箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

谷間に咲く 山藤の花!

2020-08-25 | *編集・春/5月

谷間に咲く 山藤の花!

 今日は久しぶりに車で森へ向いました・・・

箕面・山麓線から白島、外院、粟生間谷を経て、勝尾寺川沿いの

府道茨木能勢線を北上です・・・

 

しばらく走ってふっと前方を見ると、山裾から尾根にかけて両側の

斜面一帯に美しい 山藤の花 が咲いています・・・  

なんと綺麗なのでしょうか・・・

運転中に思わず見とれてしまいました・・・ アブナイ話です! 

案の定、うしろから ブー ブー ブーとせっつかれ、ゆっくりと

見ようもありません・・・  一車線なので当たり前ですがね・・・

せっかくの美しい花を、後ろ髪ひかれる思いで見過ごし前へ進み

ました。

残念・・・ !

ゆっくりと下から歩いてきたらよかったな!  と、しばしグジ

グジ と後悔! 

 

そう言えばこんな思いを、かの幕末の志士 坂本竜馬が歌に詠んで

いますよ。

 

「 藤の花 今を盛りと咲きつれと 船 急かれて見返りもせず・・・ 」

 

竜馬の ”船” が ”車” に代わったような気分で・・・ 

見返りもできずに残念!  の気持ちがよく分かります。

 

数日前、聖天の森からみのお山荘前を通り、才が原林道へ向う時

にも、その西側の化石谷の斜面一帯に、あの薄紫色した山藤の花が

咲き乱れていて、思わず立ち止ってしばし見とれていました・・・

 

また、箕面ドライブウエイ沿いの両側にも、今まさに盛りと山藤の

花が咲き乱れています・・・  今が旬の季節なのですね。

大きな木に絡まったり、岩などを這い登ったり、ツル性の植物なので

裾道沿いから、結構高いところまで見ることができます。

何度見ても飽きないのです・・・

 

ヤマフジの花・・・

清楚で 気品があり、それでいて優雅さをもつ・・・ 薄紫の

しだれ花が風に揺れ、優しい、甘い、ほのかな香り・・・

そんなおぼろげなイメージが私にはあったのですが、今回初めて

その香りから、改めて私の思い出のルーツを確認しました・・・

 

余談ですが・・・

私がヤマフジの花と初めて出会い、今でも強く印象に残っている

のは、まだ私が小学校に上がる前のこと・・・

もう半世紀以上も大昔のことで・・・  古い話しですね。 

故郷・信州の安曇野(あずみの)から母に手を引かれ、母の実家の

ある松本へ向っていた時のことです。

豊科、田沢から犀川(さいがわ)沿いの土道を歩いていきました・・・ 

半日がかりです。

 

西には残雪をいだく常念岳、有明山はじめ雄大な日本アルプス連山

が、東側には国鉄・篠ノ井線があり、蒸気機関車のD-51が

モクモクと黒煙を上げて走っていました・・・

(私の子供時代の夢は、この蒸気機関車の運転手でした・・・)

 

そしてその線路を挟んで、山裾から山頂にかけて美しいヤマフジ

の花一面に咲き乱れていたのです・・・ 

子供ながらに、その美しい光景には圧倒されました・・・

今でもその時のことを鮮明に思い出すことができるぐらいです。

そしてそのヤマフジの花を思うたびに、今は亡き母のイメージと

重なり、懐かしくもあり、切ない望郷の思いに駆られてしまう

のです・・・年がいもなく力が入り、涙が出てきたのでヤメにします。

 

「 藤の香を 母の握りし 手を通し 」  (花詩)

 

私は再び車を走らせ、勝尾寺前から茶長阪橋を経て箕面川ダム湖、

エキスポ90みのおの森を過ぎて、五月山に入る手前で一休みにしま

した。

しかし、せっかくのいいお天気なので少し歩いてみようと思い、車を

ようらく台園地に置いて、猟師谷の森に入りました・・・

しばらくしていい場所を見つけて腰を下ろし、得意の森浸りを

楽しんでいました。

 

そんな時でした・・・  アレ!  雨か?   晴天なのにな・・・?

そう思って上を見上げると、上方からなにやら小雨?  と共に、

沢山の花びらが舞い落ちて来ます・・・  なに?  

見るとヤマフジの花びらです・・・  きれいです!  

ヒラ ヒラ ヒラと降りそそぐ花の舞いに、ひとときを風雅な気分に

浸ります・・・

かなり上方で咲いているようで、樹間から少し垣間見る事ができ

ました。

 

更に何かが飛び交っている様子です・・・?  

よく見ると猿です・・・  

数匹の猿たちが遊んでいるようです・・・  と言う事は・・・?

あの小雨はひょっとしてイタズラ猿の仕業か・・・ ?

私はよくイタズラ猿たちに、樹上から頭上にひっかけられてきたもの

ですから・・・ 

 

何とも一瞬でも風雅と思った自分に可笑しいような、面白いような、

かといってその小雨にハラを立てて怒るほどでもなく・・・  

でもな・・・ ヤマフジの花ビラを降らせてくれたし・・・ 

それによって一時風流!? を、少しは味わわせてくれたので

許してやろう・・・ と、

私は親指を上に向けたのでした・・・ 

 見上げれば 藤の花びら 猿ちらし  

 春雨に 藤の花びら 舞う風雅       (花詩) 

’13 5・6

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シニアの遊べる森!

2020-08-25 | *編集・春/5月

シニアの遊べる森!

 まさに新緑の5月となりました・・・

萌えいずる淡い色した若葉の初々しさ・・・  森の中からリョウブや

ホウノキ、ケヤキ、クヌギ、イロハモミジなどの樹木を見上げると、

柔らかな陽光が透けるように見え、はっきりとした葉脈をも見ることが

できます。

爽やかな・・・ 早や初夏の新風に気持ち良く、梢の枝も嬉しそうに

震えているようです。

それはかつて誕生したばかりの我が子が、小さな手を握りしめ、

新鮮な地球の空気を胸いっぱいに吸いながら、大きな産声を上げて

いる時のような・・・

そんな神秘的で、神聖で、かつ心温かい感覚に浸ります・・・ 

季節ごとの自然の営みには、いつも感動してしまいます。

 

勝尾寺園地に着き、自然8号路に続く森の台地でお昼にしました・・・

朝のTVニュースでは、高速道路が大渋滞状況を報じていました・・・

このゴールデンウイークは各地の行楽地では、沢山の人出で大混雑

様子です。

 

なのに・・・  この森の中で私は一人・・・

ここへ来るまでの間も、数人のハイカーの方に出会っただけ

でした・・・

私はおにぎりを頬張りながら、ゆっくりと回りを見渡してみました・・・

そこはもう広葉樹の新緑に溢れ、沢山の小鳥たちが飛び交い、

遠くではウグイスの美声が響き渡り・・・ 爽やかな風・・・ 

そんな穏やかで静かな森の中に浸る・・・ 

この至福感はこの上もない幸せなひと時です。

 

食後にひっくり返って森を見上げていると・・・ 

生き生きとみなぎる命の緑・・・ 香り、木もれ陽の優しさ・・・ 

いつも森は、母親の胎内にいた時のような安心感、抱擁感を与えて

くれます。

ウト ウト と、眠ってしまいました・・・

この現代のストレス社会で、こんなにも安らかな所が他にあるでしょう

か・・・?

 

私はゆっくりと腰を上げて、近くの 「郷土の森」 を歩いて

みました・・・

この森は、明治100年の記念事業として全国から集められた

県の木を植樹しつくられた森だそうです・・・ 

(近畿中国森林管理局の管理表示)

初めて見る木も各々の木札を見れば分かります・・・

「栃の木(トチノキ) ・ 栃木県」 などはまさにそのまんまだ・・・と、

笑えましたが・・・

結構広い森で、斜面を上り下りしながら、木の名前を覚えるのも

楽しいものです。 

 

そんな森の山道を散策していると、急に北面が開けた所に出ま

した・・・

見ると大きな表示板が・・・ 「連合大阪の森」 と表記されてます・・・

あの労働組合の・・・?  

表示板の裏側に回ってみると、労働組合の各団体名がびっしりと

書き込まれています・・・  やっぱりあの連合なんだ!

前日のメーデーで、あの特徴のある太いメガネ枠をかけた

連合会長のスピーチを、TVで見たところです・・・

しかし、この箕面の森とその連合と、どうもつながりが分かりま

せん ?

 

とにかく一度登ってみようと思いその森に入りました・・・

細い山道があちこちに入り混じり、結構上の方まで続いています・・・

南斜面で森の樹木の生育にはもってこいの環境です・・・ 

しかし、余り手入れがなされていないのが残念です・・・  

下草刈りがなくのび放題で、植樹された木々も心なしか寂しそうで、

成長がもう一つです。

もったいないな・・・!

よく見ると所々の樹木に木札がかかっています・・・ 

みればもう風雨にさらされて薄れ、書いてある文字が読み

にくい・・・?

組合名、個人名、会の名前・・・ 寄せ書き・・・ など等。

「・・連合・・・高齢、退職者の会・・・結成5周年・記念桜・・・

1996.10」 

などと記してあり・・・ この森の趣旨が少し分かったような気が

しました。

この森で皆さんは、どんな交わりと活動をされているので

しょうか・・・?

でも皆さんの森があること・・・ それは素晴らしいことですね・・・ 

羨ましい限りです・・・

  

 

私が郷土の森や連合大阪の森から下ってきた時でした・・・

勝尾寺林道に降りた時に、前方で賑やかな声が聞えてきました・・・ 

見ると、間伐材木などで手作りされたベンチやテーブルを囲み、

7-8人のハイカー姿の男性が歓談されていました・・・

私が挨拶をしながらよく見ると、皆さん私より年配の方々ばかり

です・・・

なにか作業をされていて一休みのようです・・・

近くには切った材木が積まれていたりします・・・  

何か森の補修作業でもされているのでしょうか?

それとも森遊びを楽しまれているのでしょうか?   

いいですね・・・!

 

確かにこの森はシニア層に優しく、気のあった仲間や、昔の仕事の

同僚、同郷人、友人などと共に思い切り体を使い、心癒されながら

遊べるような森ですね・・・

人は少なく、森に起伏も多くなく、危険な個所も少なく、

第一に緑満載・・・

それに目の前の勝尾寺園地の広い無料駐車場はいつも空いて

いますから、里から歩いて来るのもよし・・・ 

(外院から旧参道などで山越えをして、私のドンカメ足でゆっくり

約120分です)、

車で来るのもよし・・・ 外院・粟生間谷から約20分ですから

近いです。

 

シニアの遊べる森としてもうひとつ、私のお薦めは・・・

「エキスポ90 みのお記念の森」 があります・・・

ここも同じような条件が揃い、かつ広大です。

この大型連休を利用してどこかに・・・?  と、お考えの方には

一考かと?

 

もっともそんなお節介も、365日連休のシニアには、GWだからと

言って関係ないよ! ・・・なんて怒られそうですが・・・ 

’13 5・2

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森のイベント!

