花咲く箕面の森・・・
今日は教学の森から、西尾根を散策です・・・
尾根の西側はもう池田市との境界なので、時折 樹幹の間から
池田市街伊丹空港、その先に大阪湾や西宮、そして六甲山などが
垣間見えます。
気持ちのいい尾根を進むと、大きな赤い椿の花が、山道に沢山
落花しているのが遠くからでも見えます・・・
近づくと感激するぐらいの見事な花弁です・・・
いつも見るヤブツバキの花と比べると、約3倍ぐらいの大きさです・・・
なんと言う種なのかな?
毎年タイミングがいいと、この見事な花咲きを味わうことができます・・・
私は改めてその椿の木を見上げていると、丁度ヒヨドリが一羽やって
来て枝を揺らしたとたんに、一輪の花が落ちてきました・・・
まるで日本舞踊の美しい舞を見ているようで感激です・・・
しかし椿の樹下で、散り敷く落花を観賞できるのも、日本的で風流な
ものですね・・・
* (帰宅して書斎を探すと一冊だけ椿の本があり、調べて
みました・・・
「椿」 (木村 智 編・京都書院)を開いてみると、日本種だけでも
321種もあるとか・・・
その中からやっと似ている花を見つけました・・・
ヤブツバキ系の一重品種・赤花仙山(あかかせんざん)とあり
ました・・・
でも、あくまでも似ていただけであてにはなりませんので・・・? (笑)
日本人は椿に対して、その散り際の潔さを武士道からの風土、また
文化として持っているようですね・・・
それだけに、昨今の政治家の往生際の悪さに、嫌悪感をもっているの
かもしれません・・・? 入らぬお節介ですが・・・ (笑)
ミツバツツジの蕾が膨らみ、ひだまりにある蕾はもう 2~3の花を
咲かせ始めました・・・
これからしばらくの間、森の中はピンクの花びらで染まる美しい季節に
なります・・・
私はこの3Mもあるような、大きなミツバツツジの木の花のトンネルを
くぐる時いつも、天国ってこんな所かな? と、思ってしまうほど
美しく、感激してしまうのです (笑)
六箇山への分岐地に、20Mもあろうかと思う大きなヤマザクラの木が
あります・・・
エンジ色した葉と共に、花が一緒に咲くのが特徴ですが、その彩りの
兼ね合いが面白く、木の下へ行って見上げました・・・
見事に満開です!
青い空、白い雲、少し春霞の空・・・ 逆光の太陽にヤマザクラの葉
や花がシルエットになり、春風になびいている光景は、美しい影絵の
動きを見ているようで幻想的です・・・
教学の森に上る途中に「下ひろば」があり、そこから見上げる
エドヒガン桜はいま見事に花開いています・・・
まるで夏の夜空に打ち上げられた花火の大花輪のように大木が
広がり、その枝の先々までびっしりと花をつけ、空の青さと対比して
浮き上がり、素晴らしい眺めです・・・
先日は、杉の茶屋から雲隣の森に群生している満開のエドヒガンを
堪能したところですが、カメラマンや大滝へ向う人たちで賑やか
でした。
しかし今日はたった一人で、こんな見事なお花見を独占していいもの
か?と、思わず周りを見渡してしまいました・・・ (笑)
エドヒガンは野生桜で箕面の山には随所に見られ、ソメイヨシノに
似て、葉の出る前に花が枝一面に咲きますが、花は小振りでフサも
小さめでソメイヨシノより繊細ですから、花びらを見ていても趣が
あります。
天上ケ岳の方へ向っていると、黄色い小花が集まって球状になった
花の木が、その10m以上の高い木いっぱいに見事に花を咲かせて
います。
双眼鏡でよく見ると、花が更に集まって5-10cmの房のように枝先に
咲いている ミモザ(ギンヨウアカシア)のようです・・・
手前に咲く野生のヤマザクラとのコラボレーションに、見とれてしまい
ました・・・
自然の花の競演には、思わず感嘆の声をあげてしまいます。
森の山裾のひだまりに、可憐なスミレの花が咲いているのを見つけ
ました・・・ でも、いつも見る淡い紫のタチツボスミレよりも、もっと
濃い色をしています・・・
私はつい最近まで、スミレは数種類かと思っていたら、なんと世界には
400種以上あり、日本にはその50種以上もあると聞き ビックリ!
私にはその名前などとうてい覚えられません (笑)
かつてスイスのツエルマット、クライネ・シャイデックなどで、ハイキング
を楽しんだ事があります・・・
カウベルをつけて仔牛のいる牧草地から、高山植物の宝庫と言われる
お花畑の中を、マッターフオルン、アイガーを横目にした山の散策を、
最高のハイキングだったと思ってきました。
しかし今、私にとってフィールドは違えども、この箕面の森がまた
違った魅力いっぱいの、最高の散策路・ハイキングコースだと
しみじみと実感しているところです。
箕面の森の中にも、沢山の春の花が咲き始めましたよ・・・
09-4-3 (完)