立春の日は毎年恒例の「月の井 立春朝搾り」の日。
日の出前の早朝から、瓶詰めされたばかりの「朝搾り」を受け取りに蔵元に車を走らせます。
大洗磯前神社の宮司によって、お祓いの準備が滞りなく進み、瓶詰めされたお酒と酒屋一同がお祓いを受けます。ありがたいことです。
ご神気漂う立春の日の朝。
御神籤は「中吉」でした。
那珂湊の海鮮市場に移動して朝ご飯。
それから、瓶詰めされたばかりの「朝搾り」を店に運んで販売開始。
「立春朝搾り」とは、蔵元さんが立春の早朝に搾り、瓶詰めします。そして地元の酒販店が出向き自らラベルを貼り、神主さんのお祓いをうけ、その日のうちにお客様へお届けするお酒です。造る人、運ぶ人、飲む人、全ての人が幸せでありますようにと願いが込められた「縁起酒」。
月の井の立春朝搾りは2/4の瓶詰め出荷のタイミングに合わせて、最高の状態になるよう逆算して、醪発酵を行いますが、これがまた難しい作業なんです。
発酵という自然の営みを相手に、杜氏の腕が試される訳ですが、広島出身の石川杜氏は文化庁長官賞を受賞するほどの名杜氏。
さすがにきっちり仕上げてくれました。
酒米に五百万石や美山錦を使った昨年と比べて、今回は大洗産のチヨニシキを60%精米で掛米、麹米共に全量使いました。
昨夜より完成度が高まった印象です。
年毎の味わいの変化を利くのも醍醐味です。
営業の途中でお店を抜け出し、朝搾りの会の会場に行きます。
日本酒だけでは飲み飽きてしまうので、ワインも欠かせません。
月の井謹製のスイーツや梅酒も楽しみました。
早朝から深夜まで動きっぱなしの立春でした。
今年も良い事ありますように。