(2014.02.01訪問)
「京の冬の旅」非公開文化財特別公開で、寺之内の「報恩寺」と寺町の「阿弥陀寺」を訪ねました。方や太
閤はん、方や信長さん、我が国最高峰の二人の縁が伝わる両寺、興味津々々々で訪ねたのでありました。が
あまりの期待過剰は後のショックも大きいことを学んだ一日でもありました。
▼京の冬の旅パンフ。
[ 報恩寺 ]
●山号 嶢天山(ぎょうてんざん)
●院号 佛牙院(ぶつがいん)
●寺号 報恩寺(ほうおんじ)
●詔勅 後柏原天皇
●開山 慶譽上人 (きょうよしょうにん)
●創建 文亀元年(1501年)
●宗派 浄土宗
●本尊 阿弥陀三尊
▲京都市上京区小川通寺之内下ル射場町579 TEL.075-414-1550
▲拝観料 特別拝観一般600円 御朱印300円
▲拝観時間 9:00~16:00
▲地下鉄烏丸線「今出川駅」下車徒歩10分
市バス9号系統「堀川上立売」下車 徒歩約2分
報恩寺縁起(報恩寺パンフレットから抄出)
当初天台浄土兼学寺院で法音寺という寺でしたが、文亀元年(1501年)後柏原天皇の勅で慶譽上人が論旨を
受け浄土宗報恩寺と改めました。天正十三年(1585年)秀吉公によって現在の地に移されました。
▼山門。門前の石橋は太閤はんの侍尼仁舜尼の寄進で、擬宝珠に慶長七年の銘があります。元々門前には百々川
が流れてたそうですが今はありません。
▼報恩寺石標。
▼庫裡。拝観受付です。
▼客殿前の外庭。
▼お庭中程に円形石、そこから四方に飛び石が。
▼五重石塔。
▼本堂。
▼本堂中央の間が須弥壇で本尊阿弥陀三尊が祀られています。
中央阿弥陀如来は快慶か彼の工房作と伝わるそうです。
脇侍の観音、勢至菩薩はやや前屈みで、それぞれ足を一歩踏み出しているポーズをとっています。
ちょうど三千院の阿弥陀三尊脇侍の大和坐りの立ち版とでも云いましょうか。珍しいポーズと云えます。
▼鳴虎図。後柏原天皇から下賜されたもの。今回の特別公開の目玉です。写真はネットから借りました。
体毛を1本1本細密に描き分け、虎が立体的に見えるという特徴を再現するため、約8億画素の高解像度で
複製したデジタルレプリカを見ることになります。
レプリカ見るのに600円、しかも写真はダメ! 高いか安いか? 是か非か?
太閤はんは度々来寺し、虎の図が気に入りゆっくり見たいと聚楽第に持ち帰ったが、夜吠えて眠れず、翌朝
早々に寺に返したという逸話から爾来鳴虎といい鳴虎報恩寺と称されるようになったと伝わるそうです。
▼本堂前庭。
▼庫裡奥の内庭。
▼内庭の手水鉢。
▼梵鐘(重文)。今は除夜にしか撞くことがないので「撞かずの鐘」と呼ばれ、実は西陣の織子と丁稚の悲話が
残っているそうです。
▼境内に後西天皇の皇女、賀陽宮のお墓が。もちろん宮内庁管理で中へは入れません。
▼御朱印です。
NHK大河「軍師官兵衛」関西ではなかなかの視聴率、岡田クン頑張りや!
その官兵衛の息黒田長政上洛時の宿舎となり、持病で亡くなったのがこの報恩寺。本堂横の間に「長政最後
の部屋」があり官兵衛と長政の位牌が祀られています。なぜか息子のほうが大きい位牌でした。
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