2020-08-25 | *編集・春/5月

森のイベント            (管理人のあれこれ話し)

 毎朝、みのおFMタッキー816局のラジオから流れる

ブルーグラス音楽を楽しみ、「みのお・ふるさと探訪」を聞いた後、

なびタッキーんなどで箕面の情報を仕入れるのが、

私の一日の始まりです。

 

箕面の「川床」が始まり、その詳しい放送を聞いたので

出かけて見ることにしました。

各TV局、新聞、マスコミのニュース、報道、特番などを見ていると

話題性も大きいようです。

 

5月16日までの期間限定のようですが・・・

 「~箕面川沿いに5軒の川床が出現! 

   さわやかな新緑の中、川のせせらぎを聞きながら

   各お店が腕を振るったお料理に舌鼓を打ちにきませんか?」

と、箕面のゆずキャラクター、滝ノ道ゆずるがPRをしていました。

 

聞くところによると、明治42年開園の箕面大動物園の大観覧車

のオープンに合わせ、箕面川の中に柱を立てて川床を作り

料理を食べさせていた歴史があるそうですから、

今回はその再現のようですね。

粋な行事になんだか嬉しくなります。

 

地ビール世界金賞受賞の有名な「箕面ビール」や、箕面特産の

ユズ、地元特産の野菜やお豆腐料理に、もみじ肉(鹿肉)、

アユを出すお店等もあるようで味わってみたいものです。

 

少し肌寒いながらも五月晴れの下、新緑のもみじ、紅白の幕、

赤い毛氈、昔を思い出すような畳の上の卓袱台、

よしずの日除けなど・・・

5軒ともそれぞれ趣があり、それなりの雰囲気がありました。

料理を味わっている人も、それを見ながら渓流沿いを散策して

いる人々も、共に晩春、初夏の風情を心ゆくまで堪能されている

様子でした。

 

この5月は、「みのお瀧道・森に響く癒しの音」と題して、

いろんなイベントがあるようです。

「箕面の森の音楽会」もあるようで、八ヶ岳など各地の森の

音楽祭のようにメジャーになれば楽しいですね・・・

勿論私も出かけるつもりです。

 

橋本亭でのジャズライブや梅屋敷でのナチュラルライブ、

その他 カフェでも音楽ライブや音と写真のスライドショー、

レコードジャケット展などがあり、いろんなイベントが森の中で

楽しめそうですよ。

 

 (詳しくは、箕面わいわいのHPを・・・

                http://www.m-waiwai.com )

 

 

大滝までの往復5.6Kmをゆっくりと散策し、新緑の季節を

楽しみます。

山本珈琲店前の楓橋から山道に上り、姫岩から中の千本へ向う

途中で、山腹に花火が打ち上がったような景観が・・・

双眼鏡で箕面川渓谷を挟む山肌を見上げると、遅咲きの

ヤマザクラが今まさに満開に咲き誇っていました。

 

天狗道にはケヤキ、カゴノキ、イロハモミジの大木に新芽が顔を

だし、若葉がゆっくりと風になびいています。

いよいよ初夏の訪れを実感です。

 

下を覗くと箕面渓流が岩にぶつかり、水しぶきを上げている姿は

更に涼しさを感じさせてくれます。

 

戻岩橋から大滝に着くと、頼山陽歌碑前で4-5人の外人さんが

何やらパフォーマンスをしながら楽しげに笑いあっていました。

 

滝見橋から北側の地道を下っていると、大きなクシャミが5連発

聞えてきました。 その大きな音・・・今頃花粉かな?(笑)

それにしても頭上の野鳥たちが驚いて一斉に飛び立ったのには

苦笑ものでした。

 

野口英世像前から桜道に入り、瀧安寺弁財天の裏山を経て

桜展望台から橋本亭前の一の橋へ戻ってきました。

 

何ヶ所かの山の中腹から下の川床が見え、双眼鏡で眺めていると

、なんとも風流で優雅な風情を垣間見る事ができました。

 

市の広報誌 「もみじだより」 によれば・・・

今月も森の中ではいろんなイベントがあるようです。

 

箕面ナチュラリストクラブ、箕面の自然と遊ぶ会、箕面自然観察会

、みのお里山プラットフォーム、箕面の山パトロール隊の

クリーンハイキング、箕面ビジターセンターでの観察会から

鎮守の森を歩こう、箕面ホタルの見学会、森の樹林手入れ会、

箕面ボランティアガイドによる森のハイキング、箕面山麓森づくり

など、数十件もの森の中での活動、イベントが予定されている

ようですよ。

 

帰路、滝道沿いの 「箕面ネイチャールーム」 に立ち寄って

みました。

ここには箕面の森の情報発信基地としての機能が満載で、

小さいながらも子供から大人のハイカーまで楽しめる空間です。

 

私にはワクワクするような季節がやってきました・・・(笑)

 

 ’10-5-1 (晴れ)

 

 

 


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ちょっと笑える森の張り紙・・・?

2020-08-25 | *編集・春/5月

ちょっと笑える森の張り紙・・・?

 今日は朝から厚い雲に覆われています・・・

やがて ポツリ ポツリ と、雨が降り出してきました。

 

箕面の止々呂美(とどろみ)や高山の棚田では、早や田植えが

終わり、水田が広がっているのを見てビックリしました・・・  

もうそんな季節なんですね・・・!

季節の移り変わりの早さに驚いています。

最近は年のせいなのか?   

時が早く流れすぎて困ったものです  (笑)

 

つい先日は真夏日で・・・  もう夏だ!  と、あわてていたら・・・

セミもあわてて出てきて、鳴く準備をしていましたが・・・?

今日は逆に森の中はかなり寒く、春先に戻ったような気候です。

私の頭の季節感が戻らずに、半袖シャツで来たせいか?・・・  

2回もクシャミをしてしまいました・・・

あわててリュックからビニールカッパを取り出して、被りました・・・(笑)

 

東海自然歩道から自然8号路を南に下り、勝尾寺の東側に下りて来た

時でした・・・

トイレの表示板や電信柱にも、あちこちと何やら張り紙がして

あります。

何だろうか・・・?

見ると2色の手書きで紙面いっぱいに、何か書き込んであります・・・

 

「   --のぞきの常習犯-- 

      大50・・ ・・

      赤色軽自動車 

何回もやめさせようと警告してものぞきをやめません。

やめさせる方法があれば教えてください。

のぞきは毎日ですのでやめさせて下さい・・・ 

見つけた人は言ってやってください・・・  云々  」  と。

 

私は思わず プー と、吹き出してしまいました。

のぞきの常習犯を何とかして下さい・・・!  との旨。

この方は毎日、この森の中でのぞかれては困るような事をされている

のでしょうか?  (笑)

それを何とかやめさせてくれ・・・! と、張り紙で訴えられても・・・

こちらも困ります・・・  

しかも毎日とは・・・?  

どちらも熱心な方のようですね・・・  (笑)

 

勿論、故意の覗き見は犯罪に近いものといえますが、その立証は

大変難しいことのようですよ。

当人にとっては笑って済まされない深刻な問題で、そののぞき犯の

車番まで特定して明示しているので、その必死さはよく分かります

が・・・

やはりここは張り紙より、一度 警察へ相談された方がいいと思います

よ・・・  名無しの草食系人さんへ !?

 

私ならもっといい所へ、さっさと場所を変えますけど・・・ ?

もっとも森の中で、のぞかれるような事をするお相手がいればの

話しですが・・・ (笑)

 

何とも真剣で率直な文面なだけに、笑ってはいけないような・・・ ?

やっぱり笑える、森の中の珍風景でした・・・

もっともこの雨で、あの張り紙も今日限りで濡れ落ちてしまいそう

ですが・・・ (笑)

 09-5-17 (完)


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子供たち・・・森へ遊びにおいでよ!

2020-08-25 | *編集・春/5月

子供たち・・・ 森へ遊びにおいでよ!

 新御堂筋の突き当たり、箕面副都心と言われる萱野地区にあるカルフール

・ヴィソラで所用を済ませた足で森へ車を走らせました。

外院から粟生間谷、そして府道を経て勝尾寺の東手前にある

箕面自然休養林の看板を右折すると、勝尾寺園地駐車場(無料)へ

到着です・・・

この間、約20分程でした。

 

車を降りると早速 ウグイスの清涼な鳴き声で歓迎してくれました。

私が車のトランクからトレッキングシューズを出して履き替えている時

でした・・・

 

突然、後ろからの声・・・

・  じ~じ  まってよ! 

・  おじいちゃん はやいよ・・・!

とっさに私の事かと振り返ってしまいましたが・・・(笑)

 

小さな男の子と女の子が、少し前を行くおじいさんを追いかけている

ところでした。

後方には子供たちの若いお父さんとお母さん、それにおばあさんが

ランチバスケットを抱えて歩いてきました・・・

一家でピクニックか・・・ いいな!・・・ つい、羨ましくなってしまいました。

 

この先には森の公園があり、クローバーで埋まった広場と、その上には

土の広場がありベンチが少しあるだけで、何の遊び施設があるわけでも

ありませんが・・・

新緑の森の公園は若葉で生き生きとしています・・・

小鳥達も沢山新緑の森を飛び交っています・・・

 

私が準備を終えて公園の方へ行くと、先程の一家のほかにもう2組の家族が

いました。

一組は若いご夫婦がいて、パパが赤ちゃんと遊んでいて・・・ 

その横でママがクローバーでお花の冠を編んでいる所でした・・・

懐かしいいい光景です。

 

もう一組は二人のお子さんを連れた一家で、女の子がお父さんと鬼ごっこを

していて、大笑いをしながら草むらの上を飛び回っています・・・

男の子はお母さんとお手玉をしていました・・・ 微笑ましい光景です。

 

先程の子供たちはおじいさんと3人で、早速目の前の森の中に向かって

入っていくところでした・・・

 

みんなのびのびとしている様子が伺えます。

遊具などが無い分、家族と肌と肌の付き合いが出来て子供たちの喜びを

濃厚に感じます。

森の中の何も無いような自然公園ですが、それが逆に私には心豊かに

自然を満喫できる贅沢な貴重な場所のように思えます。

 

それに今日の発見は新しいトイレができていたことです・・・

何でもエコトイレとか?

表示板によると、杉の間伐材をチップに砕き、そこに棲む微生物の働きで

し尿を分解して浄化し、水を循環再利用している無臭、無排水の

自己完結型の水洗トイレ・・・(林野庁)  との事・・・

初めて聞く進んだエコトイレのようです。

 

横にはオープンな無人のログハウスがあり急な雨宿りもできそうです。

こんなに緑豊かな森の公園なのに、たった3組だけのゲストとはもったい

ない・・・   いや、贅沢な事です・・・

 

先程、子供たちが入っていった横の森を覗いてみました・・・

郷土の森との標示板があります。

明治100年記念造林事業で、全国各地からの県樹を植えてあるそうです。

森を上ってみると、木に表示があり・・・

カイコウズ(鹿児島) ブンゴウメ(長崎) ヤマモモ(徳島) アカマツ(岡山) 

モクセイ(静岡) ジングウスギ(三重) イヌマキ(千葉) トチノキ(栃木) 

ユキツバキ(新潟)・・・  等など、探して歩くとなかなか面白い!

