箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森の中の小さなお墓・・・! 

2020-08-26 | *編集・秋/9月

森の中の小さなお墓・・・!

 今日は滝道から西江寺の境内を抜けて聖天の森に入り、いったん

箕面ドライブウエイに出てすぐにまた、みのお山荘・風の杜へ向かう山道

に入りました。

 

先日、この道を通った時になぜか車道に屋根瓦屋さんの車が停まって

いて、近くの森でトンカチの音が聞えていたので何を? と思って

いました・・・

今日はそのいつもの好奇心で確認して見たくなったのです。

 

森に入り南方面を見渡すとなにやら小さな建物が見え隠れしています・・・

道はありません。

かき分けてたどり着くと2m四方位の小さなものでした。

中を見ると古い小さなお社? があり、それを包み込み守るかのように

少し大きなお社が新築されていました。

上にはしっかりと瓦屋根が取り付けられていました。

「平尾愛岩大権現社」 と書かれた小さな新しい木片が掲げられていま

した。

私は知識が無いのでこれが何なのかよく分かりませんが、両手を合わせ

お参りをしました。

 

そこから少し上がると山道沿いに少し開けた所があり、その奥の森の

中へ進むと枯れ葉に埋まった所に、かなり古いお墓が二基ありました。

個人の方のもののようです・・・ と言うことはこの山は個人所有のもの

なのかな?

 

私は時々探検心で細いケモノ道を入っていく事がありますが、急に小さ

お墓に出くわすと  ドキ!  とするときがあります。

あたごの森にも、水神社の森の近くにも、名も知らぬ森の中にもいくつ

見ました。

いづれも手入れもされずにひっそりと苔むして、枯れ葉に埋もれて一基

だけポツンとあるのを見ると哀れさを感じずにはおれません。

 

ある時、谷山尾根を下ってきた時、西側へ入っていける細い山道を見つ

けてかき分け入っていった事があります・・・

やがて突然に小さなお墓にたどり着きました。

もうすでに何十年も誰もお参りにきた事がなさそうな、見捨てられた・・・

言うより、誰もが亡くなって忘れられた存在のようなお墓でした。

 

私はそこから地図で方向を見定めてさらに回り込んで進むと、少し開け

所にまた一基のお墓がありました。

ここには相当以前の事でしょうが、なぜか焚き火の跡の炭が残っていて

ワンカップ大関の酒ビンが沢山転がっていました。

悲しくて、寂しくて・・・酒を飲みつつ何を想い、何を感じていたか・・・

森の中でたった一人で・・・ どんな人が・・・と想像していました。

 

こんな深い森の中で永久の眠りについた方はどんな人だったんでしょう

か? 

ここまで登って来るだけも大変な事ですから早々御参りも出来ませんね。

そんな面影を想いつつ、さらに進むとやっと当初の山道に出てホッ! 

としたことがありました。

 

昔から山を持っていた方が、ご自分の愛した山にお墓を作ったんで

しょうね。

今は年老いて山の管理が出来なくなり、府や市に寄贈される方々も

おられるようですね。

外院のあたごの森もその一つで、今は若いボランテイアの方々が森の

再生に尽力し、子供たちの森林活動の場ともなって活用されているよう

ですよ。

 

箕面の北方には府下最大の北攝霊園があり、数万の墓碑が立ってい

ます。

近代的なよく整備された明るい霊園で外国のような芝生墓地もあり広々

した公園のようで気持ちのいい所です。

箕面の森には勝尾寺、瀧安寺、西江寺などの霊園も綺麗に整備されて

いますが・・・

さて!  箕面の森の大好きな私としてはいずこの地に眠るのか・・・?

 

 

余談ですが、私の見た外国のお墓で印象的だったのはグアム島、

バリ島、ハワイ島・・・  とてもきれいでした。

そしてドイツやチェコ、フランス、デンマーク、ニュージーランド・・・でも。

しかし、一番に上げるとしたらスイスのツエルマットで見たお墓ですね。

それはそれはいっぱいのお花に囲まれて、マッターホルンを見上げ

ながら・・・

こんな所で永久の眠りにつけるなんてなんと素晴らしい事でしょう・・・ と

思ったものです。

 

 

「私のお墓の前で 泣かないで下さい 

そこに私はいません 

眠ってなんかいません 

千の風になって 

あの大きな空を 

吹き渡っています 

・・・・・・・・・・

光になって・・・ 雪に・・・ 鳥に・・・ 星になってあなたを守る・・・」

(千の風から)

 

 

いい歌詞ですね。

 

森の中で澄み切った空を仰ぎながら風に吹かれて静かに目を閉じる

と・・・

その詩(うた)の光景がまさに現実的によみがえってくるようです。

 

 

 

今日の話は少し暗かったかな?  湿っぽかったかな? 

センチな話になってしまいましたね。

年のせいです・・・ごめんなさい!

 「 老い感じ どんな風にと 空見上げ 」

「 千の風 今この風が あの人の 」

「 秋風に センチメンタル じゃあね~と 」?    (花詩)

 07-9・27(完)

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