箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

小学生はいずこへ行ったやら・・・?  

2020-08-25 | *編集・春/4月

小学生はいずこへ行ったやら・・・?

 箕面駅前を9時12分発、「粟生間谷」行きのバスに乗るために、私は朝食も

とらずに走ってやっと間に合いました。

これを逃すと次は90分後です。 かなり不便です。

ふ~ふ~と息がやっと静かになったかと思うともう 「外院」のバス停です。

その間10分位ですが、歩くと山麓沿いのアップダウンが結構あって、一度

歩いて試したら80分もかかりました。

 

今日はここからウツギ谷経由、勝尾寺南山から谷山尾根~ の予定です。

ウツギ谷に入るともうそこは別世界です。

新緑の若葉が太陽に映えて森の中が明るくなったようです。

横を流れる渓流は私の大好きな谷川の一つで、夏はここで必ず顔を洗い汗を

流します。 

冷たくて気持ちのいいこと・・・ 最高ですよ。

ヒヨドリやウグイスなど鳥が沢山鳴いています。

 

森に入ってしばらくして山裾に3台の自転車が置いてあります・・・ 誰の? 

人影が無い・・・

すると、下の川のほうから子供の歓声とはしゃぐ声が聞えてきました。

川の中で水の掛け合いをしたりして賑やかなことです。

 

通り過ぎようとしたとき・・・下の方から急に・・・

     *  オジさん!・・・ この道まっすぐ行ったらどこいくのん?

 と 大きな声。

いろんな所へ行けるが私は・・・

・  勝尾寺の方だよ・・・

     *  ありがと!  オジさん・・・ 

と 返ってきたが、まさか自転車で行くはずもなく、適当に応えたのがいけな

かったのだが・・・。

 

奥の池に着いた時、後ろからあの3人組が自転車を押しながら上がってくる

のが見えた。

ここまでは平坦な上り道で、道幅もある林道なので大丈夫なのだが、この先

からは全くの細い山道になる・・・。

私は彼らを待って注意をしようと思ったが、山道を見たら引き返すだろう・・・

と思い、先を急いだ。

それにしてもよくこんな所まで来て遊んでいるんだな・・・

地元の小学生かな? と 考えていた。

 

やがて分岐点に出て、右に行けばウツギ池から急な山道となり勝尾寺への

昔の旧参道に続く・・・

左に行くと、くねった細い山道で急坂が続き、尾根に出るまでは結構歩く。

私は左に入りしばらくしてから一山超える前に一休みをしていた時だ・・・

 

なんと言う事だ ! 

下の方からあの3人組が自転車を担いだり、後ろから押したり、転びながらも

 ふ~ふ~ しながら上ってくるではないか・・・ 

まさか?  しまった! 

あの時、いいかげんに応えた事を猛烈に反省です。

 

それにしても馬力があるな・・・ びっくりだ。

     *  オジさん・・・ もうすぐ?・・・ お寺・・・ 遠いな、しんどいわ!

と、言いながら汗びっしょりで、とうとう私の休憩場所まで上がってきた。

彼らをどう説得しようか・・・? 

 

私は責任を感じ、リュックの中から自分のお昼のおにぎり、パン、バナナ、

それにチョコレートやお茶の2リットルボトルなど、あるもの全部を出して・・・

よくがんばったな! これ食べなさい・・・ と 前に出した。

3人は喜んで飲んだり、食べたりして一気に全部を平らげた・・・

私にも少し残す事なんてこれっぽっちも考えてないようだ。 

仕方ないか・・・ (笑)

 

それから彼らが落ち着いたところで地図を出して、ここから君達の自転車で

山越えは無理な事や、ここからの道のりを詳しく説明していたら・・・

     *  ほんなら自転車ここへ置いとくから、オジさん連れてってや!・・・ 

と、きたもんだ。

私ははっきりと断った。

     *  しゃあないな・・・ ほんなら引き返すわ・・・ 

と、やっと分かってくれた。

 

それにしても元気な子供たちに、私もタジタジだ。

すると一番元気なリーダー格の子が話し始めた・・・

     *   こいつな! 

           (後ろにいた上品な顔の坊ちゃんに向かって・・)  

          5年やねんけどな・・・ うちの近所に引っ越してきよってん

          けどな・・・ 学校でごっつい じめられ よってんな・・・ 

          そんでオレな 6年やろ・・・ 

          5年の教室へ行って怒たったんやん・・・ 

          そんでもこいつ可哀想やん・・・ そんでオレ、山すきやん!

          今日な、友達誘ってこいつも一緒に連れてきてやってん・・・

との事。

 

坊ちゃんは汗を服でぬぐいながら、生き生きした顔をしているので、よほど

楽しんだろうな・・・ と、感じた。

それにしてもこの6年生はリーダーシップがあるな・・・ 

・  いいとこある・・・

と、それなりに誉めてやったら・・・

     *  オジさんやったら いじめられてたら どうしてやる・・・?

ときた・・・ 負けそう!   

昔の武士道なんかを引っ張り出して、まじめに正義の話などをしようと

構えてみたものの・・・ はしゃぎ出すので・・・

・  おじさんも君と同じようにすると思うよ・・・

と。   

 

・  どこの学校? 

と 聞いたら・・・ 

     *  ○○小学校・・・

・  あの吹田の方の?   

     *  そうやで ! 

地元とばかり思っていたら ビックリ!

     *  オジさんな・・・ 千里中央からまっすぐやんか・・・

・  それにしてもよくこの森が分かったね・・・

     *  そやかて、山に向かってまっすぐ来ただけやで・・・

と・・・ 恐れ入りました。

この年にしてこの男気のよさは、将来大物になるな・・・ と、

見入ってしまいましたよ・・・ (笑)

 

私は地図を一枚渡し、真っ直ぐの道だから大丈夫と思うが、念のためよく説明

をしたら、3人ともうなずいて・・・

     *  オジさんありがと・・・

と、言うと、来た道を下っていった。

後ろから見送ったが、帰り道は自転車が楽なのか、賑やかな歓声が森に

こだまして見えなくなってからも 山びこ のように声だけが風に乗って聞えて

きていました・・・

大丈夫だな・・・?

 

私は再び山道を歩き始めた・・・

しかし、心配性の性分がムクムク・・・ もし、他の細道に入っていったら・・・

あの調子で怪我でもしたら・・・

考える程にやっぱり心配がつのり、森を楽しむどころではなくなってきたので

、引き返す事にしました。

それから彼らの形跡を気にしながら、朝の降りたバス停まで戻って来たの

だが・・・

 

小学生はいずこに・・・?  

もうとっくに帰途についたようだった。

(もっとも翌朝の新聞をくまなく見て・・・ 不明やケガの小学生の記事がなく

ホッとしたものだが・・・)

 

朝降りたバス停のベンチに腰掛け一休みしながら、再度 山へ登る気にも

ならず・・・

今日の山はなんだったの?

それにしても・・・ お腹がすいたな・・・!  

カラのリュックを恨めしく思いながら 朝も昼も抜きで・・・

しかも、次のバスが来るまでは、まだ70分もある・・・

ダイエットでまあいいか・・・! と、無理やり腹を納得させるのでした (笑)

 

振り回されて もう~ 喉が から から です!

 07-4・28 (完)


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山を再び歩ける事に・・・涙! 

2020-08-25 | *編集・春/4月

山を再び歩ける事に・・・ 涙!

 今日は、箕面・西江寺の裏の聖天山から大阪を一望すると、春霞みが

かかっていて、いつも見える遠くの山々や、その手前の大阪ビジネス街の

ビル群は見えません。

 

先程西江寺境内で一人のお年寄りのお婆さんが、一人でおにぎりを

食べていました。

朝ご飯? 

横にはリュックサックと杖があり、よく見ると山靴を履いておられ、

もう裏山を一回り歩いてこられた様子です。

朝早くからお元気だな・・・と。

私が会釈をすると、お婆さんも頭を下げながらニコニコされている・・・

お一人でもしっかりと山道を歩かれるのだからお元気に違いない。

それにいかにも年季が入った落ち着きのある仕草・・・山や森や自然が

大好き様子が見て取れる。

いいお年の取り方だな・・・笑顔が自然で美しかった。

 

それから私は、才が原林道へ向かう途中の森の中を歩きながら・・・

朝方、箕面の駅前で出会った一人の男の方がどうも気になって仕方が

無かった。

私と同年輩位の年格好だが、左手が麻痺しているようで、不自由な手で

リュックを何度も身体をねじらせながら、四苦八苦しながら背に担いで

おられた・・・  右手には杖を持ち・・・

私が印象に残ったのはそんな哀れみの仕草ではなく、それがいかにも

楽しそうでニコニコされて、実に幸せそうな笑顔が心に残っていたのだ。

どうしてこの方はこんなにも生き生きとして楽しそうに・・・嬉しそうにされて

いるんだろう・・・ と。

 

私はやがて、林道から地獄谷に入り尾根道を経てこもれびの森に入り、

ゆったりといつもの私モードで自然を満喫し浸っていました。

今は、コバノミツバツツジが満開です。

モチツツジも蕾が膨らんできました。

樹木は一斉に新芽をだし、森全体が生き生きとした躍動感に溢れてて

います。

樫の木などの常緑樹は新旧の葉の交代で、昨年の古い葉がパラパラと

落ちてきています。

ウグイスの独奏は見事です・・・ 小鳥がいっぱいです。

まだ、エドヒガン桜や山桜も咲いています。

それに赤い藪ツバキや黄色のミモザや山吹も咲いています。

まさに春爛漫です。

 

私は体いっぱいに春を満喫した後で・・・やがて、ばばたれ坂を下り、

箕面ビジターセンターへ到着、ここでお昼にする事にしました。

森の博物館の前に木のベンチがあり、前の野草園を見ながらおにぎりを

食べていました。

イロハモミジが新芽を出して、それが赤ちゃんの手のひらのようで・・・

とても可愛く見とれてしまいました。

食事が終わり、ポットからコーヒーを飲んでいる時でした。

 

野草園の下のほうから、杖をつきながら不自由な手を庇うようにして、

ゆっくりと歩いてくる方がいます。

朝に駅前で出合った方です。 

その方は元気な声で、* こんにちわ・・! と、私に挨拶されると、

私の座るもうひとつ横のベンチに座られ、苦労しながらリュックを下ろして

います。

私も ・ こんにちわ! と返しながら・・・ 相変わらずニコニコされている

のが気になっていました。

 

背からやっとの思いでリュックを下ろされ ホッ!とされている時に、私は

なんとなく・・・

・  春ですね・・・ 

と 声をかけてみました。

  *  そうですね・・・ 

と、言われて・・・ しばらく静かなので、私が再び顔をその方に向けた時・・・

目からいっぱいの涙を流されているではありませんか・・・

 

・  え!  大丈夫ですか?  どうかされましたか・・・?  

