
(2016.09.03訪問)
本邦初の厄除け寺院、どこかのお寺でも聞いたセールスポイント。日本全国本邦初は何処にでもあるようで、岡寺も〈日本最初の厄
除け霊場〉とうたっています。「厄」なんぼのもんじゃの齢ゆえに今日は厄除け祈願ではありません。
今、岡寺では西国三十三カ所草創1300年記念事業で「三重宝塔初層特別開扉で壁画、扉絵」が公開されています。
10月10日までの土・日・祝のみの公開。平日はやってませんのでお気をつけて。
皆さん岡寺専用駐車場あるのをご存知ですか、何とタダ。今日の迷車大和路号のアホナビは実に賢く、岡寺専用駐車場へ誘導、今ま
で駐車料500円は一体なんだったんだ。知らぬはボクだけだったんでしょうか。
▼グリーントンネルの向こうに……、

[ 龍蓋寺 ]
●山号 東光山 (とうこうさん)
●院号 真珠院 (しんじゅいん)
●寺号 龍蓋寺 (りゅうがいじ) 通称 岡寺 (おかでら)
●勅願 天智天皇 (てんじてんのう)
●開基 義淵僧正 (ぎえんそうじょう)
●開創 伝 七世紀末
●宗派 真言宗豊山派
●本尊 塑像 如意輪観音坐像 (重文)
▲拝観料 拝観料 400円 朱印300円
▲拝観時間 8:00~16:30
▲西国三十三カ所観音霊場第七番札所
▲http://www.okadera3307.com/
▲奈良県高市郡明日香村岡806 Tel.0744-54-2007
▲近鉄「橿原神宮前駅」下車、東口より奈良交通バス「岡寺前」下車、徒歩5~10分。
または「橿原神宮前駅」「飛鳥駅」下車、タクシーをご利用ください。
近畿自動車道 ~ 阪和自動車道 美原JCT ~ 南阪奈道路-大和高田バイパス ~ 国道169号線 明日香村・吉野方面へ
▼仁王門が見えてきました。

岡寺縁起 (岡寺HPより抄出)
天智天皇は義淵を岡宮で草壁皇子とともに育てられ、後に義淵僧正はこの岡宮の地を与えられ、龍蓋寺を建立されました。現在岡寺
は真言宗豊山派に属しておりますが、義淵僧正はわが国法相宗の祖であり、門下には東大寺の良弁、菩薩と仰がれた行基、その他奈
良時代の高僧といわれる人は皆、義淵僧正の教えを受けたといわれています。岡寺が義淵僧正によって創建したという最も古い文献、
醍醐寺「龍門寺縁起」に、龍蓋寺は義淵僧正が国家隆泰のために建立したと記されています。義淵僧正は法相宗の祖でありましたか
ら岡寺も江戸時代までは法相宗興福寺の末寺であり、興福寺から別当を選出しており、室町時代には興福寺別当が岡寺別当を兼務し
ておりました。江戸時代以降は長谷寺の末寺となり今日に至っています。
▼仁王門 (重文)。三間一戸、楼門、入母屋造、本瓦葺。慶長十七年 (1797年) 建立。

▼このお寺は西国三十三カ所観音霊場第七番札所です。

▼正称龍蓋寺と書かれた扁額。

▼阿形金剛力士が右に、

▼吽形金剛力士が左で仏敵ストップ!と控えています。

▼午後から一転にわかと云う予報ですが、今はこんないい青空。

▼それでは向いましょう。

▼手水舎。

▼この石段を上り、左に曲がりますと……、

▼もう一つ石段が。

▼秋の気配そこはかとなく。

▼境内の一部です。

▼基壇に袴腰のドッシリとした鐘楼。

▼梵鐘。千社札この高い天井に貼る方法教えて。

▼境内左手に朱の瀟洒な楼門が。旧書院の門。慶長年間 (1956~1615年) 建立。

▼隣に開山堂。寛政九年 (1797年) 建立。戸口全面にガラスのガード、これでは内部写真は無理。

▼須弥壇に本尊阿弥陀三尊が祀られています。

(写真は前回訪ねた時の撮影です。ガラスはありませんでした)
▼説法印の本尊阿弥陀さん。

(写真は前回訪ねた時の撮影です。ガラスはありませんでした)
▼本堂です。文化二年 (1805年) 建立。

▼本堂前面は、柱、貫、虹梁、長押と実に賑やかな美ですネ。

▼ガラス越しに幽かに本尊如意輪観音像が見えます。

▼軒下と貫の二段蟇股。上は蟇股とは云わないかも、正式な名前があると思います。

▼周回高所参道から本堂です。こうして見ると屋根の形状がよく分かります。

▼寺名由来の池、龍蓋池。こんな小さな池に悪龍が閉じ込められたんですヨ。

▼義淵さん悪龍を退治するレリーフが池横に。

▼大師堂にやってまいりました。

▼本尊はもちろん空海さん。

▼空海さんはこんな方。

▼空海さん、これから何処に向うんですか。

さていよいよ三重塔です。初層開扉をジックリ見て行きましょう。
真言密教独特の世界観をあらわした壁画、扉絵が公開されています。
八月二十六日〜十月十日の土日祝のみ。
▼三重宝塔。昭和六十一年 (1986年) 再建。

弘法大師千百五十年御遠忌を契機に復興に着手、昭和六十一年 (1986年) 五百十四年ぶりに再建。
平成六年 (1994年) より三重宝塔の荘厳として扉絵、壁画の制作開始、平成十三年(2001年)完成。
扉絵は東、西、南、北と 東北、東南、西北、西南を護る八方天が描かれています。
因みに八方天とは帝釈天、火天、水天、風天、焔摩天、羅刹天、毘沙門天、伊舎那天です。
各扉絵の説明がありませんので組み合わせの名称は不祥ということで書きません。
(ヒョットして写真二天の組合わせもメモどりを忘れたため整理上間違っているかも知れません、その節はどうぞお許しを。)
●西面。
▼本尊大日如来坐像が祀られています。

▼智拳印を結ぶ本尊金剛界大日如来坐像。

▼八方天扉絵。

▼三重宝塔。

●東面。
▼宝塔壁画。

▼八方天扉絵。

▼三重宝塔。

●南面。
▼八方天扉絵。

▼三重宝塔。

●北面。
▼八方天扉絵。

▼三重宝塔。

▼初層軒の組み物。

▼初層軒の組み物。

▼三重宝塔。

▼七世紀、日本の中心地でしたネ。

▼奥之院参道。

▼中途に岡寺の鎮守社、如意稲荷社が祀られています。

▼右手少し上ると石窟が見えます。

▼石窟奥深く石仏が祀られています。

▼本尊弥勒さんです。

▼開基義淵僧正廟所の宝篋印塔。

▼境内からフッと空を見ると……。

▼西国三十三カ所御朱印はすでに貰っているので今回は一般のご朱印です。

三重宝塔初層特別開扉と云っても、塔そのものは昭和六十一年 (1986年) の再建なので、内部の本尊や壁画、扉絵も新しいもので、
歴史的価値は感じられませんが、しかしこれが五百年、千年後の時代の価値は計り知れないでしょう。創建時、周辺を圧倒した色鮮
やかな見たこともない伽藍や仏像に往時の民衆が驚いたのと同様、今、目前の宝塔初層を彩る極彩色の仏の世界に感動することは往
時の民衆と何ら変わる所はないでしょう。ヒョットしてこれが後の世にはかけがえのない宝物になるかも知れないんですから。
長々と最後までご覧いただきありがとうございます。岡 寺 オ シ マ イ
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