
(2012.02.26訪問)
天才画家若冲さん縁のこのお寺石峰寺は、東山連山南の稲荷山の裾懐に法灯を灯しています。今は本堂と庫
裏を残す小さなお寺ですが、若冲羅漢として著名な羅漢さん四百数十体が裏山一帯をうめています。画家若
冲さんが残した五百羅漢群、絵画とはまた一味違った羅漢さんをゆっくり見せていただきました。
[ 石峰寺 ]
●山号 百丈山(ひゃくじょうざん)
●寺号 石峰寺 (せきほうじ)
●宗派 黄檗宗
●開山 千呆性案(せんがいしょうあん)禅師
●創建 宝永年間(1704~1711年)
●本尊 釈迦如来立像
石峰寺縁起
江戸中期、黄檗宗大本山萬福寺第六世、千呆性案が禅道場として開創。
▼竜宮門(赤門)。まさに中国風朱塗りの山門。

▼山門扁額。「高着眼」と揮毫。開山千呆性案禅師の師、即非如一禅師の書。

▼山門を彩る南天の実。

▼山門屋根に鉤形鴟尾というんでしょうか。

▼本堂。昭和60年再建。

▼本堂須弥壇の本尊。

▼伊藤若冲墓と筆塚。
晩年をこの寺で過ごした若冲さんは、生涯独身を貫き、隠棲者として八十五歳の生涯をこの寺で閉じた。
墓標右に書家貫名海屋(ぬきなかいおく)の撰文の筆塚が建っています。

▼羅漢参道と赤門(竜宮門)。
本堂右に羅漢道が、細い石段を上ると竜宮門の朱がやや場違いに、くぐると小山一帯が竹林、所々羅漢さん
が見えてきます。

▼五百羅漢。
五百羅漢仏は、若冲さんが晩年石峰寺古庵に住み、六十歳ごろから石仏羅漢の下絵を描き、石工たちに彫ら
せたもので釈迦誕生から涅槃までと諸菩薩、羅漢を一山に配した釈迦物語。表情や姿態はユニークで「動植
綵絵」や「釈迦三尊図」のあの若冲さんからは考えられない作風、天才アーティストの別の一面を見る思い
がしますヨ。径時の刻は風化を呼び、苔寂び丸みを帯びたお顔や姿は、趣を一段と高めているようです。

若冲さんの下絵というかスケッチ類は残っていないんでしょうか。気になりません?