アテ(石川)の木は初めてみる木で ハテ? サテ? と 考えながらしばし

眺めていました (笑)

子供たちにも楽しく、勉強になりそうな森です。

 

更に、その横の森に行くと、今度は面白い仕組みがありました。

「この木、なんの木?」 との表示板・・・

そこにはヒント! として・・・

例えば・・・

(1)  山地に生える落葉高木

(2)  芳香のある白い大きな花を上向きに咲かせます

(3)  大きな葉は食べ物を包んだり、皿代わりに利用されます・・・ 

と 書かれていて、その 「この木なんの木」 と書かれた札を上げると

その下に・・・

答え、ホオノキ(モクレン科・朴木) と あり、写真も添付してありました。

 

これは子供たちの興味をそそりそうです。

見れば森のあちこちに モミノキ、スジタイ、クスノキ、イヌツゲ、ヒノキ、

アカマツ、リョウブ、アカガシ・・・ と あり、私もしばし歩き回りながら木の

名前を覚えて勉強になりました。

5月の爽やかな風がそよぎ、小鳥がさえずり、足元は昨秋の落ち葉で

フカフカです。

見上げると若葉で新鮮な生き生きとした森のトンネルの中で、私は一人

子供に帰ったように遊んでいました・・・(笑)。

 

実は何度もここを通って山歩きを楽しんできたのに、こんなに整備されて

安全な自然の森がすぐ目の前にあるとは知りませんでした。

 

昔から神社仏閣のある所は殺生禁止だったようで、森の樹木をはじめ

植物、動物、昆虫、鳥たちなど生きものは保護され手入れされてきたので、

なおさらにこのまわりも自然が豊かに残っているのですね。

 

それにしても、あの箕面ダム湖の上方にある広大な expo90みのおの森 

も、同じように安全に整備された素晴らしい自然環境なのに、いつ通っても

数組ぐらいのゲストなのでもったいないな・・・ もっと活用できないのかな・・・

と 思いつつ歩いています。

 

なんでも、ドイツには200余の 「森の幼稚園」 があり、まさに森の中の

遊びが全てのようですが、そこを卒業した園児達が成人した時に、

あの森で遊んだ時の体験から情緒がはぐくまれ、知恵を学び、人との和を

学び、自分の感性を豊かにし、心の豊かさを知り、自分の人生で最も

大切なものを与えられた原点である・・・と、ある本にありました。

 

実は箕面にも全国でもめずらしい 「森の幼稚園」 が 昔にあったことを

知りました・・・

或る日、箕面駅前の 「箕面市立郷土資料館」 でその資料を見つけた時は、

なぜか嬉しくなってしまった事を覚えています。

 

情緒豊かな子供たちを育てる為の新教育の場として、

「箕面の森の幼稚園」を今再び・・・と、切に願うものですが・・・ 

いかがなものでしょうか?

 

子供たちよ・・・ 森へ遊びにおいでよ・・・ 箕面の森へ・・・

 08-5・27 (完)


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トトロの森・・・?

2020-08-25 | *編集・春/5月

トトロの森・・・?

 今日は東海自然歩道の箕面最高地点という証如峰(604.2m)の少し北の

分岐点から南下して降三世道に入りました。

 

この森に入ると 「トトロの森」 と・・・ 誰がつけたのか手書きの表示が

ありました。

あの宮崎 駿監督のアニメ映画 「となりのトトロ」 を見た方はお分かり

だと思いますが、あのトトロの風貌を思い出すと自然と笑みがこぼれます。

 

少し前の事ですが・・・ 冬の寒い日に、今日の逆コースで登ってきた時に

ビックリした事があるのです・・・

それはここで一休みをして温かいコーヒーを飲もうとした時でした・・・

少し先の森の中に何かがあるのです・・・? 

なに?  あれは・・・? 

よくよく見ると、なんと背の高い切り株の上にテレビがちょこんと

乗っかっていたのです。

まさか・・・?  

誰かのイタズラか冗談にせよ思わず笑ってしまいました・・・

まさかトトロが見ているわけでもあるまいし・・・(笑)?

 

よくこんな森の中まで重たいテレビを運んできたものです・・・

「トトロの森」という手書きの表事物を見ていなければ、ただの捨てられた

テレビ・・・ と思うのでしょうが、ちゃんと意図して森の木の切り株の上に

置いてあるので、何とも不思議な感じのする光景でした。

 

 

この山道の下り坂はまっすぐに谷間に向かって続いているので、その

急勾配を降りるのに必死になっている間に、トトロのことは忘れてしまい

ました。

やがて、鉄塔の下に出ると、そこには鎌倉時代の1230年ごろに埋めら

れたと言う「降三世明王の石蔵」跡碑があり、そこから左折すると

箕面クリーンセンター方向へ、右折すると勝尾寺園地方向です。

私は園地方向へ下り、やっとヒノキ、杉の針葉樹林帯をぬけてホッと

しました。

 

そして私の好きな広葉樹を主とした混交林へでてくると、急に森が明るく

なってきました・・・

横手を見ると、ここ数年で相当に間伐作業が行われたようで、太陽が

林床までたっぷりと降り注いでいます・・・

後、数年もすればいろんな広葉樹が繁って、豊かな森を形成するのだ

ろうな・・・ と 予想できます。

明るい森は、植物も生物もみんな健康的で生き生きとしています・・・

森の保護や管理、整備はそこを利用する人間の為の大切な作業である

ことを実感します。

 

 

しばらくすると下のほうからサラサラサラ~・・・ と、私の好きな音が聞え

てきました・・・

小さな流れですが、早速私はリュックを下ろしてタオルを取り出し、

谷川の水で顔を洗い、両腕を洗いました・・・ 気持ちいい・・・

この爽快感は何ともいえない気持ち良さです。

 

タオルで顔を拭きながらいま下ってきた森を見上げると、再びここを

「トトロの森」と名付けた人の思いを感じました。

あのTVも無かった時代の自然の四季の美しさ・・・ 都市近郊の森を

舞台としたあのサツキとメイの二人の姉妹が、大自然の精霊のような

トトロやススワタリ、空を走るネコバスなどと交流する日々は、日本の

くらし、自然、ふるさとについての原風景的イメージを思い起こすアニメ

でしたね。

 

ちなみにあのアニメのモデルは東京郊外の多摩湖、狭山湖、所沢周辺

森との事でした。

しかし、そこにその森を都市開発するという計画が実際に持ち上がった

時の事を、報道番組で見たことがあります。

それによると、その自然を守る為に住民を中心にして 

「トトロのふるさと基金」 を設け、全国からの支援金をもとに

ナショナルトラスト運動を展開して、とうとうその開発地の一部を買い

取って自分たちの自然を守ったとの事でした。

 

この箕面山麓でも開発の波が押し寄せているだけに心が痛みます。

それだけに、この自然豊かな箕面の森をいつまでも子供たち孫たちの

世代へも、ぜひ残していきたいものだと痛切に感じています。

 

そんなことを思いながら林道を下ってくると、山裾に小さな小さな白い花

一面に咲いていました・・・

何と言う草花か分かりませんが、一年でこの時期、この時にしかみられ

ない花なのかもしれません・・・ 小さくも清楚な美しさに感激です。

谷川沿いにはシャガ(胡蝶花)の白と淡紫色した花が、数百本ほど咲き

乱れています・・・ 新緑の森の中でひときわ見事な美しさです。

岩肌に一本だけモチツツジがピンクの花を咲かせていました・・・ 

絵になる自然の光景です。

 

 

斜面の上のほうからコロコロコロ・・・ と 何か落ちてきて私の足元に

転がってきました・・・

なにかな?  みるとマツポックリです。

見上げると森が風に揺れています・・・

ひょっとしてトトロが遊んで投げてきたのかな・・・? (笑)

 

森の中の小さな出来事からでも、その自然界から非日常的な感覚を

与えられ、子供のような夢の世界へもいざなってくれるものなのですね・・・

 08-5・20 (完)


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森で感性の違いをみる・・・!

2020-08-25 | *編集・春/5月

森で感性の違いをみる・・・!

 今日(18日)は雲ひとつ無い、まさに五月晴れです・・・

爽やかな風が心地よく、そっと深呼吸をしました。

 

勝尾寺川沿いには、淡紫色した桐の花が満開です・・・

一瞬、藤の花かと思ってみていると、大きな木に咲いているので桐の木

なんだと分かりました。

箕面で桐の花がこんなに咲いているところを見るのは初めてです。

 

 

勝尾寺園地から自然8号路へ入りました。

一歩森へ入ると、この回りは宗教上の殺生禁止の中で保護されてきた

樹林が多く、大木が目に付きます。

ヒノキ、クスノキ、カシ、ケヤキ、リョウブ、ホオノキ・・・針葉、広葉の

混交樹林となって動物、昆虫、鳥や生きものにとってもいい自然環境が

つくられています。

 

しばらく竹、ササヤブのトンネルを通り、丸太を組んで整備された山道を

一歩一歩上がっていくと・・・

上のほうから一見! 上品な老夫婦が下ってこられました・・・

二人で森の散策とは仲の良さそうな・・・

 

・ こんにちわ!

    * ああ、こんちわ・・・ 

と 前を歩くご主人と挨拶を交わし、少し遅れて下りて来た奥さんにも・・・

・ こんにちわ!  

と、挨拶したのにムッとした顔をされている・・・ あれ?

 

それから奥さんは私の顔を見ると矢継ぎ早に話し掛けてこられた・・・ と 

言うよりも私への質問ばかり・・・

 

    * 何処へいかれますの?

    * これから行くんですか?

    * この先、何もありませんよ・・・

    * よくいかれますの?  どこへ行くんですか?

    * 大変ですよ・・・

    * 本当に行かれるんですか?

    * 何かあるんですか?

    * 何で行くんですか・・・ こんなところ・・・?

 

私はしばし呆気にとられて聞いていましたが・・・ 

なにか怒られているようで変な気分になりました (笑)。

ご主人は・・・ また始まった・・・ と 言うような顔で横を向いています・・・

 

私は一通りこの先にある道などを説明した後・・・ 

・ 気持ちのいい森ですよ・・・

と 付け加えたのだが・・・ その途端にまた始まった・・・・

 

    * 主人にね・・・ たまには私も森でも歩きたいわ! というたらね・・・ 

       こんな所へ連れてくるんですのよ・・・ 

       いつも自分ひとりで歩いている ええ所や と言うんですわ・・・ 

       こんな山ん中で汚いし、虫はいるし、恐いし、靴汚れるし、

       坂ばっかりで汗かくわ、しんどいわ・・・

延々と愚痴が続く・・・

    * ほんとに嫌になりますわ・・・ 

(嫌になるのは聞いてる私のほうなんですが・・・ (笑)

 

夫婦なんて見かけでは分からないものですね・・・ 

なるほど・・・ お二人の感性が根本的に違っているようです。

ご主人は日頃一人で森を歩いていて、ベストと思う森に奥さんを初めて

連れてきてあげたのに・・・ 奥さんの言う、望んでいた森とは全く違っていた

ようですね。

 

奥さんの望んでいた森とは、もっときれいで、虫もいない、道もきれい

坂道も無い、お茶も飲めて、完全に整備された森林公園のようですね・・・

この箕面の森の中でも、山上にある旧桂公爵別邸という箕面観光ホテルや

聖天の森にあるみのお山荘・風の杜などからは大阪が一望できる

展望レストランがあり、回りは森に囲まれて散策も楽しめます。

更に滝道には、橋本亭、音羽山荘、山本コーヒー店など、森の中に

オシャレな店があって新緑を楽しみながらお茶を飲むことが出来ます。

 

奥さんの怒りが伝わってきましたが、ご主人の良かれと思った選択も

よく分かります・・・

他人事は私もよく分かりますが、いずこも自分の事となると・・・

ひとごとながら同情します (笑)。

 

さんざん愚痴を言い、ご主人と同類と映った私には、なぜこんな所が

いいのか?と 問い詰めても分からない様子・・・ 

でも少しは気が晴れたのか? ・・・

    *  それじゃ失礼しました・・・ お気をつけられて・・・ 

と、さっさと先に下っていかれました。

 

残ったご主人のきまり悪そうな顔と会釈に、私はイヤイヤ・・・ と 手を

振りながら、また上を目指しましたが・・・

それにしても今、何があったの・・・?  