しばらくしてその方は、私のほうを向き、満面の笑みを浮かべながら・・・

  *  ええ、大丈夫です。  ありがとうございます。  

      私、2年前に・・・この先の山の中で急に倒れまして・・・ 

      運よく しばらくして通ったハイカーの方に助けられて、救急車で

      運ばれまして・・・脳梗塞でした。 

      命も危なかったようですが・・・ 何とか助かって、それでも

      左半身不随でした。 一時は人生終わりだと諦めましたが・・・

      もう一度だけ好きな山を歩きたいと思い、 必死にリハビリを

      しました。 

      今日は、あの日から2年目ですが・・・ この日に合わせて懸命に

      やってきましたので・・・ それが実現して、嬉しくてなりません。  

      山を再び歩けるなんて・・・ もう嬉しいのなんの・・・ 

      見るもの全てが感激です。 すいません・・・  

      突然にこんな話をしまして・・・ 」

 

・  とんでもありません。 いいお話です・・・

   実は私、朝にお見かけしたんですが、不自由な身体なのに余りに

   ニコニコされているので印象的だったんですよ・・・

  *  ああそうでしたか・・・ 家内の車を降りてすぐですね・・・ 

      心配する家内を帰らせた所でした・・・ 後でここへ迎えに来て

      くれるんですが・・・ 自分の足で歩いて山に来れるなんて・・・

      嬉しいです、 家内にも感謝してます・・・ 私は幸せものですよ。

また、嬉し涙を流されている・・・良いご夫婦ですね。

私もつい 嬉しいもらい泣きしてしまいました。

 

朝、西江寺の境内で出会ったお年寄りの笑顔といい、この方も、人間の

喜びや、嬉しさは自分の知らない間に体から滲み出るようです。 

そして、それも見た人も、接した人も同じように 喜びや 嬉しさや 笑顔や 

幸せ感を分けて頂くようで・・・ 心が伝わってくるんですね・・・。

私もしっかりとそれを頂き、心豊かに帰途につきました。

 良い一日をありがとう・・・ です。 

 07-4・23 (完)


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風の森・・・ 鳥のお墓?

2020-08-25 | *編集・春/4月
 

風の森・・・ 鳥のお墓? 


 

 

 

 

 

私はこの日 滝道に入り、一の橋から西側の山道に入り、

 

桜広場にでて一休みをしていました。

 

春たけなわの気候ですから、今日は新緑を求めて桜谷から

 

ささゆりコースを抜けて、六箇山の方までゆっくりと歩いてみよう

 

か・・・ と、出かけてきました。

 

 

 

とても良いお天気です。

 

エドヒガン桜はすでに散ってしまいましたが、今は八重桜が

 

満開です。

 

異常気象のお陰? か、4月下旬まで桜が楽しめるのも

 

めずらしい事です。

 

家の近くの桜ヶ丘では今、八重桜と新緑のイチョウの新芽とが

 

一緒にみる事ができますよ・・・

 

 

 

桜展望台から一休みして立ち上がったときです・・・

 

後ろに細い獣道があることを見つけました・・・

 

どこへ続いているのかな?

 

お天気のせいなのか・・・?  また好奇心がわいてきました。

 

ちょっと寄り道していこうかな・・・ と、その藪の中に入って

 

いきました。

 

そんなに厳しい道ではありませんが、こうして道なき道に入って

 

いくのも久しぶりのことです。

 


年がいもなく無茶を!  あれは・・・?  

年がいも無く、もう無茶はしない・・・ と、宣言したのは4年前の

事ですが、今日は何か心引かれるものがあり・・・ 

すぐ引き返すつもりで雑木林の中に入っていきました。 

 獣道はやがて尾根を目指しているようです。

このあたりには夜にはどんな動物がいるのでしょうか? 

やがて岩場に出ました。

4年前の迷い時と違って、少しは方向性を磨いているつもり

なので、どのあたりにいるのかは大体分かっています・・・?。

やがて急に視界が開け尾根に出ました。

南側に大阪平野が一望できます。 180度見渡せます・・・

こんなに見晴らしのよいところはありません。 すごいです!

きれいだな~ と、しばし見とれていました。

 近くにはミツバツツジが満開です。

樹木の新芽が太陽を浴びて生き生きとしています。

遠くではウグイスが  ”ほー ほけきょ”  と 鳴いています。

小鳥がいっぱい飛び交っています。

小岩に腰をおろして静かに目を閉じると風の音、それを受けて

ささやく葉の音、鳥の鳴き声・・・ 目を開けると新緑の若葉・・・

希望の景色です。

 今日は予定を変更し、この森の尾根で浸ることにしました・・・

最高の気分です。

山の上からというより、天国から眺めているようです。

 気持ちの良い、穏やかな春の森です。

先ほど回りを見渡して、いいな~ と 感激して至福の一時に

浸っていた時・・・

東の方に少し気になったところがあります。

あれは なんだろう?   

なにか自然的ではないようなのですが・・・?

 気になると元来、気の小さな恐がりですから、ますます気になって

きました・・・

振り返ってしっかりと目を凝らして見ました。

それは松の木の下にありました。

不自然に岩が積み重ねてあります。

こんな誰も来そうに無い所にも人が入ってきたのかな ?

重い腰をあげて探検? にいきました。

小岩が10個ほど積み重ねられ、その周りに手作りのお宮があって

、小さな写真がありました。

 よく見ると鳥です・・・ オームのようですが・・・?

鳥のお墓だ!

それにしてもこのオーム? は、家庭で飼われていて、随分と

可愛がられていたんだろうな・・・

きっと、永年家族と共に過ごし愛されてきたんだろうな・・・と、

窺い知れました。

 私も思い出すことがあります・・・

子供のころ、初めて自分で飼った十姉妹の小鳥 6羽の事です。

自分で作った鳥小屋の中で、横にはヒナから返ってまだ数日の

赤ちゃんも 3羽いましたが・・・

隣家から出火した火事はアッというまに自宅を全焼させ、勿論 

あの鳥小屋まで小鳥達と共に跡形も無く焼けてしまったのです。

私は自宅がなくなった事より、可愛がっていた小鳥達の事の方が

可哀想で・・・ 悲しくて・・・

50余年経った今でも思い出すと涙が出てきます・・・。

可愛い生き物を失う事は、本当に悲しくて、辛いことですね。

言葉でなくとも、心と心が通い合うものがあっただけに、余計に

いとおしく、悲しいものです。 よく分かります・・・。

この オーム? も・・・

家族のみんなが悲しみの中、鳥の仲間達のいるこの森の尾根で

永久の眠りにつかせてあげよう・・・ と、ここへ連れてきて

あげたにちがいない・・・

そう思うと、思わず私は帽子をとり、両手を合わせたのでした。 

あの時の、私の十姉妹の小鳥の親子たちを思い出してね・・・

 それにしてもこんなに良い場所をよく見つけたものです・・・

ここにお墓を作ってもらったオーム? は、本当に家族みんなから

愛された愛鳥だったんだな・・・ と、しみじみと羨ましくなりました。

 いつの日にか、私も天に昇った後で、時々こんな所へ降りてきて、

一休みしていきたいものです。 (笑)

 遠くで鳴いていたウグイスが近くにきたようで、きれいな美声を

聞かせてくれました。

いいな~!

身も心もほのぼのとした温かさの中で、あらためて私の至福の

一時を過ごす事ができました。

 私のお墓もこんな所がいいんだけどな・・・! 

  07-4・19 (完)


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箕面に古墳

2020-08-25 | *編集・春/3月
箕面に古墳・・・!?
 
今日は教学の森から天上ケ岳へ向かうついでに、スカイアリーナ
(箕面市立第一総合体育館)の近くにあるという 
「新稲古墳(にいな こふん)」 を 探してみようと思いました。
 
いつものように車を置いて新稲の里山に入ったとたん、前方の
箕面の森が斑点のように、あちこちの山裾から山腹、かなり上の
ほうまでうすいピンク色です。
早速双眼鏡で覗くと桜です。 もう満開です。
「山桜」と 「エドヒガン桜」でしょうか・・・
ここへ来る途中の 街の桜はチラホラ咲きですが、山や森は
種類が違うのか、もう咲き誇っています。
 
ウグイスが鳴き方を練習中です。 
もうツバメをみました・・・早いですね! 
くちばしが黄色いイカルが木にとまっています。
その少し横に モズが小枝に止まっていたので しばしじっくりと
観察・・・と 言うのもこの3ケ月間、TVで 「バードカービング」の
講座を見てきて、まさにこの小鳥 「モズ」を題材にしていたから
ですが・・・ 
私もその内、木片を片手に鳥の彫刻に凝っているかも
しれません・・・?
 
