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11日までの小袖展を見に京都文化博物館へ行ってきました。
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長い間、日本刺繍の仕事をしていたので以前から染め物や刺繍の作品を沢山見てきましたが、今回の「京の小袖」展は年代順に展示されていたので着物の変遷がよくわかりました。私が持っている「日本の文様」の全集に載っているので見たものもたくさん出展されていました。染めと絞りに刺繍の豪華絢爛の衣装をじっくり見ました。当初のは無地に刺繍をしたもの、その後は絞り染めで白抜きの所に色を差す辻が花のようなもの。元禄頃は豪華ですが吉宗の時代になると色は納戸(濃青)で柄も御所解き等で中抜きになったりして地味で倹約が見てもわかるようになります。豪華なものを着ていた人が亡くなるとその衣装は菩提寺に寄進され僧侶の袈裟になったり打敷きになったりしたようです。
美しいものを見ると久しぶりに縫い(刺繍の事)をしてみたくなりました。