私はそれを反復するのに時間がかかりました (笑)

その時、タイミングよく頭上でウグイスが鳴き、私を慰めてくれました・・・

ホー ホットケ、ホー ホットケ ケキョ・・・!    

 

右へ、左へ曲がりくねった山道を登っていくとやがて南方に視界が開け、

ヒノキ林の間から大阪が一望できる所に出てきました・・・

今日は春霞で、遠く奈良の金剛山などは見えませんが、大阪の高層

ビル群が霞みがかって雲上の街に見えて、とても幻想的です。

やがて、旧里山道と合流し、ここから八天の森に向かってしばらくは平坦な

山道を北方へ向かいます。

 

右下は谷、左は山の斜面の狭い道ですが、ここの雑木林は気持ちが

いいのです。

リョーブ、イロハモミジの若葉がひときわ鮮やかで、その淡緑色の繁った

トンネル群に感激してしまいます・・・ 

見上げていると、そこへ太陽が差し込んできて葉と葉の間から光が漏れて

きます・・・ 

私の顔にキラキラとしたまばゆい光があたるのです・・・ 

光と葉のコラボレーション?   何とも美しい自然の演出です。

 

大きなヒノキの切り株の上に座って、私はしばし静かに瞑想に耽って

いました・・・

5月の風はなんて爽やかなのでしょうか・・・ 葉と葉の擦れ合う音も心地いい

です・・・  鳥たちも気持ち良くさえずって行き交います・・・

 

 

そのときでした・・・

遠くでドドドドド~   何かな?

少し先に自転車が見えました・・・

私はとっさにリュックを手にとると、すぐに山の斜面を駆け上がりました・・・

その直後に十数台のマウンテンバイクがけっこうなスピードで通り過ぎて

いきました。

皆さん一人一人が 「すいません~ ありがとうございます~ ご迷惑おかけ

します~」 と 礼儀正しいのは好感が持てましたが・・・ 間一髪!

危ない・・・ そのうちに怒りでいっぱいになりました。

 

それにしても林道ツーリングを楽しむマウンテンバイクと、私の楽しむ

森の散策とはかなり相容れないものを感じました・・・

これもある意味、感性の違いなのだと実感した思いです。

彼らは彼らで、こんな所を歩くなよ・・・ と思っているかもしれませんからね? 

 

お互いに森を共有し、楽しむ為にはそれぞれの感性を認め、違いを

理解し、共存していく為の知恵と思いやりが大切な事を学んだ一日でした。

 

それにしてもあのご夫婦はその後どうなされたのでしょうか・・・?

また思い出してしまいました・・・ (笑)。

 08-5・19 (完)


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雨のアケボノスギの木の下で・・・!

2020-08-25 | *編集・春/5月

雨のアケボノスギの木の下で・・・!

 今日(土曜日)は大きなアケボノスギ木の下に車を止めました・・・

外は大雨です。

 

ここは教学の森の「下ひろば駐車場」で、車は私一台だけです。

山の中腹に開けた所ですが、回りの樹木は風と雨に翻弄されている

よう左右に大きく揺れています。

今日はここから森の散策スタートを予定しています・・・

先程からどうしようか・・・?  実は迷っているところなのです。

 何しろこの雨風ですから迷うのも納得ですが、なぜか今日は森を歩き

たい心境なのです・・・

しかしなあ~ 

 

 

すると、いつもの地元のFMラジオ(みのおFMタッキー816)から私の

大好きなブルーグラスミュージックが流れ始めたではありませんか・・・

軽快なバンジョーに合わせて懐かしいビルモンロー、ビンス・ギル、

アリソン・クラウス、オズボン・ブラザーズ・・・ 思わず車の床を踏み

鳴らしてリズムをとり、天井がなければ踊りだしたい気分です(笑)

 

車窓からは叩きつけるような雨の音・・・

負けじと音楽のボリュームをいっぱいに上げて、ますます絶好調

です(笑)

 

ボンネットに時折、前のアケボノスギの広げた枝から ドサ~ と

雨の塊落ちてきます・・・

見上げると大きな枝葉を繁らせている上のほうから強い風に舞い、

一気にまとまった雨粒が時折り落ちてくるようです。

アケボノスギの木をよく見ると高さ20M位で、樹齢も相当な大木で

す・・・

何でも高さは35M位になるとか・・・すごいですね!

それにこの木は1945年に中国・四川省で発見された生きる化石と

して有名だとか・・・今まさにいっぱいの若葉をつけたところで、

その特徴ある枝葉 (線形で長さ2.5cmぐらいで扁平で柔らかです)、

見た目はザルののような・・・十字対生し側枝上では二列状と

なっていますが、それらが音楽と一緒になって右に左に大きく揺れる

ので、つい嬉しくなってしまいます。

みれば隣のクスノキもヤマザクラも一緒になってなびいています・・・

面白い・・・みんな愉快だな! (笑)

 

 

一時間はあっという間に過ぎてしまいました・・・

FMラジオを消すと一気に雨音が大きく響いてきました・・・

しかし、外の喧騒がウソのように車内は静けさが漂い、何だか本でも

読みたい心境になりました。

 

BOXを開けて見ると昔の文庫本がありました・・・

井上 靖の「愛」(角川文庫)の中から短編の「結婚記念日」を20分程

読みました・・・

昔々の・・・ なんとも心に甘苦しい響きを感じながら・・・

 

それでもリュックに入れてきたポットから温かいコーヒーを飲みながら、

目を外に向けると少し小降りになったとはいえ、しょぼふる春雨が窓を

流れ、その先には新緑の森がしっとりと浮かんでいます・・・ 

いいムードです・・・

ゆっくりとなんとも穏やかな、至福のひと時を過ごす事ができました。

 

 

やがて私は車内で、リュックからビニールのレインコートを取り出して

着用し、外へ出てみました・・・

出たとたん、アケボノスギの枝が跳ね返ったかと思うと、思いっきり

雨粒私の体を包み びしょ濡れ・・・ 水もしたたるいい男・・・?

 

あわてて傘も取り出して・・・ これで万全? と それでも懲りずに森へ

出かけて行くことにしました。

 

今日は自分の感情を大切にして、心のおもむくままに、足の向くまま

に・・・

先程、ブルーグラスの音楽に合わせて車の床を踏み鳴らしていた

リズムを、森の山道でもきざみながら・・・

 

春雨じゃ~ 濡れて~ 歩こうか・・・? 

我ながら物好きなことです・・・ (笑)

 

08-5・13 (完)


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雨と霧の森へ・・・!

2020-08-25 | *編集・春/5月

雨と霧の森へ・・・!

 今日(10日)は朝から雨です。

教学の森から西尾根コースに入ると、それまで小降りになっていた雨が

また激しく降ってきました。

 

こんな大雨の森を歩くのは、うっとうしい気分になりがちですが・・・

それでも今日は森を歩きたい・・・

私は理性よりも心の赴くまま、自分の気持ちを優先しようと出かけてきたの

です。

 

いつもリュックに入れてあるコンパクトなビニールカッパを初めて取り出し、

上下を身に付け、傘をさして・・・ 万全の格好です ?

森の入り口にある巨木のアラカシを、いつもここを通ると見上げるように、

今日も反り返って体を曲げたとたんに・・・ ドサ~ と まとまった雨が顔に

降りかかり、思わずカウンターパンチを浴びてしまいました・・・ 

先程も、アケボノスギ木の下でまとまった雨粒を頭からビックリするほど

浴びて・・・ 

雨もしたたるいい男?  なんて苦笑していたのに、またです・・・ (笑)。

 

 

ヒサカキ、ネジキ、ヤマザクラ、アベマキ、イロハモミジ、ヤマツツジ、

アラカシ、ヤブツバキ、リョーブ、あせび、しゃしゃんぽ、ホーノキ、

カナメモチ、ソヨゴ・・・

いつも見る樹木が雨に打たれて嬉々としている様子が分かります・・・

雨は森の恵みなんだな・・・と 実感です・・・

 

それぞれの樹木からの芽だし、若葉から発散される匂い、香り・・・

青くさいような、少し甘ったるいような、何ともいえない甘美な若さを感じる

この匂い・・・ 私には初めてのものですが、それをこの大雨の森の中で

しっかりと私の鼻が捕らえました。

 

それにこの雨の中でも、すぐ近くでウグイスの鳴き声が聞えます。

耳を澄ますと、結構沢山の小鳥達がさえずっているのにビックリです・・・

しかし、傘やビニールカッパにあたる雨音の方が大きくて奇異に感じます。

それにしても鳥の羽根はいくら防水? とはいえ、すごいんだな・・・ と 

変な所で感心してしまいます (笑)。

 

いつの日だったか・・・

私が雨宿りをしていた森の木蔭で、目の前の木の葉の下枝に

二羽の小鳥が、いかにも雨宿りといった感じで並んで寄り添いながら、

クチバシを合わせている様子を見ました・・・

なんとも微笑ましく、羨ましく (笑) 、少しホッとした事を覚えています。

 

狭い岩場の山道にさしかかると、いつしかそこには谷川のように雨水が

流れています・・・ 

少し霧がでてきたようです・・・

山道にはみ出したモチツツジが、薄霧の森の中でピンクのきれいな花を

咲かせています・・・

私はその枝を手で抑えて避けながらそこを通ると、何と跳ね返ってきた

枝の水滴が一気に飛んできて、メガネはまた水浸しで前が見えない・・・ 

散々です(笑)。

 

やがて海の見える丘に着くと、そこは全くの霧の中で海どころか雲海の

中、と言った感じです・・・

 私はそれまでさしていた傘をたたみ、近くのクヌギの大木の下で静かに

目を閉じてみました・・・ 

こんな時は春雨を浴びても気持ちのいいものです。

 

雨の森に入ると、私は時々森のコンサートに耳を澄ますのです。

すると、今まで傘に当る雨音ばかり聞いていたのが、雨のあたる音にも

いろんなリズムがあることが分かってきます・・・

打楽器、管楽器、弦楽器・・・ と いろいろです。

いろんな葉っぱ・・・大小・厚さ・形・向き・高低、それにさまざまの木や枝の

太さや固さ・・・それに草花も落ち葉も・・・ みんな違うから当然同じ音など

無いんだな・・・ 

それに風、今日は雨の他に霧も演出効果で参加しています。

それらが雨に反響して作り出す森の音色が響くと・・・

まさにそれが森のシンフォニーなのです・・・ 現代音楽の新交響曲? 