話を「古墳」に戻しましょう・・・。
大雑把な地図では古墳のありかは分からない・・・
大分探しました。
スカイアリーナ前の皿池の前にたって、山裾を双眼鏡で何度も
探しました。
その都度、バードウオッチングのほうへ目が行ってしまい、
古墳を探しているのか、鳥を見ているのか分からなくなってきて
とうとうあきらめて ? 鳥のほうに夢中でした。 
引き返そうとした時、ふっと手前の雑木林の中で何かが太陽で
反射して光ったので、早速双眼鏡で見るとなにやら小さな看板が
立っている・・・
もしや・・・!? 
やっと見つけましたよ。 
 
道路から目と鼻の先ですぐですが、そこへの道探しに一苦労。
でもやっと到着。大きな石組みです。
かすかに古代のロマンを感じます。
中に入ろうとしたら・・・バタバタバタと鳥が飛び立った・・・
突然でビックリ!  
二羽の 「山鳩」のデートをじゃましてしまったようで・・・ごめん! 
ゆっくり中に入ると左右と天井は大きな石組みだ・・・
 
ここに1400年前、誰かが・・・と思うと目を閉じれば その誰かが
語りかけてくるようで・・・何か神秘なものを感じる。
枯れ葉に埋まった床も立っているとフワフワで何か現れそうな
感じ・・・
思ったより狭いが、古代の霊がいっぱい語りかけてくるようで、
気の弱い私としては早々に外に出た。
 
古びた看板にはこう書かれていた。
 
「(新稲古墳)
 横穴石室をもつ6世紀後半の築造と考えられる円墳ですが
 墳丘の破損が著しく、石室の上半部が露出しています。 
 石室は古くから開口しており、盗掘を受けていましたが幸いにも
 数点の土器と耳環(耳飾り)が採集されています。
 主体部の両袖式の横穴石室は・・・全長7.76m
 (玄室3.5mx4.26m)玄室の高さは最高部で2.4mを測ります。
 また墳丘は流失により明確ではありませんが、おそらく
 直径15mx20m程度であったと考えられます。  
 箕面市教育委員会 」 と あった。
 
石室の上部は、ひときは大きな石が乗っかっているが、
その上から東にかけて大きな樫の木が立っている。
石の上に良く育ったものだ。
その横になぜかヤシの木があって場違いを覚える。
西側にはこれも場違いな産業廃棄物処理場があり、
隣が大阪青山大学の正門、更に西隣が禅・曹洞宗布袋山 
栄松寺となる。
お寺の境内にはきれいな花が咲いていた。
 
南を向くと大阪平野が一望できる。
春霞でぼんやりながら大阪のビル群が林立し、丸い大阪ドームの
屋根が光って見える。
古代の霊神は今、この世をどんな風に眺めているんだろうか・・・
聞いてみたい気持ちになった。
 
そのうち箕面市内にあるという桜ケ丘の 「中尾塚古墳」や、
桜2丁目の正丸稲荷神社にあるという 「稲荷社古墳」、
如意谷の 「銅鐸出土地」などを探してみて古代のロマンに
浸るのもたまにはよさそうだ。
何しろこの周辺だけでも、隣の池田の 「茶臼山古墳」や、豊中の 
「桜塚古墳群」高槻の 「安満宮山古墳」、大阪を代表する 
「三島野古墳群」など・・・考古学ファンにはたまらない地域と
言えそうだね。
 
古墳探しに こふん奮闘した一日でした・・・(笑)
少しだけ石室の中で目を閉じていた時は・・・神秘と妄想に 
こ~ふん してましたが・・・!  (笑)  06-4 (完)  
2007 3・31
 
 
 

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箕面の森と外人さん

2020-08-25 | *編集・春/3月
箕面の森と外人さん! 
 
箕面の外院の里から、旧参道や古参道を経て勝尾寺へ抜ける山道や
森の中ではよく外人さんと出会います。
上り下りもそんなに急斜面は少なく、東側には生駒連山が見え、粟生間谷
から茨木、高槻方面を見渡せます。
落葉広葉樹や照葉樹林、また常緑樹林もあり針広混合の雑木林が広がり
、四季折々の季節の変化が楽しめるとても気持ちのいい散策ルートです。
 
近くに大阪外国語大学のキャンパスがあるからか、各国の学生や先生だ
ろうか?  よく出会います。 
ゆっくり歩いている人、競技スタイルで走っている人、ダンベルを持って
競歩型の人、マウンテンバイクに乗っている人、手をつなぎ散歩型の
熟年夫婦、時には幼子を背に小さな子供連れの家族も・・・それぞれ
思い思いに外人さんたちも、気持ち良く箕面の自然を楽しんでおられる様子。
 
少し前の 寒い小雪の降る日に 「政の茶屋」 から 「山伏の修験道」 
を 「天上ケ岳」 へ向かっていた時、上方からロシア人が二組下りて来た
・・・なぜロシア?  プーチンさんにそっくりなのと話すイントネーションから
分かったが、この寒いのに一組は見ただけで寒くなるような薄着・・・
寒い国だから慣れているのかな・・・と、思いきや・・・次の組はまさにTVで見る
モスクワの雪の中から出てきたような完全装備服。
こんにちわ・・・! 上手な日本語の挨拶・・・そういえばこの近くには 
「ロシア領事館」(豊中の緑ケ丘)があったな・・・ と、思い出したのだが・・・。
 
昨年の雪の日にも めずらしく 黒人さんと山の中で出会った・・・
こんにちわ! 寒くないですか? と、同情の声をかけたが、それは 
なぜか先入観で・・・ アフリカ=暑い所の人、それなのに? 
なんでこの寒いのに・・・ と 言う 私の思い込みだが、いまでもお節介だった
な・・・ と、反省しています。
黒人さんは両手を広げて首をひねっていたが・・・。
 
デンマーク国旗をリュックにつけている人もいた・・・
仕事で コペンハーゲンに何度も行った事で懐かしく私は思わず・・・ 
こんにちは!  デンマークのどちらですか?  なんて・・聞いてみたら、
オスロからだって・・・ オスロ って スエーデンじゃないか・・・ (笑)
 
箕面の森を歩き始めた最初の夏の頃、教学の森から 中尾根コースを
六箇山へと向かっていた。
とにかく心配性の私は リュックに何でも詰め込み、それこそ北アルプスでも
登るような格好で ふう~ふう~と、汗を拭きつつ、息もハーハーと いい
ながら歩いていた。
とうとう途中でダウン・・・暑い!
 
木陰での一休みに お尻をどっかと下ろし、足を投げ出してへたばっていた・・・
すると、いま自分が登ってきた下の方から なんと若いピチピチした
外人女性が スイスイと軽い調子で登ってきたではないか・・・。
それに 半パンにTシャツ姿で手に小さなタオルを持っているだけ・・・
ノーブラの下のオッパイ揺れている・・・
私とは 大違いの軽い格好・・・
私は思わず座りなおし姿勢を正したが・・・目は釘付けの唖然状態・・・(笑)
こんにちわ !
と、お互い挨拶はしたものの彼女はもう先に行っている・・・
 
スラリとした脚の綺麗なこと、ヒップの形の良さ・・・モデルさん? 
ポカン~! として眺めている この何ともだらしのない自分のバカ殿姿を
娘にでも見られたら一生の不覚! ・・・ と、苦笑する。 (笑)
しかしこれも、肉食の狩猟民族と菜食の農耕民族の違いかな ?・・・
と 考えてみたけれど、所詮 個人の問題 だ! と 結論が出た。
 
よく森の中で大声で歌っている人がいて、よく聞くと「韓国、朝鮮語」だったり
する。
少しの森の広場で輪になって踊っている人たちが韓国のアリラン~を歌って
いる所に出くわした事もある。
あるときは六箇山の近くにある池田カントリークラブの脇の山道を歩いて
いると、ゴルフ場の中に入って芝生の上にお弁当を広げ、大きな声の
民族語でおしゃべりしているグループにも出会った。
いろんなお国の人たちが、この箕面の森の中で自然と戯れ、憩い、癒され、
楽しく過ごしている光景は嬉しい限りだ。
 
きょうも 風呂ケ谷の登り口で三人の若い外人女性とであった。
ここは途中、昨秋の豪雨で崩落し通行止めの所があるので カタコトの
英語で伝えたら、カタコトの日本語で・・・ アリガト!・・・ と、返ってきた。
どういたしまして・・・ それにしても堀の深い大きな女性達だったな。 
バスケットの選手かな? 女性をはるか見上げて壁に向って喋るのも・・・ 
何か変・・・?
やっぱり女性は日本人がいいな・・・ と、森の中でひとり、関係のないうなずき
をするのでした・・・ (笑)
 
そういえば 先にブログで書いた 「荷物ここへ置いていき~な!」 の 
所帯道具満載を担いで滝道にやってきた 若い外人ヒッピーさんの姿に、
店のおじさんの見せてくれた さりげない親切もありましたね。
外国から箕面を訪れた人々や、箕面やこの近隣に住む外国の人々にとって 
「箕面の森」 が いい思い出を創ってくれる場であることを祈っています。
 
余談ですが、改めて単語を並べるだけの自分の英会話の貧弱さを思い
知らされて、いつも恥かしい思いでいっぱいになります。
しかしその内、日本にいるのなら日本語を理解するのは相手のほうだから
いいんだ・・・ と、変な理屈で自分を慰めていたんです。
しかし、外国に出ると私の英語は全く通じず、逆に日本語で対応されると
涙が出るほど嬉しく大変助かった思いがあるので・・・
今から少しでも会話を覚えようかと思っているが・・・ 
気持ちはあっても頭の方が全く言う事をききません・・・ (笑)
 
もっともあの時の美人さんが先生なら分かりませんが・・・ ?
若き胸に胸をときめかせる私も、まだ若いですね! (笑)  06-2 (完)
2007 3/26

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自然界のエキサイティングショウを見る

2020-08-25 | *編集・春/3月
自然界のエキサイテイング ショウを見る !?
 今朝も小鳥のさえずりで目がさめた・・・いい目覚めだぞ・・・!  
ゆっくりと寝室のロールスクリーンを上げたとたん ビックリ!  雪だ・・・!
でも、太陽が昇ると共にいつの間にか止んでしまった・・・
今年の初雪だったのに残念! 
 
今日は、箕面・教学の森から、西尾根コースに向かい、途中から西側の
「石澄みの滝」へ降りていった。
小さな表示を頼りに まるで獣道のような細い道を行くが、途中で消えて
しまって分からない・・・困ったな!  
 
