土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

岩湧寺、まさに山寺、古色然としたお寺です。

2017年06月26日 | 大阪の古寺巡り





(2017.06.24訪問)


新大和路号も時には過酷な道を走らねばと、今日は酷道で名高い府道221号線を走ってます。目指すは標高898mの岩湧山中腹にあ
る岩湧寺。三日市の街を過ぎると道は酷道へ、道は一応舗装はされていますが、行き違いがままならないような急カーブ、急坂で細
い、とにかく対向車が来ないことを祈りながらドンドン走ります。いやホンマ、疲れる道ですワ。



▼四季彩館。
 とんでもない山道を上がってゆくと、岩湧山登山者の休憩所になっている四季彩館があります。結構な登山者で賑わっています。

 



[ 岩湧寺 ]
●山号 湧出山 (ゆうしゅつざん)
●寺号 岩湧寺 (いわわきじ)
●宗派 融通念仏宗 (ゆうずうねんぶつしゅう)
●勅願 文武天皇 (もんむてんのう)
●開基 伝 役小角 (えんのおずぬ)
●開創 伝 大宝年間 (701〜726年)
●本尊 阿弥陀如来立像
▲大阪府河内長野市加賀田3824
▲拝観料 境内自由
▲時間 10:00~16:30
▲南海高野線「三日市町駅」より南海バスに乗り換え「神納」バス停下車 徒歩90分
 南阪奈道路「羽曳野IC」からR170を南へ、三日市町からR221へ入り、道なりで岩湧野外活動広場「四季彩館前」に着きます。



▼四季彩館前の広場から岩湧寺への参道。





岩湧寺縁起
岩湧寺は、岩湧山中腹に位置し、大宝年間に文武天皇の勅願、修験道の開祖役小角の開基と伝わります。山伏の修験道場として栄え
ました。現存伽藍として境内には本堂と多宝塔のみが残っています。当初は天台宗寺院でしたが、明治木に融通念仏宗に変り現在に
至っています。



▼フッと見上げるとお寺の塀が見えます。







▼道端には秋海棠の葉っぱが元気になってきました。

      




▼紫陽花は終わったと思ったのですが、ここの紫陽花はこれからのようです。







▼ドンドン行きましょう。







▼優しい色ですネ。







▼多宝塔が見えます。







▼やはり白は清楚。







▼紫陽花園も蕾みイッパイでした。







▼これはピンクの小玉。







▼山門に着きました。これは庫裡の門です。







            ▼木札です。門扉も脇門も〆切、ベルも反応なし。無住のお寺なんでしょうか。







▼門の周辺にも色んな紫陽花が咲いてます。     



















▼こんなのもいました。







▼門前から本堂が見えます。







本堂エリアにやってまいりました。伽藍は本堂と多宝塔のみの極狭い境内です。

▼本堂です。桁裄三間、梁間四間、宝形造、銅板葺、一間向拝付、江戸初期の建立。
 屋根の反りがシャープでキレのいい堂形です。







▼本堂前面の様子。中央格子戸から覗いてみると……、







▼本堂内。本尊十一面千手観世音菩薩、脇侍に不動明王と役行者が祀られているらしいのですが、真っ黒堂内この写真が精一杯。







▼本堂の寺号扁額です。







▼こんな下駄も。







▼本堂。







▼板碑。刻字はほとんど見えません。







▼新しい六地蔵。持物がそれぞれ違いますネ。







▼お寺のガイド板。屋根は苔むし蛍光灯が取り付けられていますが、灯る頃になるとこの境内は怖すぎます。







▼多宝塔 (重文)。本尊金剛界大日如来。像高88.7cm、桧材寄木造、平安時代末期。
 塔高13m、銅板葺、室町時代天文年間の建立。      













▼二層目は亀腹小さく、縁と高欄を廻らし、組み物が深部まで細かい仕事がよく見えます。宮大工の腕の見せ所か。







▼ドコにでもいるアホのしわざ。四面壁部に落書きし放題。







            ▼相輪です。







▼アングル変えて。







            ▼杉の巨木が帰りの印。木間を通り四季彩館の広場まで戻りましょう。







▼秋海棠の道が続きます。







▼道沿いにはこんな花も咲いてました。













岩湧山腹にあり古色然とした堂宇の佇まいは、寂しい山寺と云うよりも、境内に立っていると金縛りにあいそうで、ゾクゾク感が体
を巡りコワーイ山寺です。スグ下には四季彩館があり、登山者で賑わっているのですけれど……。
そんな岩湧寺もお花で有名らしいですネ。紫陽花の時季はすでに済んでしまったと思っていたのですが、このお寺はこれからが旬の
ようで、紫陽花園には紫陽花パワーが漲っていました。そして秋に咲く秋海棠、今はその葉っぱの緑が参道左右を埋めています。境
内を取り巻く花の道は素晴らしく整備され、さぞやの時期には人人人で溢れるんでしょうネ。

岩湧寺これにて オ シ マ イ





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