土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

法然院、椿の庭は遅かりし、か。

2016年04月08日 | 京都の古寺巡り






(2016.04.05訪問)


突然ですが、京鹿ヶ谷法然院で年二回の伽藍内特別拝観春の部が行われていることを聞き、七日までなんで早速訪ねてみることに。
京阪三条から地下鉄東西線蹴上で降り、南禅寺、永観堂をスルー、哲学の路から法然院を目指しています。平日に関わらず人の波が半
端じゃありません。自撮り棒グループと団体で喚いているグループ、そして邦人と白人が少々、そんな人波をかきわけかきわけ法然院
へまっしぐら。




▼総門への参道です。






[ 法然院 ]
●山号 善気山(ぜんきさん)
●院号 法然院(ほうねんいん)
●寺号 萬無教寺(ばんぶきょうじ) 通称 法然院
●宗派 単立宗教法人
●開基 法然上人(ほうねんしょうにん)
●開創 鎌倉時代初
●中興 延宝八年(1680年) 萬無上人(ばんぶしょうにん)、忍澂上人(にんちょうしょうにん)
●本尊 阿弥陀如来坐像
▲拝観 境内自由 伽藍内特別拝観年二回 4月1日~7日 11月1日~7日 400円 朱印300円  
▲時間 6:00~16:00
▲京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地 電話075-771-2420
▲http://www.honen-in.jp
▲阪急「四条河原町駅」より市バス32系統銀閣寺前行「南田町」下車 山に向かって徒歩5分
 JR「京都駅」京阪「三条駅」より市バス5系統岩倉行「浄土寺」下車 山に向かって徒歩10分
 京阪出町柳駅より市バス錦林車庫行「浄土寺」下車 山に向かって疏水を渡り徒歩10分
 



            ▼圓光大師(法然上人)舊跡、寺号表示の立派な石標。






法然院縁起 (法然院HPから抄出) 
鎌倉時代の初め、専修念佛の元祖法然房源空上人は、鹿ヶ谷の草庵で弟子の安楽、住蓮とともに、念佛三昧の別行を修し、六時礼讃を
唱えられた。建永元年(1206年)十二月、後鳥羽上皇の熊野臨幸の留守中に、院の女房松虫、鈴虫が安楽、住蓮を慕って出家し上皇
の逆鱗に触れるという事件が生じ、法然上人は讃岐国へ流罪、安楽・住蓮は死罪となり、その後草庵は久しく荒廃することとなった。
江戸時代初期の延宝八年(1680年)知恩院第三十八世萬無和尚は、元祖法然上人ゆかりの地に念佛道場を建立することを発願し、弟
子の忍澂和尚によって現在の伽藍の基礎が築かれた。




▼総門(黒門)です。







▼総門から直角に左へ、誰もが知る有名参道、奥に山門が見えます。







▼近年改修葺き直しで新装茅葺き山門。







▼目の前に白砂檀。両側に盛砂、砂文様はシーズンで異なりますヨ。
 砂檀の間を通ることは心身清め浄域へ入ることを意味してるそうです。心して入りましょう。







▼放生池。錦繍の赤の映り込み凄いですよ。







▼おいしそう、じゃなかった立派な鯉が悠然と。







▼名物蹲踞。今日も紅白椿が添えられて……。







▼本堂の方への参道。







▼側面からの本堂。

    





▼本堂です。       
 堂内には、本尊阿弥陀如来坐像の他、観音、勢至両菩薩像、法然上人立像、萬無和尚坐像を安置されています。
 外陣に坐ってガイドさんの講義に皆さん神妙に聞いていました。







▼本堂正面石段上に等身大の地蔵菩薩像が祀られています。

 





さて、ここから通常非公開の伽藍内拝観です。庫裏玄関口から入ります。

▼ココは伽藍表玄関。雅楽の一場面か、先ず豪華な衝立を。ココからは入れません。入口は隣です。







▼玄関から順路に沿って、中庭を左に見て、







▼大振りの椿にビックリし、







▼蹲踞の紅白椿に癒されながら、本堂へ。ガイドさんの説明上の空、方丈へ向かいます。







▼方丈です。お庭へは下りることは出来ませんので、こんな写真しか撮れません。







方  丈  庭  園  ア  ラ  カ  ル  ト。

方丈前に浄土式庭園(築山池泉庭園)。江戸時代貞享年間(1687年頃)の作庭も作庭者は不詳らしいです。

▼中央石段は鎮守社への道。     







▼奥中央右に阿弥陀三尊石      







            ▼ドッシリした手水鉢、ココにも紅白椿がさりげなく。







▼一枚板の石橋。













            ▼石灯籠。鎌倉期のもので法然院で一番古いそうです。







▼方丈「桃山の間」の襖絵(重文)。桃山時代の狩野光信筆と伝わるそうです。   













▼方丈北側の中庭、といっても相当広いお庭です。

               





▼奥に見えるのは茶室。







▼書院へ向かう廊下の横にはこんな手水鉢が、椿には相当こだわりがあるようで……。







▼中庭の放生池。







▼茶室「如意庵」







▼本堂と方丈の廊下前にある三銘椿の庭にやってきました。花の付きからしてもうオシマイではないでしょうか。 
 1.紅に白の班入り「花笠椿(はながさつばき)」
 2.白に桃の班入り「貴椿(あてつばき)」
 3.さまざまな色の「五色散椿(ごしきちりつばき)」
 という三品種の椿が植わる中庭ですがどれがどれだか分りません。













▼象がいました。







▼落ち散り椿は全部手水鉢、蹲踞で第二の花人生を送っているようです。かなり淋しかった「三銘椿の庭」でした。













▼一人静かに何想うエトランジェオネーサン。オネーサンの横を静かにソーッと法然院を後にしました。







▼御朱印です。







特別フロクその一、今日の哲学の路。







特別フロクその二、水温む出町出会い。







初めての法然院伽藍内特別拝観オシマイです。
本堂、方丈、書院、庫裏と主要伽藍はすべて廊下で結ばれ、僧侶達日常導線の利便性が即ボクたち外部の拝観者達への拝観効率に繋が
り、気持ちよく回遊することが出来ました。思ったより広いお寺で、庭園管理も行き届き、要所にあるの蹲踞や手水鉢には椿が添えら
れ、一刻の和みを与えてくれます。

名仏師渾身の仏像がある訳でなく、千年超えの古色を保つ堂宇がある訳でもない、しかしここには衆生の心を癒す何かがある、そう法
然さんの心が生きているお寺、法然院はそんなお寺なんだろう、が今日の感想です。                    合掌




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