秋に積もった落ち葉が細い道を隠してしまい 行く道を見つけるのが大変・・・
でも、やがて何となく 滝の音? 
川の流れのような音が聞えるので その方向へ向かう。
やがて川原に出た・・・
北前方を見ると、まるで馬の尾のような滝の流れが見える。
さすがここへは一般の人は気軽に来れないと見えて 誰一人としていない・・・
 
滝へは道が無いので 岩を上り下りして向かう・・・
水量はそうでもないが、それでも真下に来ると壮観だ! 
小さな手造りのお地蔵さんがあったが、それ以外何も無い・・・
東側は絶壁の岩があり、西側は山並みが続き、滝の流れは南の方へ
流れている。
これは、箕面と池田の境界を流れて「石澄川」となり、猪名川から神埼川、
淀川を経て、やがて大阪湾へと続くのだが・・・
滝から落ちる水の音は結構大きく、上を鳥がいっぱい飛んでいても
よく聞えない・・・
でも、ここは穴場だな・・・と、大きな岩の上で休憩にする  
 
太陽の日差しが暖かくて気持ちがいい・・・うとうとしてしまいそうだ。
この景観を独り占めしているようで何とも贅沢な気持ちになる。
やがて気持ちのいい一時を満喫したので出発する事にした。
 
ここから 箕面・六箇山(395m)へ向かう予定だが、はっきりとした道が
あるわけでも無く何とも心細い限りだが・・・
来た道と逆の方向を見ると、細い木の幹に所々 色テープがついているのが
見える・・・
しかし、急な登り坂だ。
これが近道なのだろうと・・・と、登り始めた・・・
急なので何度も滑りながら、木の根っこにつかまり、岩の裂け目をつかんで
登る・・・
途中でよっぽど引き返そうかと思うが、逆に下を見るともう降りるのも
一苦労の感。
 
何とか途中まで登ってきた時、それまで快晴だったお天気が急に悪化、
黒い雲が天を覆い・・・やがて、カミナリ・・・いまどき 何?  
退避するような所も無く、山肌にへばりついて上っているのにもうちょっと
待って・・・と、思うが・・・
ついに なんと白い粒粒の アラレ? ヒョウ? ・・・
やがて常緑樹の葉にあたりバリバリというものすごい音が山にこだまする・・・
 
本降りになる・・・オイオイ頼むよ・・! 
私はなんとか 松の大木の下に着いた。
リュックからあわてて ビニールカバーを出して頭からかぶった・・・
しかし、一緒に飛び出したお茶のペットボトルは急斜面を コロコロと落ちて
いってしまった。 仕方ない。
自分が転げ落ちないようにするのが精一杯だ。
 
アラレは かぶったビニールカバーを容赦なく たたく・・・痛い!
あっという間に、回りの世界がアラレで白くなっていく・・・
そして・・・やがて収まってきた・・・
やれやれよかった・・・
 
しかし、その安堵もつかの間、その5分後から、今度は雨に変わり、徐々に強く
、激しくなり、ついに 横殴りの大雨となった。
振り返ってみると、すぐ近くに見えた隣の山が全く見えない・・・
やがて山の上から雨が川のように流れ落ちてくる・・・どうすりゃいいんだ ?  
もうすでにリュックも服も ずぶ濡れ状態だが、撥水製だから下は大丈夫の
ようだ。
 
やがて少し 小降りになってきたので一気に上を目指して登る・・・
やっと尾根が見えてきたところで 畳一枚程度の平地があり、枯れ倒木が
あったので、ここで休憩! 
もう、息もハーハー状態・・・心臓パクパク・・・しんどい!
 
枯れ木に腰掛け 空を見る・・・
いつの間にか雨は上がり、北の空からどんどんと雲が流れ、青空が見え
始めた。 
雲の流れのなんと早い事か・・・
見る見るうちに頭上を通り抜け、目の前から遠ざかっていく。
それと共にやがて 太陽が急に照りつけるように 強い日差しを浴びせ
始めた・・・
 
何という変化? 
すごい・・・! 
ただ口を開けて唖然と見上げるのみ・・・
 
それまで雲に覆われて見えなかった前方の山、そしてその前方に広がる
大阪平野の大パノラマが 次々と太陽の光を浴びて、まるで映画の
シーンのように刻々と広がっていく・・・
ものすごい光景だ・・・!
  
東の生駒山から金剛山、遠く泉州から関西空港方面、その手前に
大阪湾の海がキラキラと輝いて見える・・・
大きな貨物船までよく見える。
 西は芦屋浜から神戸の六甲山まで一望できる・・・何という光景だ! 
雨に濡れた上服を枯れ木にかけて乾かしながら、しばしこの大自然の 
一大エキサイテイング ショウ ? に 見入ってしまった。
 
右前方の伊丹空港から今まさに大型のジャンボ機が離陸していく・・・
ここから、私もかつては世界の各地へ旅たって行ったな~と 回想する・・・
もう、つぎの飛行機が左方向からライトをつけて着陸態勢に入っている。  
空を飛べる人間の技術はすごいな・・・
しかし、今の今、自分の体験しているこの自然の営みから見ると、それは
なんと些細なことでしかないんだな・・・と 実感する。
 
前の山裾から大きな 見事な虹 が かかった・・・すごい ! 
なんと素晴らしいんだろう!  このフィナーレは最高だ・・・!
 
山の上から見ると 無数のおもちゃのような 小さな家並みが見える・・・
この家一つ一つの中には 人間のいろんな営みがあるんだな・・・
些細な事で悩んだり、苦しんだり・・・喜怒哀楽の営みがね。
自分の事と合わせて、しばし人間のなんと小さい事か? と、思い知らされた。
 
 ハックション! 
考え事をして しばし思いにふけっていたら急に寒くなってきた・・・
思いっきりくしゃみをしたら、それが近くの山に こだました・・・
温かい太陽を浴びていると、先ほどの 嵐はなんだったの・・・夢? 
何とも不思議な時間だった・・・
 
私はふっと我に返り、ポットに入れてきた 温かいコーヒーを ゆっくりと
飲みながら体を温めた。  
いいな~ と、一人つぶやく。
    
頭上を二羽のヒヨドリが囀りながら南の方へ飛んでいった・・・
私の心が、幸せ感でいっぱいになった所で、私は再び 六箇山を目指して 
歩き始めた・・・
 
翌日はしっかりと風邪を引いてしまった。 (笑) 05-1 (完)  
2007 3/18

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森の桜月・・・カメラマンの季節!

2020-08-25 | *編集・春/3月

森の桜月・・・カメラマンの季節!

 滝上の赤く丸い大日橋から、南の雲隣の森を見上げると、早くも山の桜

咲き始めました・・・

杉の茶屋の東側に来ると、エドヒガン桜の大木がもう満開状態です・・・

下から見上げると、その淡いピンク色した桜の花びらが、青い空の色と

合い合わさって、絶妙の組み合わせを見せています。

左右に林立するケヤキの大木にも、もう新芽が出始めました・・・

 

数人のカメラマンの方々が大きな三脚を立て、重そうな望遠レンズを

つけた、大型カメラでのぞいています・・・

ふっと見るとその中に、四季折々の箕面の森を30年以上に渡り撮り

続けておられる 津田  實氏 の姿がありました・・・

私は氏のファンなものですから、その個展や箕面の各所で催される

写真展などから、いつもその素晴らしい感動を頂いています・・・

発行されている氏の「箕面の森の写真集」も私の書斎棚にあり、時々

眺めては楽しんでいるのです・・・

今度はどんな素晴らしい感動を与えてくださるのか、今から楽しみです。

 

大滝に下りて行く途中で、岩に向ってカメラを固定し、のぞいている方が

いました・・・  そっと後から垣間見ると・・・  岩と岩の間から小さな

スミレ(タチツボスミレ)が、うす紫の可愛い花を咲かせているのが見え

ました・・・

しかもたった一輪だけです。

私はつい声をかけてしまいました・・・

・  いいですね!

    *  いいでしょう・・・

それだけの会話で、心と心が通じ合うのですね・・・  

波長の合う人とは、こういうことなのでしょうか・・・?

 

箕面大滝から流れ落ちるしぶきで、きれいな七色の虹が浮かんで

います・・・

今日は水量も多くダイナミックです。

そんな滝の流れが、やがて渓流となり箕面川に流れていきます・・・

釣鐘淵の所に、男女三人の方が、これも大型の望遠レンズをつけた

カメラで川面を狙っています・・・

何がいるのかな?

見てみると、岩に当ってしぶきを上げているその横の浅瀬に、

カワガラスが潜ったりしながら水遊びをしているのが見えました・・・

鳥をねらって撮っているようです。

 

戻り岩橋を過ぎ、欝蒼とした杉木立の間から箕面渓谷を見下ろすと、

木漏れ日が川面を照らし、その輝きが照葉樹林に反射してキラ キラ 

キラと、葉が星のように輝いていて幻想的です・・・

 

そこから赤い欄干のつるしま橋へ向うと、木漏れ日が山裾にあたり、

暖かそうなひだまりができています・・・

ふっと見ると、先程撮っておられた方と同じスミレが、群生して咲いて

いるではありませんか・・・  すごい!

私はリュックからカメラを取り出して接近し、シャッターを押しました。

やがてつるしま橋の上から、南の聖天の森方面を見上げると、遠くの

森の中央に、一本の桜の木が満開に咲いているのが見えました・・・

まだ冬の枯れ森の中で、そこだけがスポットライトを浴びているように

明るく浮きだって見えます。

イロハモミジにも、可愛い赤ちゃんの手のような、小さな七枚の幼葉が

芽出し始めました。

 

再び滝道に戻ると、丁度前方から英国紳士? が、ゴールデンレトリバー

など三匹の犬を連れ、英語で大きな声を出しながら歩いてきました・・・

私が会釈をすると、帽子をとって挨拶をしてくれました・・・

毎日この滝道を犬と散歩されるのが日課とか・・・  

もう何度もお会いしていますが、箕面の森では有名人のようですよ・・・?

でも、初めて会う人はその特異な仕草にビックリでしょうね・・・ (笑)

 

大ケヤキをすぎて後鬼谷との分岐をすぎて、三国峠へ向っている時

でした・・・

突然私の目が釘付けになりました・・・  なにかいる? 

よく見ると目の前にリス(ホンドリス)がいるではありませんか・・・ 

可愛い!

あの愛らしいしぐさに長い尾を上げ下げしながら、さかんに松の実?  

食べています・・・  なんて可愛いんでしょうか・・・

そうだ!  と思い出し、ポケットからカメラを取り出して撮ろうとするのに

なかなかシャッターがおりません・・・  ドジ!

