(2014.03.08訪問)
安楽寿院の西、鳥羽天皇陵を挟んだお隣に北向山不動院はあります。このお寺も鳥羽離宮の一角に創建され、
平安京を北に望んでいることから国家皇城鎮護、守護を使命に本堂とご本尊不動明王はその名の通り北を向
いています。往時の広大な離宮、広大な寺域のイメージは今は昔、町中のお寺という印象そのままのお寺景
観です。南北に細長い境内には、不動院の名の通り、不動明王をはじめとした五大明王の石像が所狭しと立
並び壮観ですが、ゴチャゴチャ観は否めません。お不動さん信仰は根強いらしく夜中でもお参りの方がいる
そうですが、時々不逞の輩もいるそうで、夜中にアラームが鳴ってビックリしますと、ご住職の奥様が嘆い
ていました。
▼本堂。
[ 北向山不動院 ]
●山号 北向山 (きたむきさん)
●寺号 北向山不動院 (きたむきさんふどういん)
●宗派 天台宗系単立
●開基 鳥羽上皇 (とばじょうこう)
●開山 興教大師覚鑁 (こうきょうだいしかくばん)
●開創 大治五年 (1130年)
●本尊 不動明王 (重文)。
▲京都市伏見区竹田浄菩提院町61 TEL.075-601-4588
▲拝観料 境内自由 御朱印300円
▲近鉄京都線、京都市営地下鉄烏丸線竹田駅下車、徒歩10分
北向山不動院縁起 (北向山不動院パンフレットから抄出)
鳥羽上皇勅願で大治五年鳥羽離宮内に、興教大師覚鑁さんを開山上人とし創建されたのが起源です。覚鑁さ
んは仏師康助に不動明王を刻まされ、その不動明王を皇城鎮護の為に北向に安置、鳥羽上皇から北向山不動
院の名を賜ったのです。
▼古絵図。いつごろの絵図か聞き漏らしました。
▼山門。
▼寺標。
▼山門から境内。
▼山門裏扁額。
▼鐘楼。梵鐘は元禄七年 (1694年) 京釜師の名越浄味 (なごし じょうみ) が鋳造。
名越浄味さんは方広寺の梵鐘鋳造で有名な方で、太閤はんの息秀頼さんが例の江戸のタヌキにいちゃもんを
つけられた「君臣豊楽」「国家安康」の銘が入ったあの鐘の鋳造者らしいのですが、時代が若干合わないよ
うな気もします。
▼参道右に四菩薩の石像。
▼境内。
▼本堂。正徳二年 (1712年) 東山天皇の旧殿を移築したものだそうです。
▼本堂正面の大提灯。
▼内陣。本尊 不動明王 (重文) 像高137cm、木造、仏師康助(定朝の三代目)。
奥のお厨子に秘仏本尊不動明王が祀られています。毎年一月十六日開扉。
▼開山堂。出来立てホヤホヤ感のお堂です。開山上人興教大師覚鑁さんをお祀りしています。
▼不動明王三尊の石像。
▼こちら降三世明王の石像。外にも明王像がイッパイ!
▼石仏が集められています。
▼不動の滝。
▼庫裡と玄関。
▼らしからぬ小窓。
▼西門。
▼御朱印です。
伏見のお寺巡り オ シ マ イ !
山門前の道を西に行くと城南宮はスグ、梅見でもと思ったんですがハックションが止まりません。
今日は帰ります。
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