彼女が、次々着替え出てくるイーディス・ヘッド女史が監修した衣装も実にキュートだ。
劇中音楽もいい。本物のレス・ブラウン楽団が大学のプロムでの楽団役で出演している。
“バディ・ラブ”ジェリー・ルイスも粋な歌を ”We've Got a World That Swings" や
”That Old Black Magic” などで聴かせ楽しませてくれる。
チチチッ…昔々の話なので、勘違いしている方に頭の整理をしてもらいましょう。主演の
ジェリー・ルイスは、R&R歌手ジェリー・リー・ルイスとは別人なんですよ。ちなみに彼は、
ゲイリー・ルイスのお父さんです。息子が率いたバンドがGary Lewis & the Playboys
(恋のダイアモンド・リング)グループ名は映画の薬品を入手した由来によるものなのか? w
映画に関する後日譚に話を戻せば、映画は1996年にエディ・マーフィ主演でリメイクされた。
こちらをご覧になった方は多いのかな。あんなに可愛かったステラ・スティーヴンスは、
豪華客船転覆映画『ポセイドン・アドベンチャー』でアーネスト・ボーグナイン刑事の妻
(元娼婦)役で出ていて変わり様に男性ファンがっかり。無名時代のリチャード・キール
(『007/私を愛したスパイ』のJAWS男)がチョイ役で出てるよ。”JAWS男”を探せ!w
主人公が映画ラスト近くに語る気の利いた台詞を記して、おしまいにします。
「自分を好きになったほうがいい、ずっと共に過ごす相手だから。
自分を好きにならないと、誰も好いてはくれない」
~ステラ・スティーヴンスの面影を思い出し 星影のステラ でおやすみなさい~
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