そんな私をチラッと見たリスは、構わずに食べつづけています・・・

今までリスは何度も見かけますが、その都度すぐにすごい勢いで木を

登っていってしまうので、ゆっくりと見る暇がありませんでした・・・

今日のリスはノンビリ屋のようです・・・(笑)

でも食事が終わるとゆっくりと、木を登っていってしまいました・・・

 

カメラは私の性格なのか?  昔から簡単、安い、便利なバカチョン

カメラ専門でした (笑)   

友達が高価な一眼レフカメラを手に入れて自慢していても、私はちっとも

気になりませんでした。

ところが箕面の森の散策をするようになって、毎回沢山の森の感動的な

シーンを体験して心に留めてくると、今度はそんな感動を写真にして

残してみたいと思うようになりました・・・

しかし、このバカチョンでは一向にその感動が伝わらないのです・・・

面倒臭さがり屋で飽き性、露出がどうのこうのというのが苦手な

機械音痴なので、ズルズルズルと今でも相変わらずの超アナログで

ノーマルなドンカメ カメラマンを貫いているのです・・・  (笑) 

 

針葉樹林の森の少し開けた所に白い花が・・・  

近づいてみるとアゼビの大きな木で、白いスズランに似た花を満開に

咲かせています・・・

その横には沢山の森のツツジ(コバノミツバツツジ)が、大きな蕾を膨らま

せています・・・ 

あと数日もすれば花開き、ピンクのトンネルができそうです。

 

杉林を抜けて三国峠に着きました。

山頂には三国岳(395.9m)の表示板があります・・・  ここからは南の

天上ケ岳がよく見渡せるものの、他は森が繁り視界はよくありません・・・

その昔、箕面大滝の付近がかなりけわしい岩山だったようで、滝上から

この峠を越えて箕面・池田方面へ歩いたとか・・・

その当時は摂津、河内、和泉の三国が見渡せた所から三国峠と名付け

られたようです。

しかし今はその道も 「・・・猿を自然に返す為に・・・」 と、通行止めに

なっていて通れませんが・・・

 

それから更に下り、前夜イノシシが相当ハデに掘り返した痕の残る

箕面山(352.3m)山頂を回り、更に朽ちた倒木の残骸があちこちに

横たわる森を横目に下りてくると・・・ 

眺望のいい「遠見の滝」に着きました。

 

樹幹の間から、遠くに箕面大滝の落ち口を見下ろす事ができるのです。

私はリュックを下ろして一休みにしました・・・

花冷えのする冷たい風の中、襟を立て、帽子を深くかぶり直して、

それから温かいコーヒーを入れると・・・ もうそれだけで幸せ感が・・・ 

ジワ ジワ ジワ~  と! (笑)

改めて双眼鏡で滝の落ち口をのぞくと、二つの大岩の間から流れ落ちる

・・・ それがやがて白い水しぶきを上げて落下していく姿は壮観です。

ふっと右横手をみるとエドヒガン桜が満開に咲いていて、その景観にも

感動です・・・  なんと言う絶景!

こんなダイナミックで風流なお花見は初めてです・・・  

一人、森の中から大滝とお花見を同時にできるなんて・・・  

まさに今日の至福の一時です。

 

そうだ!  写真に撮っておこう・・・

そう思ってカメラを取り出し、目いっぱい望遠にしたものの、このカメラ

では届きません・・・ (笑)

やっぱり自分の心のカメラにしっかりと収めておいた方がよさそうです。

まだしばらくは、このマイハートカメラが活躍しそうです・・・  

ト ホ ホ ! (笑)

 09-3-28 (完)


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ベートーベンと森の散策 

2020-08-25 | *編集・春/3月

ベートーベンと森の散策!

 

 

作曲家ベートーベンが好んで森の中を散策しながら曲想を練って

いる姿は、絵画にも描かれていますので皆さんもご存知でしょう。

 

ベートーベンの日記や手紙の中には、自らの耳の疾患による

煩わしさを感じるため、人との接触を避けることのほか 

自然の風景を眺め、その中から作曲の構想を練るという目的が

あったようです。 

 

ベートーベンの次々と変化する曲調は 変奏曲としてその評価は

高く、森の風景や季節の変化などがインスピレーションとして

働き、それが曲想形成に大きく影響している事は多くの伝記や

記録によって明らかにされています。

 

森の散策をしながら思索をしたという哲学者の西田 幾多郎、

旅の俳人 松尾 芭蕉、 あの夏目 漱石はイギリス留学中に

神経衰弱に陥り、スコットランドの森の自然の中で生気を

取り戻したと言う日記が残っているそうです。

ゲーテも 「・・・一人、森のみが私を優しく包んでくれる・・・」 と

記しています。

有名な 「フェルマーの定理」 を解決したワイズは森の散策で

思索に耽った・・・と あり、アインシュタインもまた森の散策が

日課だったとか・・・

 

歴史をひもとけば数限りない人々が森の散策から、世界を

動かす発明、発見、発表のヒントを得てきたりしていますね。

これらの偉人達は 森を歩くと言う環境の変化、自然の持つ力、

自然からの刺激の中に身を置く事で 考察や 情操感に有益な

作用を及ぼしたのでしょうね。 07-4・17 (完)



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春の芽吹きを求めて・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の芽吹きを求めて・・・

 朝のTVでは、東京の上野公園の桜が満開で、その光景が映っていました。

でも、箕面の桜はやっとチラホラと咲き始めたばかりです・・・

 

今日は鉢伏山から明ケ田尾山、高山方面を目指して歩き始めました・・・

早速ウグイスが歓迎の鳴き声をあげてくれます・・・

あの小さな小鳥が春を告げています・・・

いつ聞いても透き通るその鳴き声には感動します。

 

前方を見ると、父娘の二人連れが双眼鏡を木の梢に向けています・・・

娘の方がお目当ての小鳥を探したのか?  しきりにお父さんにささやいて

います・・・

森の自然の中で交わす親子の会話に、温かい微笑を感じました。

 

 

雑木林を抜けてササヤブの山道を登っていくと道脇に黒い豆のような糞・・・

朝方までここにシカがいたようです・・・

 

尾根道にでると急に雲行きが怪しくなり、冷たい風が吹き付けてきます・・・

体がゾクゾク!  とします・・・

何しろもう春だからと軽装で来たものですから、思わず服の襟を立て、帽子を

深くかぶり、手をズボンに入れます・・・

寒い !

 

ところがしばらくして空が明るくなり太陽が顔をだすと急に暖かくなり、

上り坂もあって今度はうっすらと額に汗がにじんできます・・・

暑い !

まさにこの時期は冬と春の境い目で、それを文字通り肌で実感します。

 

 

双眼鏡で左方向を見ると、眼下に箕面の新しい街・森を切り開いた

箕面森町(しんまち)の開発地が見え、新しい家屋が次々と建っている

のが見えます。

右方向を見ると大阪平野の街並みと、近くに大阪万博の時の太陽の塔が

見えます。

 

この尾根道には広葉樹林が多く、殆どが秋に落葉して今は葉の無い枝

ばかりの為に、空が開けて明るい森となっています。

コバノミツバツツジに小さな新芽が見受けられます・・・

しかし、リョウブ、ヤマザクラ、コナラ、ケヤキ、モチツツジ、ヤマグリ、

シロモダ、ササ・・・ 回りを見ると、まだ小さな小さな新しい芽が出ようか? 

どうしようか? 

迷っているような感じです・・・

先程の、私の寒い! 暖かい  暑い!  のように、まさに季節の変わり目

そのものようです・・・

 

やがて鉢伏山(604m)に到着です・・・

この周辺の高原で初夏になると 箕面の市花 「ささゆり」 を見る事が

できるそうですが、私はまだ見る事が出来ていません・・・

なんでも盗掘が多いのだそうで悲しい事です。

 

ここから双眼鏡で西方を見ると、キラキラと輝く海・大阪湾が見え、六甲山の

横からは、神戸や西宮の港も見ることが出来ます。

手前に見える山(川西市)では、ひと山 丸ごと削っている採石場の無残な

姿がさらけ出されています。

いつもはそんな所を見るのが嫌なのですが・・・

その内に全て採り尽くした後は、平地になってまた新しい住宅地になるので

しょうか・・・?

 

そんな事を考えながら見ていると・・・ 突然後ろから・・・

  「 止呂々美(とどろみ)はどっちの方でしょうか・・・ 」

との声に振り返ると、一人の女性ハイカーの方・・・

しばし箕面の山のお話を交わしました。

 

上空ではピーヒョロヒョロ・・・ピー と 鳶(トンビ)が悠然と旋回して

います・・・

なにか獲物を見つけたのでしょうか・・・?

 

 

いったん梅ケ谷へ下ります・・・

ここで一度道を違えて迷った事があり、その後 お猿さんに道案内をして

もらい? 助かった事があるのです。

そんな訳で、いつもここを通るたびに思い起こすのです。

 

 

今日は新しい標識が所々に付けられていて分かりやすく、これなら初心者

にも安心です・・・

見れば 「みのお里山ふれあいプラットホーム・・・」 の文字・・・

いつもみなさんの森のボランテイア活動には本当に感謝しています。

 

 

梅ケ谷からスギ、ヒノキ林を登り、アカマツの尾根道を明ケ田尾山

(619.9m)へ向かいます・・・

この途中に群生しているコバノミツバツツジの木の枝には、今にも花開き

そうな蕾でいっぱいです・・・

この満開の花のトンネルの中を通った事がありますが、それはそれはピンクの

美しい花びらに囲まれて 天国への入り口 のように感じましたよ・・・ 

もうすぐにでも咲きそうですよ・・・。

 

 

明ケ田尾山頂でお昼にしました・・・ 

木立の間から能勢の妙見山が見えています。

小鳥達が賑やかに歌っています・・・ 爽やかな風が吹き渡っています。

背中に暖かい太陽を受けながら、温かいコーヒーを飲み、春の息吹を感じる

この一時は、まさに至福の極みです。

 

 

ここから高山の村落へ下っていきます・・・

山の斜面にはショウジョウバカマやトキワイカリソウなどの珍草があるそう

ですが、私にはまだ見つかりません・・・

 

それに今日は足元ばかり見て下っていたので探すどころではありません

でした・・・ と 言うのもこのV字となった山道には岩ガラが多くて歩きにくい

上に、今日は珍しく山水が流れていて、途中まで谷川と兼用のようで?  

