土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

西国十八番札所、六角堂頂法寺。いけばな池坊発祥の地でもあります。

2013年08月27日 | 京都の古寺巡り


(2013.08.24訪問)

今日の京都は朝からイヤな雨の降り方、糠雨が音もなく、止まず上がらずシトシトと……。
昨日までの猛暑、激暑はひとときお休み、そんな中、真新しい西国巡礼御朱印帳をもって京の町へ。
六角堂頂法寺は街中寺院の宿命か、相当狭い寺地にお堂建物や庭がジクソーのようにギッシリ詰め込まれて
います。いけばな池坊発祥の地と云うことで、周囲は池坊関係のビルがとり囲み、まるで池坊盆地の中に立
地しているようです。頂法寺住職も池坊宗匠が兼ねられているそうです。

▼六角堂の名前はこのお堂から。




[ 頂法寺 ]
●山号 紫雲山(しうんざん)
●寺号 頂法寺(ちょうほうじ)愛称 六角堂
●宗派 天台宗単立
●開創 用明天皇二年(587年)
●開基 聖徳太子 (しょうとくたいし)
●本尊 如意輪観世音菩薩坐像 (秘仏)
●西国三十三カ所観音霊場第十八番札所
▲ 京都市中京区六角通東洞院西入ル堂之前町248 電話075-221-2686
▲http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/about.html
▲境内自由 御朱印 300円
▲地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分
 阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩5分 
 市バス「烏丸三条」バス停から徒歩2分
 市バス「烏丸御池」バス停から徒歩4分
 市バス「四条烏丸」バス停から徒歩5分
 
▼寺標、これも六角石柱だったらよかったのに。




頂法寺縁起 (頂法寺 HPから抄出)
物部守屋との戦いに勝利を祈り「勝たせていただければ、四天王寺を建立いたします」と誓いのもと、勝利
した太子は、大阪四天王寺建立のための用材を求めてこの地に来られました。
ある日、泉のそばの枝に護持仏をかけて沐浴、終わって仏を戻そうとされたが、枝から離れません。
「お前の守り本尊となってから、すでに七世が過ぎた。これからは、この場所にとどまって衆生の救済をし
たい」と仏のお告げを聞いた太子は、ここにお堂を建る決心し、一人の老翁に、「この辺りに観音のお堂を
建てるにふさわしい木はないか」と尋ねました。老翁は「この近くに杉の巨木があります。あの木を使うと
よいでしょう」と言い老翁に教えられた場所に行くと、一本の杉の木があったので、それを伐ってこの地に
六角の御堂を建てて護持仏を安置されたと伝えられています。

▼あねさんろっかくたこにしきの六角通に面して建つ立派な山門。




▼千社札が所狭しと。




▼山門をくぐると正面本堂六角堂です。右の柳は縁結びの柳。




▼縁結びの柳、おみくじがワンサカ。どれほどのご利益があったかは定かではありません。




▼手水舎。




▼へそ石。
「本堂古跡の石」とも云われ、もとは門前の六角通りにあったのを、明治のはじめに、ここに移したもの。
かつてここが京都の中心地だったので「へそ石」と呼ばれているそうです。




▼石のお庭の十六羅漢さん。全員愛嬌タップリ!和顔愛語を実践中。




▼石のお庭です。




▼親鸞堂。 (頂法寺 HPから抄出)
親鸞上人は、二十九歳の時、毎夜叡山を下り、この六角堂に百日参籠し、その夢中のお告げで、
浄土真宗を開宗したそうです。




▼親鸞堂の前に親鸞さんのお像。




▼御幸桜(みゆきざくら)。花の時はまるで花笠のようになるんでしょうね。




▼合掌地蔵。




▼一言願い地蔵。




▼太子堂 (開山堂) と禁煙の鳥? 聖徳太子二才像をお祀りしています。




▼本堂前の絵馬。




▼六角堂本堂の扁額。




▼本堂の全景を撮れるところを発見出来ませんでした。で、も一度上からの六角堂。池坊会館9階から撮影。
複雑な屋根組にはビックリ、どうなっているかわかります? 本堂正面は右(南)です。



六角堂名前の由来(頂法寺 HPから抄出)
六の角とは六根。 眼、耳、鼻、舌、身、意によって生ずる六欲のこと。人間の欲望、煩悩を脱して角を無
くし、円満になること。「六根清浄を願う」という祈りを込めて六つの角を造ったと伝えられています。


▼ここから本堂内陣を拝します。



▼本堂大提灯。デカイ、2000mm∅はありそう。




▼本堂内陣。前面堅固な防御、普通のネットではありません、相当ガードが固いです。
本尊は聖徳太子護持仏、御丈一寸八分 (約5.5cm) の如意輪観世音菩薩。
お厨子前は本尊如意輪観世音菩薩(秘仏)の御前立像です。




▼本堂柱に千社札がぎっしり。




▼わらべ地蔵。




▼御朱印です。
三十三札所のうち、十九カ寺は訪ねているんですが、御朱印頂戴はこの六角堂が初めて。
西国巡礼御朱印帳に初めて一筆お願いしました。




フ ロ ク
▼ここからスグ






↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。

神社・お寺巡り ブログランキングへ