土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

萬年寺、瀟洒な朱の山門が目印です。

2018年02月19日 | 滋賀の古寺巡り





(2018.02.17訪問) 


新大和路号は名神近江路を例によりチンタラ走行です。久々の近江路の今日は時に青空、時に黒雲、時折パラパラの空模様。
幸い今日の訪問先は高速降りて比較的近くのお寺、先ず栗東市の禅刹萬年寺を訪ねます。
我が家から1時間圏内のお寺巡り、これはラクチン、今日は栗東市から湖南市の古刹をを巡ろうかと思います。


[ 萬年寺 ]
●山号 石場山 (いしばざん)
●寺号 萬年寺 (まんねんじ) 正称 石場山萬年禅寺
●宗派 黄檗宗 (おうばくしゅう)
●創建 天和三年 (1683年)
●開基 祐堂禅師 (ゆうどうぜんじ)
●本尊 聖観世音菩薩立像 (秘仏)
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲滋賀県栗東市小野297 Tel.077-552-0077
▲JR琵琶湖線「栗東駅」下車、バス18分 東宝ランド下車徒歩約10分。
 名神高速「栗東IC」から車で10分





▼最近塗り直された瀟洒な山門は朱色が映えています。







       ▼萬年寺縁起は真新しい石盤が語ります。







            ▼「葷酒山門に入るを許さず」酔っぱらいは入れません。
             禁牌石柱と云うそうで2mほどの高さです。







▼山門、重層の鐘楼門です。一間一戸、入母屋造、本瓦葺。棟瓦には立派な鴟尾がのってます。







▼上層の梵鐘見えますか。







▼山門から一直線の参道の先、本堂です。







▼山門白塀脇門から覗いてみます。







▼本堂参道。







▼本堂。桁裄5間、梁間5間、入母屋造、桟瓦葺。重層屋根の下屋根は裳階と思われます。







▼本堂正面の扁額は寺号が記されています。







▼本堂正面。







▼堂内の一段高い内陣の様子。







▼内陣扁額。圓通と読めますが、さて意味は?







▼須弥壇の荘厳、上段奥の厨子に本尊聖観世音菩薩立像が祀られ、前のお像はお前立ち像。







▼お前立ち聖観世音菩薩立像です。後ろの厨子に本尊がおられます。







            ▼お前立ち聖観世音菩薩立像。独特の光背を背負い、
             宝冠意匠も珍しいデザインで宝髻も思い切り高く纏めているようです。







            ▼本尊聖観世音菩薩立像 (秘仏)。
             ご住職曰く、本尊お厨子は33年に一度開扉なのでお見せ出来ませんが、
             本尊写真をお見せしましょうと見せて頂いた相当古いW&Bの写真がコレ。
             色々評価は出ると思いますが、このお像は萬年寺前身小野寺の本尊で、
             寺伝によれば聖徳太子の御作と伝わるそうです。







▼本堂。







▼ここにも立派な鴟尾が、棟中央には宝珠がのってます。







▼冬枯れの放生池。







▼雛壇水子地蔵。







            ▼宝珠のない鎌倉期の宝篋印塔。







            ▼聖観音石像。







            ▼オットットット、危険なバランスいつまで保つか五重石塔。







▼方丈玄関、こちらでご朱印を戴きます。







▼朱色が映える山門から萬年寺お暇です。







▼ご朱印です。







黄檗禅寺独特の中国風山門はインパクト充分、境内入山の期待が大いに盛り上がります。ご住職に山門は再建ですかと聞いたの
ですが、創建寺そのままの姿だそうで朱色の映えは最近塗り直したそうです。小さなお寺ですが境内はよく整備されており気持
ちのいいお寺でした。





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