足元はジャブジャブです・・・

やっと下り、下り口にあるお地蔵さんにいつものように御礼を述べてから村落

に入ります。

  

かのキリシタン大名だった高山右近の石碑前で一休み・・・

回りを見ると、同じ敷地の狭い場所に4ヶ所のお社が見受けられます・・・

見ると、「八幡神社」 「稲荷神社」 「阿多古神社」 

「観音堂・薬師如来十一面観音」と、神仏混合でそれにキリシタンとも

一緒で、村の人々の寛容と敬虔なる信仰心を感じました。

敷地の桜の木はもうすぐ花開く蕾でいっぱいでした。

 

この近くには昔の高札場を示した掲示板や、500年以上前のキリシタンの

里を感じさせる跡場が所々に見られて、歴史を感じさせる高山です。

今は70数世帯、200余人の人々が住まいするとか・・・

 

古いお寺や鎮守の森を通り、棚田の上から村を見ると、菜の花が咲き、

桃の花が見られます。

廃校となった旧高山小学校の校庭では村の人でしょうか?  何かの小さな

集いが開かれていました。

この村を通るといつも故郷へ帰ってきたような安らぎを感じます・・・

ここから車で20分も走れば、賑やかな都会の真ん中に出られるとは

信じられません・・・

 

もうあとひと月もすれば、高山の棚田には田植えをする姿が見受けられ

田畑に野菜の苗が植えられ、村のあちこちに季節の花が咲き乱れる事で

しょう・・・

 

箕面の森にも、もう春はそこまでやってきているようです・・・

 ’13 3-30

 

 


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春の森、猿の群れ・・・

2020-08-25 | *編集・春/3月

春の森、猿の群れ・・・

 桜の便りがあちこちで聞かれ始める季節となりましたね・・・

今日は、昨日の抜けるような青空から一転、どんよりとした花曇りの

お天気です。

 

あと2週間はスギ花粉が飛び交うとのTV予報に、しっかりとマスクをつけ、

万全の服装でリュックを肩に出発しました・・・

ウインドに映るわが姿に、これは誰?   自分の姿にガックリです。

 

 

箕面ビジターセンターの脇には寒緋桜が美しく花開いていて、つい見とれて

しまいました。

カメラマンの方が大きな三脚を担いで、春の箕面の森の風景写真を

撮るべく、回りを見渡しています。

耳を澄ますとウグイスの鳴き声・・・ やがて完璧な 正調 ホーホケキョ!

朝から嬉しい歓迎に一人ニコニコ顔です。

 

気持ちのいい雑木林の中を自然3号路に入ります・・・

やがて、右へ行くと箕面川ダム湖から豊能自然歩道への分岐にでますが、

そのまままっすぐ登ります。

 

登りになると途端にマスクが邪魔で酸素不足になりハーハーハー・・・

そこで仕方なくマスクをはずして思いっきり深呼吸・・・

見上げるとそこはスギ林のど真ん中・・・ しまった!

でも今更遅いや・・・

ヤケクソの心境で再び深呼吸・・・

 

不思議と今日はクシャミがでないではないか・・・  

これ幸い・・・ と、それからはマスクを取り、いつもの通りゆっくりと春の森に

浸りながら、森の散策を楽しみました。

春の芽吹きの季節は前向きで、期待があって、希望があって

いいものですね。

 

コバノミツバツツジの小枝には小さな蕾がいっぱいです・・・

もうすぐあのピンクの可憐な花を森いっぱいに咲かせる事でしょう。

ケヤキの大木の小枝の先にも、小さな新芽が顔を出してきましたよ・・・

この木一本に何万枚という葉を繁らせるのですね・・・

この太い幹の中では、今頃は沢山の水脈がすでに大地に張り巡らせた根を

通して水を吸い上げ、小枝の先々まで行き渡らせる為に奮闘しているところ

でしょう。

聴診器を木の幹にあててみると、その水流が聞こえる事でしょうね。

 

 

尾根道にでてしばらくの事でした・・・

前方の切り株の上に、ひときわ大きい堂々たる猿(ボス猿かな?)が目

に入りました。

その回りには家来というか、親衛隊というか? 何匹かの猿が控えていて

こちらをにらんでいます・・・

 

恐いな!  どうしよう・・・

迷っていたら、見るとすでに私の後ろも前も 右の長谷(ながたに)方面から

ものすごい数のお猿群が通りはじめたではありませんか・・・。

この尾根道を越えて左側の天上ケ谷への移動中のようです・・・

その数、約100数十匹~

 

私はそこから身動きできずに直立不動の お地蔵さんの心境で、

じっと黙って立っているだけでした。

前を通り過ぎるお猿さんは チラチラと私を見上げるものもいますが、

殆どは知らん顔です・・・

 

私も少し慣れてきて改めて群れを見ると、繁殖の季節なのか、

お母さんに抱かれた小猿の多いこと・・・

母ザルのお腹の下で子ザルがおっぱいを離さないのか、そのままぶら下げ

ながら歩いているもの・・・

歩く母ザルのお尻の上に乗って、揺れるのを喜んでいる小ザル・・・

小ザルどうしが喧嘩したり、じゃれあったり、遊んでいてじっとしていない

ヤンチャ坊主やオテンバ娘ザル達を、回りの大人ザル達が囲むようにして

進んでいます。

 

箕面の森の中でこのような数の猿群の中に入ってしまった事はこれまでも

何回かあって慣れているつもりでしたが、あのボス猿の存在を意識した

事は初めてでした。

睨みをきかせ、警戒を怠らず、群れを守るという大将の気迫、迫力、威光、

貫禄はさすがです。

最後の若い猿達の10数匹が通り過ぎるまで約15分位でしたが、

見るといつの間にかボス猿の姿はありませんでした。

 

 

その時、後方から同年輩のハイカーの方が来られて・・・

「・・・今日は白っぽい毛のサルが多いように見えましたが・・・」 と、私もそう

思っていたので、サルも冬毛から夏毛へと生え変わるのでしょうかね?

それとも朝陽のせいか?

そんな事を話題にしてしばしおサル談義をしました。

 

 

修験道を登り、天上ケ岳(499.2m)に到着・・・

役行者(えんのぎょうじゃ)が大宝元年(今から1307年前)に入寂の地、

その山伏姿の銅像と石碑がある岳で一休みです。

いつもここからの眺望が楽しみですが、今日は春霞で 大阪湾も 関空島も

全く見えません。

 

 

堂屋敷山(553.4m)向かっていったん下り、再び登りに差し掛かったとき

でした・・・

前方の岩の上に大きなサルが一匹・・・ またか!

しかし、そのサルは置物のように動かず、じっと前を見詰めたままです・・・

どうかしたのかな?

私が前を通っても動かずに前を見つめたままです・・・

大きなサルですが、勿論取り巻きがいるわけではありません・・・

その寂しさが漂う雰囲気には秋風を感じました。

 

集団生活を基本とする猿社会にあって権力闘争に敗れて群れを追い

出されたのか?   何があったのか窺い知れませんが・・・

人間社会の栄枯盛衰、挫折、敗北、孤独感と共通するものを感じて 

人ごと、いや 猿ごとながら同情せずにはおれませんでした。

気になって遠くから振り返ってみるとまだ前を見つめています・・・

春だというのに 相当 深刻 のようですよ・・・。

 

 

その時でした・・・

大きなクシャミが一発!

それから立て続けに10数発の連発・・・鼻水タラタラ・・・目は涙で前が

見えず・・・  シッチャカ メッチャカ の アメアラレ・・・?

ここへ来てスギ花粉の突然の大嵐でハチャメチャ状態です。

 

 

 

少し落ち着いてから後ろをみると、あの置物スタイルの猿が初めてこっちを

見ているではありませんか・・・

更に、お尻を掻いて、気の毒にな~  と 言った顔で森の中に去っていき

ました・・・

しかも、あの寂しザル? に・・・あの人間は、相当 深刻 ・・・ と 

逆に同情されてしまったようですよ。

 ’13 3-23

 


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如意谷の紅梅!

2020-08-25 | *編集・春/3月

如意谷(にょいだに)の紅梅から古代ロマンへ

 山麓線(府道箕面池田線)を東に向かって歩いていました。

今日は、この先の大宮寺から医王山~谷山を超えて勝尾寺南山を目指す

予定です。

 

途中、如意谷住宅前を過ぎたところから、見事な 満開の紅梅の花が見えて

きました。

数えると7本の梅の木が花開き、今が見頃です・・・

その花びらの間を、あのウグイス色をしたメジロや大きなヒヨドリたち、そして

小さなスズメまで沢山の鳥たちが枝から枝へと渡りながら花弁をつつき、

蜜を吸ったりしています。

私はしばしの時間、その紅梅と小鳥達の仕草に見とれてしまいました・・・

春だな・・・! 

 

 

見上げると お社(やしろ)があり、ここは神社の一角と分かりました。

横から正面に回ると 龍王神社 とあり、狭い境内ですが、無人のお社も

あります。

正面には桜の木があり、もう蕾がいっぱいに膨らんでいます・・・

桜の花が咲くときれいでしょうね・・・

 

神社の前の山口池には二羽のカモが仲良く泳いでいます。

 

この如意谷(にょいだに)には、我が国で初めての 埋納遺こう 

確認された事で有名です。

「如意谷銅鐸出土こう」 は弥生時代のものと言うことですから、

この地域は古き時代の流れを感じさせてくれますね。

( * 歴史的文化遺産が数多く点在するというこの箕面山麓で、弥生時代

から延々と平安時代、江戸時代へと続く 様々な名所、旧跡があり、

その豊富な資料は「箕面市立郷土資料館」 で公開されています。 )

 

 

池の向かい側に見える大きな木の下へ行ってみました。

樹齢 百数十年というクスノキとヤマモモの大木で、市の保護樹林の表示が

あります。

そして、ここには古いお寺があります・・・

狭い境内に、小さな無人寺のようで、一人でいるのが不気味に感じました。

 

建物には・・・

「高野山真言宗 寶珠院 奥之院」 とあります。

そして、その扉口にはこんな紙が張ってあります。

「・・・さい銭を入れないで下さい・・・さい銭泥棒が入口を再三壊して・・・云々」

の旨です。

バチ当りのゼニドロが今でもいるのですね・・・

それにしても、なんとも無粋な張り紙ですが、困っておられる様子が分かり

ました。

 

このお寺は元慶4年(880年)に創立されたとかで、如意輪観世音菩薩を

本尊として祀っています・・・ との表示物。

今から 1128年前・・・そんなに古くからあるお寺なんだ・・・

 

それに、ここでは風変わりな夏祭りが行われていた・・・との事。

「尻つめり(つねり)踊り」 とか・・・

何でも面白い恰好に扮装した若者が、境内に集まった人の中から、日頃 

思いを寄せている娘のお尻をつねりながら踊り明かすというもの・・・

ここの観音様が別名 「尻つめり観音」 と言うそうで、何とも人間的で

親しみを感じます。

 

好きな娘のお尻をつねりながら一晩中踊るなんて・・・

一晩中つねられている娘さんの方は大変だわ・・・(笑)

好きな人からならまだ痛みも心地いいかもしれないけど・・・? 