それを観客一人で聴いている・・・ なんと贅沢な一時だろうか・・・

 

 

やがてリンボクの大きく繁った森を、六箇山へ向かって登っていきます・・・

雨が小降りになりました・・・

途中振り返ると、今 登ってきた道が霧の中で全く見えなくなっている・・・

そして、これから登る先の道も霧でかすんでいる・・・

しかし、なんと言う幻想の世界なのだろうか・・・

まるで夢の中にいるようなフワフワとした・・・ まさに別世界の情景です・・・

 

 

ゆっくりゆっくりと足元を確認しながら登り、やっと六箇山(395.8m)に到着

です・・・

この周辺の森を整備しているボランテイアの方々が、その間伐材で手作り

した木のベンチとテーブルで一休みです。

今日は休日というのに、この雨と霧では当然といえるかもしれませんが、

人一人とも会うことはありませんでした。

 

下りは東尾根から中尾根へより慎重に、さらにゆっくりと一歩一歩確かめ

ながら降りてきました・・・

また雨足が早くなってきました・・・

 

ふっと立ち止り森の中に目をやると、岩場には水溜りはあるものの、この

ザーザーザーと降り続く雨水が、森の中にもらさず吸い込まれていく

様子が分かります。

フカフカの何層にも積もった落ち葉の林床・・・ そしてその山土の中へ、

もらさずにしっかりと染入っています。

樹木の幹を流れ落ちるもの、広げた枝葉を伝ってその雨水は全て根元に

吸い込まれていくようです。

雨は生きとし生けるもの、全ての生物の自然の恵みであることを改めて

実感します。

私はしばし、そんな自然の営みごとを眺めてたたずんでいました。

 

霧に包まれた雨の森の中・・・ 

何か詩的なものを感じますが、貧才の私にはその適切な詩的表現が

できません・・・ (笑)

でも、自分が肌で感じたその安らぎや癒しに感動し、更にいろんな思いや

肌で感じてきた事は、自分が理性でなく感情の赴くままに、雨と霧の森の中に求めていた私だけの心のポエムなのかもしれません・・・?

 

ハックション・・・!

08-5・11 (完)


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森で眠る・・・!

2020-08-25 | *編集・春/5月

森で眠る・・・!

 今日(3日)は、滝上の百年橋から自然2号路に入りました。

 東の空からまばゆい太陽がのぼり、杉木立の中で新緑の若葉が風に

揺れるたびにキラキラキラ・・・ と 木漏れ陽が森の細い山道に差し

込んできます。

きれいだな・・・!   

しばし見とれてしまいます。

今日はいつもより少し早めの出発なので、いつもの山道もいつになく

新鮮な様相を見せてくれるのです・・・

 

大きなスギの木の根元には、アリジゴクが穴を掘ってもう狩りをして

います・・・

鳥たちも賑やかに楽しそうにさえずりながら朝食中のようです。

 

古く朽ち果てた苔の生えた大きな木の切り株の中から 小さな新しい

芽吹きがあり、可愛い苗木が芽を出しています・・・

その根元からも、小さな小さな五つ指のあかちゃんの手のような、モミジ

苗木が小さな新葉をだしています・・・

この朽ちた切り株は、その昔モミジの木だったのだろうか・・・?

 

ヤブツバキが群生している岩場に出ると、まだ赤い花を沢山咲かせて

います。

その両側には大きなケヤキとイロハモミジが朝陽を浴びて生き生きと

若葉を繁らせています。

幹に耳を当てるとその樹皮の水脈から枝葉に向けて勢いよく上っている

水のが・・・  何となく聞えてきそうです (笑)

 

 

今日はその後、あちらこちらを気の向くままに散策した後、こもれびの森

から風呂ケ谷を下り、再び雲隣の森へ登っていきました・・・

 

5月の風があまりに爽やかで気持ちが良くて、しかもそよぐ若葉の緑

きれいでワクワクしてきます・・・ 

そこでリュックを下ろし、腰を下ろしたついでに足を伸ばして・・・

そしてリュックを枕にして、森の中で大の字になって仰向けに寝転んで

みました・・・

 

枯れ葉がクッション代わりになって背中はフワフワです・・・

見上げると、今までと違った森の世界が見えてくるではありませんか・・・

風が吹くたびに生きもののように揺れ動く枝葉・・・

真上にはいろんな森の樹木がトンネルのように丸くなって見える・・・

 

よく見ると、太陽に当った葉を下から見るとその葉脈がはっきりとよく

見えるのです・・・

小さなクヌギやイロハモミジの新芽から、リョーブの若い葉、もう大きく

なってきたコナラやヤマザクラ、そしてミツバツツジの鮮やかな緑色の

葉っぱ・・・

みんないつも目線で横から見ることが多いが、こうして真下から覗くよう

見上げて見るのもいいもんだ・・・

 

頭の先になにやらバラバラバラ・・・と 朱赤になった葉っぱが落ちて

きた・・・   なに?  

首を持ち上げてみると、そこにはカナメモチの木があり、常緑性のこの

木は今が朱赤の落葉マークと緑の若葉マークの新旧入れ替え時なん

だと知りました・・・

 

少し先には上品なうす紫色をした藤の花も咲いています・・・

ぶどうの房のように、しかもそのタイトスカートのような美景にはうっとり

です。

下から見上げるのも、何か悪い事をしている若者のような恥じらいを

一瞬感じたのは、気のせいでしょうか・・・ (笑)

 

目の上を黒い蝶々が飛んでいきました・・・

クロアゲハか?  それともオオムラサキか?  

ここは蝶々の道筋なのか?

それから3羽も飛んでいきました。

 

何と気持ちの良いそよ風なのでしょうか・・・ウトウトウト・・・と まどろん

きました。

遠くでウグイスとシジュウガラの競演が聞えています・・・

そしていつしか眠ってしまいました・・・

 

 

どのぐらい眠っていたのでしょうか・・・?

その目覚めの何ともいえない気持ちのよさといったら、言葉にしようが

ありません・・・

森の中で寝転んで、そのまま眠ってしまった事は初めてのことでしたが、

こんなに気持ちのいい事だとは思いもよりませんでした・・・

ほんとに心から安らぎを覚えました。

 

 

雲隣の森から杉の茶屋へ下ってくるあたりは野生の桜エドヒガンや

大きなイロハモミジがその枝葉を思いっきり大きく広げて、その先々には

新しい若葉をいっぱいにつけています・・・

今のこの新緑の時期の美しさは、紅葉の時とはまた別の美しさです・・・

その躍動感、生きることの素晴らしさ、明るい前途、希望を幾重にも

与えてくれるような、生ける森のパワーにただただ感動し、立ち尽くす

のみでした・・・

 

私はここでも再び寝転んでその美しさを下から見上げてみたのです・・・

その視界いっぱに、あのプラネタリュームのように宇宙の星ならぬ

森の妖精(星)たちを見ているような気分でした・・・

 

しばらくのあいだ森で寝転ぶのがやみつきになりそうです・・・  (笑)

 

08-5・7(完)


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ヤマガラ巣のライブ中継・・・!

2020-08-25 | *編集・春/5月

ヤマガラ巣のライブ中継・・・!

 箕面ビジターセンターに到着すると、今日は子供さんが多いのにビックリ!

でも、子供のころから自然に親しむ事ができることは嬉しい事です。

 

私はその前にある野草園で、咲いている野草を見て楽しんでいました・・・

今はエビネ、タカネエビネ、ヒメシャガなどが可憐な花を咲かせています。

 

テラスのベンチが空いたので、私はそこでお昼にしました・・・

おにぎりを食べながらお茶を飲んでいると・・・

後方で家族連れの子供さんたちに、センターの職員の方が何か説明を

始めています。

 

 ・  あの木の巣箱にいるんだよ・・・ この望遠鏡でのぞいてごらん・・・

     * あっ! 見えた・・・ お父さん見えたよ・・・ 

       おじさん! あれ・・・ なんて言う鳥なの・・・

  ・  あれはヤマガラって言うんだよ・・・ 今、子育て中なんだよ・・・ 

     ホラ! そのテレビに映っているのは、その中にいる子供達の

          ヒナ・・・

 

なに ? 

私は振り返って職員が指さしている方向を見ると、施設の戸を開いて

そこにモニターテレビが置いてあります・・・ なんと!   

ヒナが大きな口を開いて鳴いているのが映っているではありませんか・・・

 

子供のお父さんが叫んだ・・・  

    * これ実況中継ですか・・・ 生ですか?

  ・  そうですよ・・・ 巣箱の上にカメラを取り付けてあるんです・・・

 

知らなかったな・・・

私は早速、自分の双眼鏡を手にとりその巣箱を見てみると・・・

あるある・・・  確かに巣箱の上にもうひとつ巣箱が乗っかっているよう

で、その中にカメラが仕掛けられているのだろう・・・

子供はそれを見て急に興味を持ったらしく、TVと巣箱を交互に見ながら

質問したり、感激したり、興奮している様子・・・

 

その時・・・

  ・  ほれほれ見てご覧・・・ 親鳥がエサを抱えて帰ってきたよ・・・

     今、回りを警戒しているんだよ・・・ 親鳥はヒナがカラスやへび

     などに襲われないように、いつも巣の周りを監視して気をつけて

     いるんだよ・・・

 

そして、小さな穴から親鳥が巣箱の中に入っていった・・・

みんな一斉にモニターテレビの方に目をやる・・・

見ると、ヒナが大きな口を一斉に開けてエサをもらおうとしている・・・

そこへ親鳥は一つ一つ口からだして、採ってきた青虫や昆虫などのエサ

くちばしで上手にヒナの口へ運んで与えてやっている・・・ 

口にはいっぱい入っているんだな・・・!

 

見ていた子供もみんなが珍しそうにモニターに見入っています・・・

しばらくすると親鳥はまた外へ飛び出していった・・・

  ・  10分位するとまたエサをくわえて帰ってくるよ・・・ と 

職員の説明が続く・・・

 

 

見るとモニターの横にはヤマガラの子育て記録が書いてある・・・

それによると・・・

3月22日 巣材の苔を運び始める

4月 4日 卵を一個生む 

4月 9日 卵を六個確認 

4月10日 抱卵開始 

4月23日 六個のヒナ、孵化完了 

5月 1日 ヒナが小さな声でチイチイチイと鳴き始める

5月10日 巣立ち予定・・・  とありました。

  

ヤマガラ(山雀)とは・・・

常緑広葉樹にすむ背と腹が赤茶色したガラ類で・・・ ツーツーピーと

ゆっくりした声でさえずり・・・ 

秋にはスダジイやエゴノキの実をよく食べ貯食行動も行う・・・ との事。

 

センターのテラスには、他に大きな2台の双眼鏡が2ケ所の方向を向いて

置いてあったので覗いてみました・・・

一つはモミジの木の樹間に着生して咲く小さなカヤランが、黄色い可憐

咲かせている所を映し出していました・・・ 

私には初めて見る珍しい花です。

もう一台は、西の上方に咲くウワミズザクラを映しています。

 

箕面ビジターセンターの職員の皆さんは次々と訪れる人たちに、野草園

花のこと、野鳥や今ライブ中のヤマガラのこと、山や道の案内、

樹木や植物、動物、昆虫や蝶々のこと・・・ 

いろんな人のいろんな問い合わせなどに この時期は忙しくされています。

いつも本当にご苦労様です・・・ 

ありがとうございます。

 

食事を終えて私が腰をあげて巣箱を見ると、再び親鳥がエサを運んで

きて、巣穴に入っていくところでした・・・

モニターを見ると6羽のヒナたちがわれ先に口を広げて鳴いています・・・

まだ小さいな・・・!

