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(2017.03.18訪問)
迷車大和路号は、きぬかけの路を走っております。
きぬかけの路、何とも風流な名前、一説にはその昔、仁和寺を創建した宇多法皇が真夏に雪景色を見たいと山に白絹をかけ、雪山に
見立てたという風流な故事からその名がつけられたと云い伝えられているそう。その衣笠山の麓の風流な路沿いは寺院などが建ち並
ぶ歴史街道。東に行けば金閣寺、等持院、西に行けば龍安寺、妙心寺、仁和寺など有名寺院が甍を競っています。大半はすでに訪ね
た古刹ばかりですが、今日は先ず等持院を訪ねてみました。
▼表門。
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[ 等持院 ]
●山号 萬年山 (まんねんざん)
●寺号 等持院 (とうじいん)
●宗派 臨済宗天龍寺派 (りんざいしゅうてんりゅうじは)
●開基 足利尊氏 (あしかがたかうじ)
●開山 夢窓国師 (むそうこくし)
●創建 暦応四年 (1341年)北朝年号
●本尊 釈迦如来坐像
▲京都市北区等持院北町63 TEL. 0745-461-5786
▲拝観料 500円 朱印 300円
▲時間 9:00~17:00
▲嵐電「等持院駅」下車 徒歩約10分
▼等持院木札。
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等持院縁起
足利将軍家の菩提寺。暦応四年足利尊氏が夢窓国師を開山として創建。尊氏の死後その墓所とし、その後足利家歴代の菩提所となる。
庭園は東西に分かれ、西の庭は芙蓉池と称し衣笠山を借景にした池泉回遊式で、いずれも夢窓国師作庭と伝わる。芙蓉池北側に八代
将軍足利義政好みの茶室清漣亭がある。霊光殿に歴代将軍の木像を安置している。
▼書院玄関。
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▼庫裏。切妻造、本瓦葺、江戸時代。
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▼等持院スターの出迎え。天龍寺元管長で等持院の住職でもあった関牧翁禅師の作。
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▼書院。向こう側煙出し櫓のあるのが庫裏。
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▼書院の間から庭園芙蓉池の額縁。
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▼書院の間を通しで見ると。
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▼方丈北庭の芙蓉池。池泉回遊式西庭園、夢窓国師作庭と伝わるそうですが、ほとんど当初の姿はないそうです。
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▼中之島にかかる石橋。
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▼書院と方丈を結ぶ渡り廊下。
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▼方丈 。
桁行九間、梁間五間、入母屋造、桟瓦葺。元和二年(1616年)に豊臣秀頼再建。
今の建物は妙心寺塔頭の海福院客殿を文化九年(1812)年に移築。
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▼方丈扁額。
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▼方丈仏間。本尊釈迦如来坐像が祀られています。
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▼方丈前庭。枯山水庭園。
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▼霊光殿。
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▼霊光殿扁額。
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▼お庭の中程に足利初代将軍足利尊氏の宝篋印塔。
足利尊氏の墓と伝える室町時代の宝筐印塔、塔高1.5m、基壇が四重に重ねられ、台座銘文は「延文三年四月等持院殿贈太相国一
品仁山大居士」と刻されている。ちなみに等持院殿とは尊氏のこと。
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▼池泉回遊式東庭園の心字池。夢窓国師作庭。
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▼庭園を巡る回遊路もキレイに整備されています。
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▼十三重石塔。足利十五代供養塔、塔高5m、十三重石塔、室町時代。
下から基壇、方形の基礎石、一重の笠石、さらに方形の基礎、12重の笠石、上に相輪。
見た目、基礎部が二重なので、高過ぎの不安定感があります。
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▼わびすけの大樹。有楽椿、樹齢は400年以上。秀頼の再建時に植えられたそうです。
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▼花はほとんど落花。
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▼清漣亭。芙蓉池の北の丘に、足利義政が康正三年(1457年)に建てたという茶室清漣亭。
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▼蹲踞。
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▼清漣亭。
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▼清漣亭二畳題目の席。
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▼土壁抜き窓のオシャレなこと。
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▼表門の外側に鐘楼がありました。
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▼ご朱印です。
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京のお寺に伽藍の覇や仏像を初めとする古美術に期待して訪ねると少々ガッカリ。その代わり鎌倉から室町時代には名僧がお庭を造
ると云うはやり(流行)があったようで、庭造りも修行の一つと云い、特に禅刹にはお庭の美を競う意識が大いにあったのではないか、
と思うほど京の禅刹には名庭が多い。夢窓国師も名僧であり名作庭家、天龍寺やココ等持院の作庭にも関わりがあったと云う人物、
その名僧が造った池泉回遊式庭園、シーズンオフの今は、隠すもの隠れるものなく、お庭全体の景観や池の形など今日は存分に楽し
ませて頂きました。
等持院 オ シ マ イ
↓ ポチッと押していただければたいへん嬉しいのですが。
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気がつかなかったとは言え、撮影禁止を無視したことに対してお詫びいたします。
早速、ご指示の霊光殿内部写真は削除いたしました。
大変失礼いたしました。今後は充分気をつけますのでどうぞお許しください。
お返事遅れお許しください。
ご参拝頂き誠にありがとうございました。
この度コメントさせて頂きましたのは霊光殿内部の件です。
霊光殿内部は撮影禁止になっておりますので、写真を削除して頂けませんでしょうか?
どうぞ宜しくお願い致します。
失礼いたしました