気のない人からではね・・・ 

翌日はみんなアザだらけで 娘たちは大変だったろうな・・・

それを思うと一人でふくみ笑いをしてしまいました。 

 

 

それにしても箕面山麓は面白い話題がありますね・・・

昔々の邪馬台国と時を同じくして 「為那国(いなのくに)」 という

古代ミニ国家が箕面を中心にあったのでは・・・ という説があるそうで

面白いですね。

その王国の祭祀に使われたのが、この如意谷で出土したあの 

弥生時代の銅鐸ではないかと・・・

いろいろ想像すると箕面に壮大な古代ロマンが広がっていきます・・・

 

 

私は今日の予定を変更して、しばしここで浸ることにしました。 

なにぶん隠居の身ですから自由気まま・・・ 一人で好きな所で浸る・・・

この浸り歩きの森の散策スタイルは、我ながら気にいっているのです。

 

この古いお寺の後方には大きな弥勒菩薩が立っていて、更にその後ろには

狭い所ながら、その昔の霊場か?  霊験あらたかな面影を感じさせる

レリーフが岩に彫ってあり、横の岩の上にはお地蔵様が安置されています。

 

横手には小学校の校庭があり、子供達の声が聞えますが、この場所と

歴史を知っている人はどれだけいるのかな・・・?

時代と歴史の移り変わりに、空虚な寂しさを感じました。

 

私は竹やぶの横を通り、お寺の裏山に出てみました・・・

なんと!

裏山と思ったところは土手で、大きな貯水池が広がっていました。

カモや水鳥が10数羽、気持ち良く泳いでいます・・・ いい光景です!

 

しかし、見上げると大きなマンション群が迫ってきています。

箕面山麓もまた開発の波には逆らえないのでしょうか・・・

自然の姿を残しておいて欲しいな・・・

ロマンを思い描いた後だけに、何だかまた寂しい気持ちになりましたよ。

 

 

その時でした・・・

メガネに手をやったとたん カタ!  と小さな音がしたと思ったら、急に

景色がぼやけて見えました・・・?   なに・・・? 

なにぶん何事もドンカメですから、事情をのみ込むまで時間がかかります・・・

やっとメガネのレンズが取れて、落ちたことに気づきました・・・ 

メガネを外すと枠が外れています・・・ ネジが緩んでいたのでしょうね。

 

困った!

下は冬場で枯れているとはいえ深い草むらです・・・

こんな所で、小さな透明レンズを探し出す事の難しさは多分、人には分かって

もらえないでしょうね・・・ 

草むらに顔をできるだけ近づけて、這いずり回るように探しました・・・ 

なぜなら、何が何でも探さないと前が見えずに、家にも帰れないのですから

必死です。

 

まさに恰好悪い恰好で、四苦八苦の30余分・・・

ガーガーガー と鳴く 池のカモ達にも笑われているようで、情けない

気持ちになりましたが、やっと見つかりました・・・  

ほっ!  と 大きなため息が出ました。

 

 

紅梅や古代ロマンなどと気分良く浸っていたのに、落としたメガネレンズを

探している間はそんな事は全てどこかに飛んでいって、それどころではあり

ませんでした・・・ 

突然のできごとが起きると、バタバタとあわてて瞬時に全てが真っ白!

自分の人間性が滲み出るようで、自己嫌悪に陥りました。

 

あの 尻つねり で 笑ったので、バチが当たったに違いありません・・・? 

’13 3・11

 

 

 


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いよいよ花粉飛ぶ森!

2020-08-25 | *編集・春/3月

いよいよ花粉飛ぶ森!

 朝から暖かい春の日差しです。

今日はお天気もよく、久しぶりにスケッチブックを持って

出かけました。

 

大滝上の 「政の茶屋」前から雲隣の森へ向かう坂を

上って行くと、もう汗がにじみ出て来ます。

落葉し静かに冬を過ごしていたケヤキやヤマザクラの大木も、

そろそろ目を覚まし動き始めた気配です。

双眼鏡でモミジの木枝先を見ると、

ほんの小さな幼芽が見え隠れしています。

いよいよ芽吹きの始まりでしょうか・・・

 

東からの朝陽を受けて、森の小道には明るい木漏れ陽が

差し込み、しばしその自然の美しさには見とれてしまいます。

光の帯が林床を照らすと、その光に呼応するかのように

地表で僅かに緑を残すコケ類やシダ類が生き生きとしている

ようです。

 

雲隣展望所に着くと、前回ここに来たときは氷柱(ツララ)が

下がっていたのに、今日は全くその気配もなく、

サルの群れもありません。

南の方を展望すると、春の霞の中に大阪の高層ビル群が

墨絵のように薄く浮かび上がり、

手前の「みのお山荘」も霞の中で幻想的な風景です。

 

スケッチをしようとしたら、下から元気な二人の女性が上がって

きました。

見るからに今流行の山ガールスタイルです。

お洒落な服装に軽快なスタイル、従来の山歩きの女性の

イメージにない新鮮さです。

挨拶を交わし、休憩している姿を何気なく見ると、

先ずお化粧直し・・・

これもちょっとの意外性です。

 

スケッチをやめて東へ向かうと、近くで音と声がする・・・?

探してみると、二人のボランティア? の方が、

山道の補修をされています・・・

倒木した松の木などで段木を作り、一つ一つ階段を作る作業は

大変です・・・ ありがたく感謝です。

 

引き返し、展望所近くの雲隣台のベンチに座り、

少し早めのお昼にしつつ、やっとスケッチをし始めました。

降りそそぐ暖かい太陽の下、野鳥が鳴き飛び交う中で

のんびり穏やかな至福のひと時を過ごしました。

ぽかぽかと暖かい陽だまりの中で、つい うとうと~ と 

まさに ひねもすのたりのたりかな~ 

 

南の山道から「風呂ヶ谷」へ下ります。

途中岩場が崩落し、危険な所もあって慎重に下り、

分岐点から再び「こもれびの森」へ上ります。

 

杉林の中を上がっていると、急に上空でギー ギーギーと

木と木が擦れ合う鈍い音がする・・・

見上げると強い風が吹いている様子・・・

その時、樹冠が大きく揺れて パ パパ~ と白い粉が大量に

飛び散りました・・・ スギの花粉だ!

更に横のスギからも同じような大量の粉が舞う・・・

いよいよです。

 

しばらくして案の定 大クシャミの連発!

すぐに目はかゆく潤み、鼻水が・・・

お決まりの三点セットが一気にやってきた。 

1ヶ月前から薬も飲み、念のために息苦しい中にもマスクをして

歩いていたのに、全く何の役にも立たたない・・・

 

明るい木漏れ陽さんさんの「こもれびの森」を歩き、

「こもれび展望所」に着くと、

二人の男女ハイカーが地図を片手に、前方の山を指差しながら

山の名前をアレコレと言い合っていました。

私に聞かれたので・・・長谷山です! と応えると 女性の勝ち!

 

一人なったのでまたスケッチブックを広げ、

遠望する箕面川ダム湖、箕面トンネルを入れ、

早春の森の風景を描いて見ました。

 

車の乗り入れ禁止で、歩きやすい才ヶ原林道を北へ・・・

ところがまた花粉症状がひどくなってきたので、

今日はこの辺で諦めです。

途中から雲隣の森を下り、政の茶屋に下ってきました。

 

ドライブウエイ沿いのネットに、20-30匹のサルが花の実? を

食べていました。

箕面市のエサやり禁止条例が発効して後 少しは減ったものの

一度お菓子類の味を知ったサル達は、

相変わらずモノ欲しそうな顔をしています。

 

サルたちにも花粉症があるらしく、

毎年私は森の中で何匹かと一緒になって、

お互い涙目で大クシャミの合唱!? やってます・・・

同類相憐れむ心境です。 

 

箕面の森も、いよいよ花粉が飛び交う季節となりました・・・   

’13 3・4

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高山・マリアの墓へ!

2020-08-25 | *編集・春/3月

高山・マリアの墓へ!

 箕面ビジターセンター前から東海自然歩道の尾根道を上り、

北摂霊園を抜けて高山(豊能郡)の村落へ下ってくると・・・

風景はもう故郷・信州の田舎に帰ってきたような感覚です。

 

高山の棚田の上から、下方に見える鎮守の森を眺めていると、

子供の頃を思い出してしまいました。

後ひと月もすれば、またこの棚田にも田植えの季節がやって

きます。

 

高山の村落を東西に分断する府道(茨木能勢線)を越え、

西の方へ少し歩けば、小高い丘の上に

かの戦国時代のキリシタン大名、高山右近の生誕地墓碑前に

出ます。

 

ここで一休みしながらお昼にしました。

おにぎりを食べながら古い村落の家屋を見回していると・・・

そう言えばここまで小一時間周辺を歩いていたのに、

まだ村人の誰にも出会っていないことに気づきました。

いつ来ても子供を見たことがなく、店一軒もなく、

限界集落の感がします。

 

少し前、一軒の古い田舎屋敷が売りに出ていました。

母屋に蔵があり、納屋もあり、裏手には畑が広がり200坪以上の

土地もついて約1500万円とかでした。

この村落にこよなく愛着を持つ私はどれだけ欲しくなった

事か・・・

 

コケ コッコウー  コケ コッコウー

 

近くの山裾から二羽の鶏が交互に鳴き始めました。

お昼時、人も見当らないのに鶏が鳴き合っている光景が

何とも不思議でした。

 

この石碑の後方には小さな神社仏閣が集まって祀られています。

東から「八幡神社」「稲荷神社」「観音堂・薬師如来・十一面観音」

「阿多古神社」とそれぞれお社があり、一箇所で参拝できて

何とも便利な所です。

 

隠れキリシタンの里でもあるようで、そんな集いの教会ならぬ

往時のお寺も近くにあり、

高札場跡には 「・・・ご禁制の切支丹を・・・云々」と書かれた

昔の木板が掲げられていたりして歴史を感じます。

 

以前、府道沿いに高山の野菜直売所がありましたが、

今はどうなっているのでしょうか?

箕面・止々呂美や亀岡に抜ける車は、昨年できた

箕面トンネルを経由して行くのかもしれませんね?

