TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

蛍光灯が切れた

2013年11月23日 | インポート
 引っ越しから約7か月がたった。

 何となく部屋が薄暗い。
見上げると、蛍光灯が1本消えている。
カバーがはまっているのでよくわからないが、5本あるうちの1本が切れたらしい。

 さあて、困った。
 天井はものすごく高い。
脚立を使ったとしても、ちびすけのわたしが、ひと抱えもあるカバーを外し、
古い蛍光灯をはずし、新しいのを取り付け、そしてまたカバーをきっちりと
はめられる自信は全くない。
 上を向いたままのこうした作業は、筋力がそうとう必要と思われる。
 中途半端にカバーを取り付けたら、いつ何時落下してくるかもしれぬ。
 第一、脚立なんていう、気のきいたものなんて、持ってないじゃん。

 こんな時、実家にいる時は、全く楽チンであった。
日曜大工だの、電化製品関係は、父の仕事。
ひとこと、
「蛍光灯が切れた」
と言えば、すぐさま、脚立と新しい蛍光灯を持って参上してくれたものだった。

 ふと、マンションの賃貸契約をした時に、24時間サポートシステムなるものに、入会したことを思い出し、
電話をしてみる。
 が、 排水溝が詰まったとか、鍵をなくしたとか、そうした緊急性のあるものにしか
対応していないとのこと。
 それではと、地域のボランティア団体を紹介した情報誌や、
転入届を出した時にいただいた市民生活ガイドブックなるものをめくったり
してみるが、 子育てをサポートする、高齢者のお話を傾聴する、お金の相談…などはあるものの、
蛍光灯問題のように、生活上の、ほんの些細な些細な困りごとを手伝ってくれるような
システムや団体は見当たらない。
 増してや、市役所の窓口に相談するというのは、明らかに大げさである。
大げさではあるが、わたしにとっては、深刻な問題。

 ひとりぐらしの高齢者が増えているというが、こうした事を皆さん一体どうしているのだろう。

 結局大家さんに電話。
「来週、ほかの用事で、そちらに行くから、取り換えてあげるわ。20Wの蛍光灯を一本
用意しておいてくれる?」
と彼女。
 やれやれと思うものの、電機店に問い合わせたら、ひと口に20Wと言えど、
型番によっていろいろ種類があると言う。
 そこで再び大家さんに電話。
「あらあ、そうなの、型番なんてわからないわあ。フツーのでいいと思うんだけど」
と彼女。
 ううむ、”フツーの”って言ってもね。
 どうやら彼女も、電気のことに関しては、あまり詳しくないらしい。
 結局、来週、型番の確認から、ご一緒にやってくれることになった。

 本当に世話のやける賃借人で申し訳ありませぬ。{%やしの木webry%}{%あせあせ(飛び散る汗)docomo%}

 今回のように、さほど急がないような問題だけでなく、エアコンが壊れたとか、お湯が出ないとか、
そうしたことは、これから、ある日突然起きる可能性はある。

 ひとりで生きるということは、こうしたハプニングにその都度対処して、何とかなるわさ、という
経験と知恵をつけていく過程なのかもしれません。

コメント
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