それなのに、後一週間でもう独り立ちの巣立ちとは・・・ ビックリです。

 

 

私は軽くなったリュックを背負い、前方のババタレ坂を登り、こもれびの

森へ向かいながら何となく思っていました・・・

あの親鳥は今が一番大変な しんどい時 なんだろうな・・・

しかし、後で思うと今が 一番幸せな時 でもあるんだろうな・・・

まもなくしてヒナたちが巣立ってしまうと、安堵感と共に寂々感に陥るの

かもしれないな・・・?   

ついわが身と重ねてしまう悪い癖ですが・・・ (苦笑)。

 

しかし、やがてこの箕面の森の中を 親子で飛び交う 姿を想像して

みました・・・

するとパッ! と 心が明るくなり、元気にまた森を楽しむことにして歩を

進めした・・・ 

ものは受け取りよう、考えようですね。

 

どうも私の頭脳は単純に出来ているようです・・・(笑)

 08-5・5 (完)


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老後は森の小鳥と友に

2020-08-25 | *編集・春/4月
老後は森の小鳥と友に・・・
 今日(13日)の出発地は、箕面・外院の帝釈寺からです・・・
 
皿池公園の前から勝尾寺旧参道に入っていきます・・・
昔の町石柱の頭をなでながら・・・
ここから一気に風景は田舎そのものになり、私の好きな山里の光景が
広がります。
 
田畑では日曜百姓さん?  が 所々で農作業をしています・・・
あぜ道に上り、手前の壊れかけた農舎ごしに山々を望むと、信州のアルプス
連山とは違うものの・・・ もうそこは故郷の安曇野のようで、いつも懐かしさで
いっぱいになってしまいます。
 
ピンク色に染まったレンゲ草が畑いっぱいに広がり愛らしい花を咲かせてい
ます。
黄色い菜の花・・・ 白いネギの花もきれいです。
土手にはムラサキ、ピンク、キイロ、シロ色・・・と、いろんな野草の花が咲いて
います・・・ いつまでたっても名前が覚えられません (笑)。
 
小さな池のほとりにある柿の木にも、小さな新芽がいっぱい出てきました・・・
ついこの間まで残り柿が数個あって、小鳥達が賑やかについばみながら
井戸端会議に花を咲かせていたのに・・・ 季節の移り変わりを実感します。
 
前方から杖をついた散歩中のおじいさんがゆっくりと歩いてこられて・・・ 
・ おはようさん~  と 元気に声を掛けてくださいました。
  おはようございます・・・ 今日はいいお天気ですね! 
・ そうでんな・・・!  結構や・・・ ほな! ごめん! と、去っていかれました。
 
 
森に入りV字の山道から空を見上げると、もう一面新緑のトンネルです・・・
思い切り深呼吸をしてみました。
朝陽が差し込んでくると、若い新芽が嬉しそうにひときわ輝いて見えます。
山道を照らす木漏れ陽も 春の温かさを感じます。
 
古参道への分岐点で一休みをしていました・・・
 旧参道は休日はハイカーの方が多く・・・ 
( と言っても10分にお一人ぐらいの間隔ですが・・・森の中では多い道です)、
私のようにゆっくりと森の散策を楽しむ者は、狭い道ながら人が少ない
古参道が最適です。
 
足元には小さなうす紫色をしたタチツボスミレが咲いています・・・きれいです!
私の好きな・・・ さりげない清楚な美しさです。
空ではさかんに鳥がさえずっています・・・ 何の鳥かな? 
 
 
その時でした・・・
後ろから急に一人の同年輩の方が声をかけてきました。
    * あれはメジロですわ・・・ よう鳴いてますわ・・・ 
       さっきから鳴いてる所を狙ってるんやが見つかりませんね・・・ 
 
見ると大きなカメラ三脚を担ぎ、その上には大きな望遠鏡を付けた家庭用の
ビデオカメラが見える。
 
    * 今日はよう鳴いてますわ・・・   
私は上空でよく鳴いている鳥を見て、つい田舎の早春時のヒバリを思い・・・  
・  あれヒバリですか?  と 言うと・・・
    * あれがメジロですわ・・・  
早々に貧学を笑われてしまいましたが・・・
 
それから次々と鳥が鳴くたびに・・・
    * あれはシジュウガラです・・・ あれはカワラヒラ・・・ 
      あの松の上で鳴いてるのは・・・  と 教えていただいても端から
      忘れてしまいました・・・ (笑)
 
・  それにしてもよくご存知ですね・・・ 詳しいですね・・・ 
(私がカメラを指して・・・) 
・  鳥を撮ってられるのですか? 
     *  ええ・・・ これが老後の趣味でして・・・ 
        これはビデオとカメラの一体型の安い物ですがね・・・ 
        しかし、固定して撮らんとブレるんでこの三脚が重いんで・・・ 
        この望遠鏡も結構重いんですわ・・・
    *  鳥は今の時期はつがいで巣づくりの最中で外装が出来、内装が
        出来たら餌の虫などを腹いっぱいに食べて、それから子作り
        ですわ・・・
        もう少ししたら卵が生まれ、二羽で育てていきますねん・・・ 
        そりゃ見てて飽きませんわ・・・
        私は毎日365日、山の中を歩いて鳥を見てますねん・・・ 
        楽しいですわ。 
 
・  そんなにですか・・・ すごいですね! 
    *  定年後に見つけた趣味です・・・ 
       撮った後に家でそれを編集しますが、それがまた楽しい・・・ 
       自然を撮ったNHKのハイビジョン映像のようにはいきませんが、
       自分ながら童謡を挿入したりして一枚のDVDにしたり・・・ 
       今のブルーデーはよろしいな・・・ これ作っといたら100年以上
       劣化せずに見れますしね・・・
       しかし、私が死んだ後はすぐに捨てられる運命かもしれません
       がね・・・
と 苦笑されている。
 
・  いいご趣味ですね・・・ 羨ましいです! 
(趣味に夢中になっておられる人の姿には年齢に関係なくいつも若さと情熱を
感じます・・・)
・  私など鳥にひかれても未だに名前と鳴き声と姿が一致せずにもう諦め
です・・・
だからいつも、ただ いいな~ と 聞きほれているだけです・・・
    *  私も最初はそうでしたが、望遠レンズで鳥の巣なんか見ていると
        もう夢中になりまして・・・   
(おじさんはいろんな思いを一気に話されています・・・)
 
 
その時、近くでウグイスが鳴いた・・・ ホーホケキョ!
すると・・・
     *  あのウグイスは私がここにいるといつも鳴いてくれますねん・・・
        それによく聞くと・・・ ホーコッチコイ・・・ こっち来い! と 
        聞えますねん・・・
ハハハハハ・・・ 二人で大笑いです。
 
・   私も先日、四反田谷の上り坂で ホーヨッコラショ・・・ よっこらしょ! 
と 聞えたのと同じですね・・・ と また大笑い・・・・
 
その時またメジロが鳴き始めました・・・
おじさんは早速カメラを覗きながら早や探鳥モードに入られました・・・
老後は鳥と友に・・・ (共に・・・)   いいですね!  
私は静かにそこを離れました・・・
 
 
私は再び鳴いた ホーコッチコイ? の ウグイスに引かれて旧参道から
古参道の狭い山道に入っていきました。
私はいつも首から10倍の小さな双眼鏡をぶら下げていますが・・・
しかし、すばやい鳥の動きを観察できるのはノンビリ屋でノロマの私には稀な
ことなのです (笑)
それでいつも動かない風景をみて楽しんでいるのですが・・・。
 
今日は尾根道から向かいの山の斜面を双眼鏡で見る・・・
すると、まるであの打ち上げ花火がパッと空で大きく開いた時のように・・・
あちこちの山々に咲く 満開の桜 の花がとても美しく、しばし感嘆の声を
一人挙げながら見とれてしまいました。 
(箕面にはエドヒガンザクラ・ヤマザクラ、ウワミズザクラ、カスミザクラなどが
咲くとか・・・) 
近くで見るのもいいですが、満開の桜を山越に遠くから眺めるのも 
おつなもの ですよ・・・。
 
近くのヤマザクラの木に目をやると、私にしてはなんとめずらしい・・・ 
花から花へ飛び交う二羽のメジロを見つけました・・・ ラッキーです。  
しばし双眼鏡で、その鶯色をしたきれいなメジロ、その仲睦ましいつがいの
仕草や動きをたっぷりと堪能できました・・・  
桜とメジロ・・・ まさに絵になる光景です。
 さっきのおじさんの趣味の気持ちがよくわかります・・・
 
 箕面の森にも 巣づくりの季節 がやってきましたね・・・
 08-4・14 (完) 

箕面渓流での 狩り・・・!
 
先日の日曜日はあいにくの雨模様でしたが、箕面川の渓流沿いを
歩きました。
この蛇行する川沿いにはよくサギ科の鳥が飛んでいます。
翼を広げると意外と大きく、その優雅な姿で川面を右へ左へ
スイスイと舞い飛ぶ姿には感動してしばし見とれてしまいます。
 
アオサギ、ゴイサギ、ササゴイ、コサギ、ムラサキサギ、クロサギ、
チョウウサギ、ダイサギ・・・サギと言ってもいろんな種類がいる
そうですが・・・
帰ってきて野鳥図鑑を見てもよく分からない鳥も沢山いて、
いまだに私にはアオサギとコサギぐらいしか区分けが出来ません。
 
箕面川でよく見られる魚はカワムツで、渓流に住むとして知られて
いるアマゴも住んでいます。
川底にはカワヨシノボリと言うハゼの仲間の小さな魚もいます。
それにサンショウウオは有名ですね。
カワムツはもうすぐ小石混じりの砂地に卵を産み付ける季節
ですね。
この時期、オスは鮮やかな赤と黄色になり求愛のきれいな肌に
なりますから上から見ていてもよく分かります。
アマゴは体の横にごはん形の紫色の模様があり、その近くに赤い
斑点があります・・・大阪府の川で天然のアマゴがいるのはこの
箕面川だけだそうですよ。
 
この水辺にいる鳥で代表的なものは、何と言っても 青い宝石と
言われる ”カワセミ”でしょうね。
そして、水に潜って水生昆虫を捕らえるカワガラス、長い尾を
ピクピク振って歩く愛らしいキセキレイやセグロセキレイなども
います。
箕面川では四季を通してこれらの観察が出来て楽しいものです。
 
滝道の落合谷から箕面川をまたぐ 赤いつるしま橋を渡り、
姫岩の横から私は雨で少し増水し岩に激しく当たる渓流を眺めて
いました。
 
よく見るとすぐ手前の木の枝にあのカワセミが一羽・・・
どうも少し岩陰で水流がよどんだ所を見ているようです。
カワセミはよく見ますがこんなに近くで見るのは初めてです。
さすがに青い宝石と言われるだけあって見事な配色です。
長いくちばしがこれから狩りをするという様相です。
私も息を凝らして、いつ水中めがけて飛ぶのか、カワセミと水面を
交互に見つめていました。
 
