両親の訪問リハビリ開始が来週に決まった。週2回である。
せっかちの父が、ケアマネさん経由で催促すると、ちょうど医師からの指示書が届いたところだったという。
ソバ屋の出前のような話だが、時期的にもそろそろだったので、タイミング的にも頃合いがよかったのかもしれない。
最近はケアマネさんと、電話や面談で話すことが多くなったが、未だに慣れないのが「娘さん」という呼び名である。
介護サービスの利用者である両親から見れば「娘」なのであたりまえだが、何となく面映ゆい。
電話に出て開口一番、「娘さん!」と言われると、恐縮さえしたくなってしまう。
どこかひとごとのようにも思える。
これまでも、通院の付き添いなどでそう呼ばれることはあったが、一時的なものだった。
考えてみれば、これまで、”関係性重視”の呼ばれ方をされることが少なかった。
〇〇君のお母さん、と呼ばれたこともあったが、それも遠い昔の話。
もちろん、「奥様」とは呼ばれることもなく、ひとりっこなので、「お姉さま」も「妹さん」もない。
〇〇さん、と苗字で呼ばれることに慣れていた。
それだけではない。
この違和感がどこからくるのかと考えていて、もうひとつ、思い立ったことがある。
『山男の歌』だ。♪むすめさん、よく聞けよ♪という歌詞で始まる歌である。
「娘さん」と呼ばれるたびに、あの出だしの部分が一瞬脳裏に浮かぶのだ。
歌の中で呼びかけられているのは、もちろん若い娘だ。
あの歌からくる娘さんのイメージと、自分とのあまりの違いに、照れくささと、いたたまれなさを感じるのである。
せっかちの父が、ケアマネさん経由で催促すると、ちょうど医師からの指示書が届いたところだったという。
ソバ屋の出前のような話だが、時期的にもそろそろだったので、タイミング的にも頃合いがよかったのかもしれない。
最近はケアマネさんと、電話や面談で話すことが多くなったが、未だに慣れないのが「娘さん」という呼び名である。
介護サービスの利用者である両親から見れば「娘」なのであたりまえだが、何となく面映ゆい。
電話に出て開口一番、「娘さん!」と言われると、恐縮さえしたくなってしまう。
どこかひとごとのようにも思える。
これまでも、通院の付き添いなどでそう呼ばれることはあったが、一時的なものだった。
考えてみれば、これまで、”関係性重視”の呼ばれ方をされることが少なかった。
〇〇君のお母さん、と呼ばれたこともあったが、それも遠い昔の話。
もちろん、「奥様」とは呼ばれることもなく、ひとりっこなので、「お姉さま」も「妹さん」もない。
〇〇さん、と苗字で呼ばれることに慣れていた。
それだけではない。
この違和感がどこからくるのかと考えていて、もうひとつ、思い立ったことがある。
『山男の歌』だ。♪むすめさん、よく聞けよ♪という歌詞で始まる歌である。
「娘さん」と呼ばれるたびに、あの出だしの部分が一瞬脳裏に浮かぶのだ。
歌の中で呼びかけられているのは、もちろん若い娘だ。
あの歌からくる娘さんのイメージと、自分とのあまりの違いに、照れくささと、いたたまれなさを感じるのである。