それだけに余計に交通量も少なく、陸の孤島化しているのかも

しれません。

 

そんな直売場の近くに、どんな言われやいわくがあるのか

知りませんが、「マリアの泉」なる所がありました。

チョロ チョロと岩清水が湧き出ています・・・

 

今日、私は初めて「高山・マリアの墓」なる所を訪れてみる事に

しました。

住吉神社の少し北方向のようで、表示に従って細い田舎道を

上がり、約300mほど斜面畑の間を上っていくと

こんもりした森の中にそのお墓はありました。

と言っても小さな四つの墓石が立っているだけで

簡素なものでした。

 

横の表示板には・・・

 「・・・墓碑は四基からなり、なぜか一基が離れている。

  江戸時代中期の元文、延了、寛延(1730~1751年)の

  年号があり、隠れキリシタン二組の夫婦の墓のよう・・・云々」

 とありました。

 

一基だけ離れているのは想像するに、なにやら人間臭いものを

感じました。

 

高山マリアの墓のすぐ下のネギ畑に、一人のおばあさんが

草取りをしていました。

 

 ・  こんにちわ!

   *  ああこんにちわ!

 

横でネコがノンビリとあくびをしています。

穏やかな光景です・・・

 

しばらくして下の畑でまた別のおばあさんがネギ取りをされて

いたので声をかけました・・・

 

 ・  こんにちわ!

   *  こんにちわ! ああびっくりした。

 ・  すいません驚かしたようで・・・

    それにしても余り人を見かけませんね?

   *  子供らもいるんやけどな~

       まあ人も少のうなってな、みんな街へでよるさかいな!

       何にもないからな~

 

とのこと。

そう言えばこの日 高山の村落で出会った人は、このお二人の

おばあさんだけでした。

 

箕面隣市の茨木では、千提クルス山からキリシタン墓碑が

発見され、隠れキリシタンの里とされて、

そこには「茨木市立キリシタン遺物史資料館」があり

一度訪ねたことがあります。

 

その隣の高槻市にも・・・

高槻城主・高山右近とキリシタン大名にまつわる資料館が

多々あるそうなので・・・

一度この高山の里と併せ、隠れキリシタンの歴史を調べてみる

のも面白そうだな~ と、

隠居身にはまたひとつ楽しみが増えました。

’13 3・4

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勝尾寺の裏山歩き!

2020-08-25 | *編集・春/3月

勝尾寺の裏山歩き!

 みのおFMラジオ(タッキー816)から毎朝流れる

Bluegrass Ramble (選曲 藤井崇志)は、

私の毎日の楽しみですが、その後の 「みのおふるさと探訪」 も

楽しみの一つです。

(日曜日には朝9時35分からその一週間分を再放送しています)

 

「箕面の歴史、旧跡を貴方と一緒に歩く・・・」 と始まる

案内人 井上光史氏の語り口にはつい引き込まれ、

その博学には恐れ入ります。

今は箕面・粟生間谷周辺から旧勝尾寺街道の話です。

 

そこで今日は車で 府道箕面池田線 (山麓線)から

粟生外院交差点を北(左)へ折れ、西田橋手前から

善福寺に立ち寄ってみました。

 

改めて今週の 「ふるさと探訪」 の村落を、善福寺境内から

しばし眺めてみました。

耳で聞き、目でその昔の歴史、旧跡を訪ね想うのも楽しい

ものです。

 

今日は車で 府道茨木能勢線(旧勝尾寺街道沿い)を一気に

勝尾寺園地まで上がったものの、本当は昔の人のように

粟生の旧跡から勝尾寺参拝までの旧街道を、

今はないものの歩いてみたかった思いです。

 

今日はお彼岸でいつになく墓参の車が多いものの

園地駐車場(無料)はいつもと変わらず閑散としています。

 

今日は山道補修工事中の自然8号路から上がります。

3月の年度末は山の中も予算消化なのか?

あちこちで工事があるようです。

 

杉林、竹林を経てゆっくり上りながらも尾根近くに来ると

もう汗だくです。

パーカーを脱いで一休みするとすぐに寒くなり 大クシャミ!

もっともこれはいつもの花粉症かもしれませんが・・・(笑)

 

分岐点から右の山裾道を北へ・・・

細い山道を歩きながら周辺を見回すものの、

山の中はまだ緑の新芽も花気など全く無しの冬枯れ状態です。

ただ野鳥のさえずりが冬鳥から春鳥にうつってきたような

気配? です。

遠くでウグイスが鳴き練習のようで ケキョ ケキョ と聞こえて

きます。

 

樹間から東を双眼鏡でのぞくとモノレールの駅が見えます。

と言うことはあの辺は開発の続く 

箕面・彩都(国際文化公園都市)のようです。

箕面・森町もそうですが、森の上から新しい街の槌音を

見聞きするのも希望があっていいものです。

 

途中、杉林の間伐され森が開けた所で一休みしながら

コーヒータイム!

ポットに入れてきた温かい珈琲を飲みながら、

私の至福のひと時です。

シ~ンとしたまだ冷たい森の中・・・

時折りヒヨドリが鳴きながら飛んでいくものの、

後は少しの風の音だけです。

自然の抱擁を感じる森の中に独りいると、

なぜか温かい母の胎内にいるかのような安心感を抱くのは

私だけなのだろうか?

 

東海自然歩道に合流し、北から東への泉原方面へ

向かっていると急に雨が降り出しました。

今日の天気予報は的中です。

仕方なく戻りながら、箕面における東海自然歩道最高地点と

言われる 証如峰(604.2m)を経て南下、<J6>を経て

<F5>の分岐点から勝尾寺裏山を下ります。

 

 (* 最近は箕面の山の主要地点に、箕面市と消防が記号で

   表示板を立ててくれていて、もしもの事故、災害時には

   その<記号>を通報すれば、すぐ行政も場所が把握できる

   という便利なものです。

   <記号>の入った地図(箕面の森ハイキングマップ)は

   駅前の箕面観光案内所で言えば無料でくれますので、

   箕面のハイキングを楽しまれる方は

   是非もらって常備されることをおすすめします)

 

やがて勝尾寺・二階堂の裏手にでました。

二階堂は鎌倉時代に法然が4年間修行した所とか・・・

そして法然上人も眺めたであろう東南の景色に

感慨深い想いに浸りつつ、持っているスケッチブックを

取り出して一筆描いてみました。

何ともこんな事が私の小さな楽しみの一つです。

 

勝尾寺本堂 諸堂をお参りして、隣の園地駐車場に

戻ってきました。

とたんに雨が本降りとなりました・・・

まだ今日は山や森に顕著な春は見れなかったものの、

一雨ごとに春に近づくのでしょうね。

 

そう言えば勝尾寺の桜の蕾が少し膨らんでいましたよ。

 ’11-3-20  

 

 

 


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森の展望塔から!

2020-08-25 | *編集・春/3月

森の展望塔から!

 今日は久しぶりに朝から快晴のお天気です。

自然7号路を上がっていくと、数十匹の猿たちが迎えてくれ

ました。

西の天上ケ谷からやってきて、この長谷でいつも遊んでいる

ようですね。

 

やがて 「Expo’90・みのお記念の森」 に到着!

丁度、一ヶ月前に来たときはまだ伐採作業が延長されて

閉鎖されていましたが、今日はもう再開されていたので

正面から森に入りました。

 

  ホーホケキョ!

 

早速ウグイスが歓迎してくれます・・・

つい先日までは練習中なのか? 聴いていてもズッコケてしまう

ような鳴き方だったのに、今日は完璧な正調唄です。(笑)

 

’90花博記念モニュメントの前を通りながら・・・

そう言えば、あの鶴見緑地で開催された花博も、

今年でもう20年になるのか・・・

当時を思い出しながら感慨深いものがありました・・・

早いものですね。

 

突然に南側の長谷の森からけたたましいチェーンソウの

響きが・・・まだ終わってないのだろうか?

双眼鏡で覗きながら近づいてみると、10数人の方々が伐採後の

後かたづけをされている様子です。

枝葉を小さくカットしたり、それらを集積してまとめたり・・・

ご苦労さまです!

 

この一帯は「都市型里山モデル林」と言うそうで、

林野庁の表示板によると・・・

  「国有林・箕面ながたにの森は生物の多様性の保全、

   自然とふれあいの場、木製資源としての活用などが

   期待されている里山のモデルを目指して、地元の方々に

   参加していただきながら計画的な整備を進めています・・・」

とあり、

  「実りの林、彩りの林、木こりの森ゾーン」

と分けられて整備中とのことですよ。

 

中央の丘の上に建つ木製の展望塔が、森のどこからでも

眺められるようになりました。

周辺のスギ、ヒノキ、マツなどの大木が思い切ってきれいに皆伐

され、塔の丘はそこだけが燦々と太陽が降りそそぎ、森の中に

ポッカリと大きく開けた空間ができたようです。

 

上から見ると・・・

きっと加藤茶のハゲ頭のてっぺんのようだと、一人クスッと笑って

しまいました。(笑)

 

切り倒されたヒノキの年輪を数えてみると、私の年齢以上の

ものもあり、何となく自分の老い年を感じてしまいましたよ。(笑)

 

久しぶりに裸状態になった展望塔へ登って見ました。

木製六層ぐらいの階段を上がり、最後は垂直のハシゴを上がると

展望台です。

四方がきれいに見渡せます・・・

 

東は長谷の森、

西は谷間から川西、西宮から神戸の港の方まで見渡せ、

六甲山系の山々が連なっています。

目の前には箕面グリーンロードの空気塔がみえ、水蒸気を

上げています・・・

この真下を箕面トンネルが通っているのですね。

 

南は谷間から大阪市街地が一望でき、今日は高層ビル群が

かすかに霞んで見えます。

北は山林開発後の街並みが随所に見られ、ゴルフコースや

妙見山頂も見渡せます。

 

すぐ真下の森を見ているとトレイルランナーの男女が走り、

リュックを背に二組のハイカーが歩き、横の芝生公園では

一組の家族連れが子供を囲んで食事をし、その横のベンチでは

アベックが手をつないでいます。

今日はいつになくこの森にも多くの人たちが集まってきている

ようですよ・・・

と言ってもこの広大な森に10数人位ですが、いつもより多く

感じられます。

 

ここから眺めていると周辺がお見通しになり、なんだかお城の

城主にでもなったような気分で、気持ちがいいものです。(笑)

 

一組の子供連れが塔へ向って上がってきたました・・・

穏やかな春の日差しの中、明るい森の中で過ごされている

皆さんの顔が嬉々とされ、生き生きとた笑顔が印象的です。

 

近くでまたウグイスが美しい声を森に響かせています・・・

 

いい季節になりましたね。

 ’10-3-14  (完)


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