5~6分位たって私のほうが根負けして目を離したときです・・・
その一瞬にカワセミは見事に魚を捕らえ、再び木の枝に戻り 
くわえてはねる小魚を上手に口の中におさめるところでした。
うまい! 
思わず手をたたきたくなる所をぐっとこらえて 感激してしまい
ました。
そのすばやい行動は、まさに一瞬の目にもとまらぬ早業で、
捕らわれた魚も今ごろ鳥の胃袋の中でビックリでしょう?
そしてカワセミはまた、何事も無かったかのように再び水面を
見つめ、狩りのチャンスを狙っています。
ヘエ~ ! と 感じ入りつつ、何気なく対岸を見たときです。
 
最初は置物かと思いました。
川岸の水の中で、水面をじ~と見つめて動かないアオサギが
いました。
私がここに来て10分ほどですが、カワセミを見ている間に飛んで
きた形跡はありませんから、長い間そのまま動かずにいたことに
なりますね。
あの細い 長い足で景色に同化して立っているので、凝視しな
ければ分からないぐらいです。
ここでも狩りをしていたのです。
その時です。
 
一瞬、あの長いくちばしが水中に入ったかと思うと、もうくちばしの
先には跳ねる一尾の魚がくわえられ、すぐに長いのどを震わすと
スル~と呑み込まれていきました・・・丸呑みです。
うまいな・・・!
一人声に出してつぶやいてしまいました・・・
岩に当たる渓流の音で、私の声かき消されましたが・・・
アオサギも何も無かったかのように、また静かに水面を睨んで
います。
 
二羽共に真剣勝負の感がして、見ている私のほうがすごい
緊張感です。
ザ~ザ~と白波を立てて、絶え間なく流れる箕面川の動きは、
うるさい位の騒々しさです。
それに引き換え、この狩りをする二羽の鳥達の静寂さ・・・ 
これは何だ!
この動と静の余りにも大きい対比に、私は感じ入りました。
 
自然の動・静とその営みに感動しながら私が山道に入ろうとした
とき、目の前の小さな看板に目が行きました。
” ここは禁漁です ”  と。
私はまだ魚を狙い 狩りをしている二羽の鳥を振り返りつつ、
まさか君達向けに書いた看板ではないにしても、
 ” 魚を捕ってはいけないそうだよ・・・ ” 
と 思わず微笑みながらつぶやいてみました。 (笑)
 
新緑の若葉が小雨にうたれ、生き生きと映えています。
まさに春たけなわとなりましたね・・・。
 
07-4 (完)

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小鳥からの警戒注意報

2020-08-25 | *編集・春/4月
小鳥からの警戒注意報に・・・!
 東海自然歩道から自然8号路を下り、清水谷林道へ向かっている時で
した。
 
なぜか私の目の前の木の梢に一羽の小鳥がとまり、さえずり始めました。
めずらしいな・・・  何という鳥かな? 
 
黒い頭上と白い頬、のどから腹にのびるネクタイ状の黒色縦線、翼には
白い線が・・・ ツツーピー・・・ ツツーピー・・・ と鳴いています。
シジュウガラ だと思いますが、ここはスギ林の林立する森の中なので、
針葉樹で採餌する鳥、低山の針葉樹林に多くいるという ヒガラかも
しれません?
その小鳥が逃げずに、とにかく私の歩く道の前に前に飛んで来ては
しっかりとさえずるではありませんか・・・
 
うん?   おかしいな・・・   何かあるのか?
 
一瞬、気の弱い私の体に緊張感が走りました (笑)
と 言うのも、こんな些細な事に気づくのも意外と自然界では役に立つ
事があることを、今まで何度か体験してきたのだが・・・ 今回は?
私は歩きをゆるめ、回りを警戒しながらゆっくりと歩きます・・・
 
気になればなるほどに、森の散策気分は吹っ飛び、楽しむどころではなく
なってしまいます・・・  
何がでてくるのかな・・・?
考え出すと余計な事までいろいろ考えてしまいストレスがたまります。
 
そこで気を取り直し、気持ちを切り替えて、今日は何でもないさ・・・!
たまたま人懐こい鳥だったんだ・・・と、歩みを速めました。
 
その時、また目の前の梢から尾をふりふり ツツピー ツツピー の 
あの鳥の鳴き声・・・   
よく鳴く 人なつこい鳥だな・・・
 
 
そう思ったときでした・・・
横の岩場から ブ~ン という震えるような大きな羽音・・・
驚いて見ると大きな クマバチ? が飛んでいるではありませんか・・・
太った黄色いお尻に、大きな羽を広げて私を威嚇しています。
木の室の中には沢山の群れがいそうです・・・
 
私の体は一瞬こわばってしまいましたよ (笑)
今の季節に?   何でここに?
 
毎年 秋口にはハイカーの方が森の中で騒いだり、団体で賑やかに通る
時などに、たまたま近くにあった巣を守る スズメバチ の毒針に襲われ
て、救急車のお世話になる出来事がありますが・・・
 
 
思えば私の子供の頃、よく田舎のガキ大将の後ろについていって
ミツバチの巣を見つけては棒で叩き落し、その中の甘い甘いハチの子を
よく食べさせてもらいました。
しかし、時には怒った親バチに襲われて、逃げても逃げても追いかけ
られてとうとうみんな嫌と言うほど刺されて、泣きながら家に帰った事も
ありました・・・
それだけにその痛みは今でも忘れられずに、ハチを見ると一瞬体が
固まるのです(笑)
でもその体験から、ハチが人を襲うのはハチの子を取ったりして悪さを
したり、急に驚かしたり、子育て中で巣を守っている時などなんだ・・・ 
と子供ながら肌で実感したものです。
 
 
しかし、急に頭上で大きな ハチ が羽音を立ててくるとビックリして、
思わずステッキや帽子やあるもので振り払いたくなります・・・
でも、そうすればするほどハチは偵察、警戒飛行から襲われたと判断し
て、急に攻撃モードに早代わりして襲ってきたりしますからね・・・ 
恐いです!
 
そっと・・・
私は ゆっくり・・・ 静かに・・・ そこを後にしました・・・
しばらく歩いて・・・   ほっ!
 
 
それにしても、あの時の小鳥に感謝せねばと・・・回りを見渡しても全く
姿が見えず、それ以降は鳴き声も聞えてきませんでした。
あの ハチの巣に注意・・・ を発っする為に、私に鳴いてくれた注意報に
違いないと確信しました・・・ 
もういいかな! と 何処かへ飛んでいったようです。
 
春の芽吹きの始まった清水谷を下りながら、私の心も春になりました・・・
 
 
( * こんな話を人に言うと メルヘンの世界・・・ と 笑われますが・・・
森の中の 自然の営み事 には、科学では解明できない不思議な世界
があり、私がいつも生きている森に 畏敬の念 を持つところなのです。)
 
 
 
(PS)  
翌日、たまたま通った箕面ビジターセンターの森の博物館でハチの標本
を何気なく見てビックリです。   
あのハチはクマバチではなく、恐い毒針を持ったスズメバチそのもの
でした・・・
ぞ~ !
くわばら くわばら~ です。
 08-4・5 (完)
 

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変わらない森の営みの中で

2020-08-25 | *編集・春/4月
変らない森の営みの中で・・・!
 清水谷林道を下り、自然6号路(四反田谷)の登り口にさしかかりました・・・
今日(29日)は、この上の EXPO90・みのお記念の森 の駐車場に車を
とめたので、何としても閉門の4時 (4月からは夏時間で5時まで)には
戻らねばなりません。
 
しかし、ゆっくりと森の散策を楽しんできた為に、ふっと時計を見るともう
3時23分です・・・
あと37分で戻るには、相当急がねばなりません。
普通の方なら問題なくとも、何しろ足の遅い ゆっくり歩きのドンカメです
から、急にカメからウサギにといわれても無理な話なので焦ります・・・
 (笑)。
 
 
この山道はそんなにも急坂ではありませんが、とにかく急ぐほどにきつく
感じ、すぐにハーハーハー・・・ と息が切れて、もう心臓がすぐに
パクパクです・・・ (笑)
 
そんな時に近くで・・・  ホー  ホケキョ!  
いつもならその鳴き声に聞き惚れてしまうのですが、今日は自分が焦って
いて ひねくれ心 になっているのか?
どうしても・・・ ホー   どっこいしょ!    ホー   よっこらしょ!  
ホー   しんど~!  と聞えてくるのです・・・  
気持ちが焦ると、鳥の鳴き声まで違って聞えてくる事を初めて知りました
(笑)。
 
 
この周辺の森を散策するときに、時間制限のある車で来る事は 私には
無理があるのに、また同じ事を繰り返してしまい、大いに反省猿の気持ち
です。
 
右下の谷を流れる水の音が今日はいつになく大きく聞えます・・・
見ると清流が水しぶきをあげて岩にあたっていて・・・
そんな渓流の音色が大好きな私は、しばし耳を澄まして聞き入りました・・・
でも、それでなくとも時間が無いので足を止めるわけにもいかず、逆に
イライラがつのります。
 
 
半分ぐらいの所にきたときでした・・・
横の細い谷川の中に、何か大きなものが動いています・・・ ドキン! 
こうなると気の弱い私としては、もう全てがここ一点に集中して、体が
こわばっているのが分かります・・・  なんなんだ?
 
よく見れば雌鹿が一頭、水を飲んでいるではありませんか・・・ シカか!
その時、振り返ったシカの目と私の目が合ったとたん、シカはその四足の
威力を発揮して、急斜面の山を一気に駆け上がっていってしまいました。
 
この四反田谷でシカを見たのは2回目ですが、前回はこの同じ谷川から
私の目の前の山道を通り、長谷山へ駆け上がっていきました。
その足音はダダダダ・・・ と 山肌を力強くけって、いつもその脚力には
感動してしまいます・・・
何しろ今 必死に登っているカメ足の自分をみて、実に羨ましい脚です。
 
 
突然のドキン! は パラダイムの転換をもたらしてくれました・・・
それは目を閉じると聞えてくる 小鳥達の合唱ハーモニーであったり、
春風を感じるなびくケヤキの梢、岩にはじけ散る清流の音色、シカが
駆け上がったばかりの森のざわめき・・・
浸り歩きの時に感じるいつもの変らない森の営みがありました。
それまでの焦るイライラ感や、車で来てしまったことへの自省、足の痛み、
汗だく、息切れ・・・ それが為に今日は森を違う目で見て感じていたの
です。
 
 
下の谷川を改めてみると、先ほどシカが水を飲んでいた所に 赤い丸い
物がいくつか見えます・・・
双眼鏡で見ると・・・
岩の上や谷間に 赤い花弁のツバキの花 が、まるで一つ一つ丁寧に
置いたようにありました。
その上方には大きなヤブツバキの木があり、沢山の赤い花を咲かせて
いて、その落花の先はまさに 芸術的で美しい 絵模様 が広がって
いるのです・・・
なんというこの絵画的なデザイン構成は・・・ 
すばらしい!  きれいだ!
 
自然の紡ぎだす営みの美しさにはいつも驚嘆してしまいます。
小さな森のできごとを見るたびに感動し、私の心は無となり、癒されるの
です。
 
 
こんな発見と心の癒しも、あの先程の ドキン! があったお陰です・・・
無ければ、今頃はもっと道は先に進んでいたでしょうが・・・
反面・・・ 心の中はストレス、自分への怒りとパクパク心臓に足の
痛みと・・・いっぱいのマイナス感情を抱いて登っていたでしょうね(苦笑)
 
 
でも、いざ現実に戻ると物理的にならざるを得ず、必死になって
ウサギに変身?
汗だくになってやっと車に到着です・・・ 見れば 4時03分・・・
閉門の為に係りの人が遠くに見え、ギリギリのセーフでした・・・ ほっ!
 
その時に、タイミングよく鳴いたウグイスの声は ホー ゴクローサン! と
聞えましたよ (笑)
 
 
夕暮れで冷たくなったそよ風が、額の汗の上を通るたびに・・・
気持ちいい・・・!
森の営みはいつもと変らないのに、人の心の有様で全く違ったように
感じるものなのですね・・・
 
今日は谷川で水を飲んでいる鹿を しか(しっかり)と見たことだし?(笑) 
お陰で、今日も いい一日 を過ごす事が出来ました・・・。
 08-4・1(完)

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怒りの涙!

2020-08-25 | *編集・春/4月

怒りの涙!

 8日ほど前、大日橋から見た雲隣の森の野生桜・エドヒガンは見事で

した。

今日(5日)は同じところに立って、逆の箕面川を挟む北の斜面を見上げ

ると、山頂近くまで数十本のエドヒガンが美しく咲き誇っているのが見え

ます・・・   きれいだな~

なんでもエドヒガンの現存する最古木は山梨県にあり、その周囲は

12Mで、樹齢はなんと 2000年とか・・・  

気が遠くなるような年月ですね。

それが毎年時期が来ると、きれいな桜の花を咲かせ、しかも2000回

も!   ただ ただ 畏敬の念をいだきます。

 

杉の茶屋横から、雲隣展望台への山道を登ります・・・

昨日の大雨の影響で、快晴の青空が広がっているものの、足元は

濡れ落ち葉で滑りやすく、山土に足をとられたりと気を使って登ります。

途中の中腹で一休みをしながら振り向くと・・・

ワー  すごい!

思わず声をあげてしまいました・・・

先程見上げていた北の斜面のエドヒガン群が、私の前方の同じ目位置

あたり、左右の森の随所に咲く桜とあわせて、見事に山肌がピンクに

染まっています・・・

更に東側を見ると、雲隣の森に点在するエドヒガン、ヤマザクラが

満開です。  

きれいだな・・・!

森のあちこちに大輪の花火が打ちあがったようで、観光地や街中で見る

ソメイヨシノなどの整然と植樹された桜並木と違う、ランダムな森の桜見

です・・・  

手前にはイロハモミジの小さな若葉が出始めていて、その初々しさに

思わず見とれてしまいます・・・

 

岩場を過ぎ、こもれびの差し込む気持ちのいい森を登っていくと、

まもなく展望台が見えてきます・・・

近づくと何か ゴソ ゴソ ゴソと音がします・・・  

すると突然に頭上から ピー ギャー ギャーという動物の甲高い

警戒の鳴声・・・

すると一斉に ギャー ギャー バサ バサ ボキン! 枝を折る音など

がして 一騒ぎが起きました・・・

みると猿の群れです・・・

私は一瞬たじろぎましたが、何食わぬ顔をして空を見上げたり、足元を

見たりして猿と目を合わせずに、ゆっくりと階段を占拠している猿群を

かき分け展望台に上がりました。

 

すると安心したのか?  小猿が 一匹 二匹と木の枝から地上に降り

きて、それまでのように遊び始めました・・・

しばらくして数えてみると 約30匹の群れです・・・

私はリュックを下ろして帽子をとり、薄くなった頭皮を暖かい太陽の

光に当ててやりながら (笑)  展望台からの眺めを楽しみました。

 春霞(かすみ)と言う言葉どおり、大阪湾も大阪市街地もボンヤリと

しているものの、墨絵のような幻想的な世界です。

 

目の前の石のベンチの上では母子猿? が毛つくろいを始めました・・・

仲のいいこと・・・  

周りをみると6組の猿たちが、おもいおもいに春の暖かい日差しを

浴びながら、ノンビリと毛つくろいをしています・・・

なんと微笑ましい光景でしょうか・・・

見ていると、たまに交代しながら交互に毛つくろいをやっています・・・

しかし母子と思いきや、他の大人猿と交代したり、左右の組と交代して

みたり、大きな大人同士だったりと、どういう組み合わせなのか分から

なくなりました (笑)   

群全体が一つの大きな家族のようです。

 

そんな中を、じっとしていなくてはしゃぎ回っているのは、まだ生まれて

僅かの幼少猿たちです・・・ 人間世界とよく似ています。

何がそんなに楽しいのかと思うぐらいに、何匹かでお互いに絡み合い、

上になったり下になったり、他の子供たちと追いかけっこをしたり、

小枝にしがみついたかと思うと落ちたり、取っ組み合いのケンカでも

しているのかと思いきや遊びだったり、見ていて飽きません・・・

しかし、私はふっとジーンとくるものがありました・・・

それぞれがみんな温かいスキンシップに溢れているのですから・・・

人間の家族が忘れてしまったような、温かい触れ合いを感じます。

いい家族?  群れです。

 

先程、最初に歯をむき出して私を威嚇していたボス猿はどこへ?

いました いました・・・

ノソ ノソ ノソと階段を上ってくると、私の目の前でゴロリと横になり、

更に仰向けになると、オスの象徴が否応でも目に付きました (笑)

でも群れの中ではひときわ大きく貫禄十分です・・・

先程とは打って変わって穏やかな顔つきです・・・

 

そこへ  あそんで !  遊んで! と言わんばかりに二匹の小猿が

やってきました・・・

ところがすぐに大人のメス猿なのか? がやって来て、ボス猿の

毛つくろいを始めました・・・

見ていると余程気持ちがいいのか、ダラ~ としたその風袋は

ボスの面目台無しだな! (笑) と思うぐらいに至福感に覆われて

いて、私も一度でいいからあんな具合にいかないかな・・・ と、

指をくわえて羨ましく見ていましたよ  (笑)

遊んでもらえなかった小猿たちは、また元気にじゃれあいながら

追いかけっこを始めています・・・

 

そこへ先程から弱いものいじめばかりしていて気になっていた

若いヤンチャ猿が割っては入り、二匹の小猿を邪魔し始めました・・・

そしてそのうちの一匹の小猿に襲い掛かるようにのしかかります・・・

逃げ惑う小猿を必要以上に追い掛け回し、その小猿の悲鳴が響き

渡っている時です・・・

ノ ソ っと、ボス猿が起き上がると、急にドスのきいた大きな声で

激しく ギャ ギャー と、叫び声を上げました・・・

そしてそのヤンチャ猿を睨みつけたのです・・・

さすが  ボス!

ヤンチャ猿は一瞬でおとなしくなりました・・・

ボスはそしてまたゴロリとなると、今度は別のメス猿に毛つくろいを

させています・・・   偉い!

そんな猿群れ一家の生活を見ていると、古い昔の人間社会の縮図を

見ているようで羨ましく、いろいろ考えてしまいました・・・

 

その時でした・・・

ボス猿が急に起き上がると、下へ下りていきました・・・

まもなくして・・・

   *  ここや ここや・・・  ワー!  サルがおるやんか!

      びっくりやな!  おい・・・   はよどかせよ!

      昼飯食われへんやないか・・・  そやかて・・・

先頭の数人がそう言っている間もなく、沢山の中高年の男女が

ハイキングスタイルで上ってきました・・・ その数は約20人ぐらい・・・

   *  ワー ごっついサルや!  恐いで!  危ないぞ!

 

見るとあのボス猿は、歯を剥き出しにして怒り、戦闘モードです。

でも、その人の多さに群れの多くはどうしようか? と、ボスの指示を

待っているようで、回りを ウロ ウロとしています・・・

私はあわててリュックをかつぎ、席を空けようと下におりて歩き始め

ました。

  

何人かの人に・・・  

・  こんにちわ!  と、挨拶をしましたが、誰一人として返事が返って

きません・・・

(以前も森の中で、こんな団体さんを見かけて挨拶したのですが、

その時も返事が全く返ってこなかったことがありました・・・ 

私の声が小さかったのかな? )

 

私が風呂ケ谷へ向って歩き出し、しばらくして後を振り返った時、

強烈な衝撃を受けました・・・

何人かの大人が、長い枝やステッキを振り回しながら、猿たちを

乱暴にも、力づくで追い払っているのです・・・

しかも 力いっぱいに棒を振り下ろしながら・・・

ハヨ どけ!  どかんかい!  ぶっ殺すぞ!

などと罵声を浴びせているのです・・・

 

なんてひどい事をする人達なのでしょうか・・・

あの猿たちが、何か悪い事でもしたというのでしょうか?

自分たちが昼飯を食べるからといって、そんな追い出しかたはないで

しょう・・・

あれほど平和にくつろいでいた猿たちが余りにも可哀想です・・・

そもそもこの森は、この動物達のものです・・・  私たちはその森を

使わせてもらっているにすぎません・・・  

余りにも横暴な人間です。

私はその棒を振り下ろしながら、追いかけ回っている人達を、

遠めで見ながら、腹の底から 怒 り が込み上げてきました・・・

涙がでてきました・・・

  ごめんな!

私は同じ人間として、誰に言うともなしに、さっきまであんなに楽しく

遊んでいた猿の群れに、心からの謝りの言葉を口に出していました。

 

暗い気持ちで再び風呂ケ谷へ下りて行くと、前方の山道沿いに、

今度は別の10匹ぐらいの猿の群れがいました・・・

猿たちは一様に警戒の目を私に向けましたが、私の仕草に安心した

のか、すぐにまた木の実を食べたり、ひだまりで毛つくろいを始めたり

して、横を通ってもごく自然にしています・・・

ありがとう!   通らせてもらうよ!

 

木漏れ日の差し込む谷間の一角で、私は休憩にしました・・・

それにしても私の心は曇天のごとく沈み、いつも楽しみな

コーヒータイムもうつろでした・・・

目を閉じて心を落ち着かせていると、何種類かの小鳥たちがさえずって

います・・・

そんな鳥たちのハーモニーを無我の境地になって?  聞くともなしに

聴いていると・・・

突然に右の尾根から ホー ホケキョ ケキョ ケキョ と、ひときわ

森に響き渡る美しいウグイスの鳴声です・・・

しばらくすると、今度は左の尾根から ホー ホケキョ と、再び別の

ウグイスの鳴声です・・・

それからしばらくの間、交互に美しい競演を聴かせてくれるのです・・・

 

私の心はいつしか快晴の気分に変っていきました・・・

この自然から与えられる心の癒し、慰めはすごいものです・・・

私は改めて、猿たちのいる自然豊かな箕面の森に感謝を捧げる

のでした・・・

本当に ありがとう!  ですね。

 09-4-5 (完)


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