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(2017.12.16訪問)
きのうのBS朝日五木さんの「百寺巡礼」で九州の禅刹梅林寺、山形の山寺立石寺、播磨の鶴林寺、そして京の永観堂をやってました。
九州と山形、これはちと遠すぎるし、播磨は中途半端、京都永観堂なら我が家から一時間圏内、よし決めた今日は永観堂へ行こう。
世の人々が褒めそやす「紅葉の永観堂」も華やかな赤の世界からいよいよ初冬の静寂へ、そう期待しつつ、迷車大和路号、ではなくて
今日は京阪電車に乗ってます。 注 : BS「百寺巡礼」は再放送です。
▼総門。鹿ヶ谷通りに面して門を開けています。一間一戸、切妻造、本瓦葺、四脚門、高麗門形式、江戸末建立。
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[ 永観堂禅林寺 ]
●山号 聖衆来迎山 (しょうじゅらいごうさん)
●院号 無量寿院 (むりょうじゅいん)
●寺号 禅林寺(ぜんりんじ)通称 永観堂 (えいかんどう)
●宗派 浄土宗西山禅林寺派 (じょうどしゅうせいざんぜんりんじは)
●宗祖 法然上人 (ほうねんしょうにん)
●派祖 真紹僧都(しんじょうそうず)
●開創 貞観五年 (863年)
●本尊 阿弥陀如来立像 (みかえり阿弥陀)
▲拝観 600円 朱印300円
▲時間 9:00~17:00
▲京都市左京区永観堂町48 電話 075-761-0007
▲ JR京都駅から市バス5系統で「南禅寺永観堂道」下車、徒歩3分。
JR京都駅から市バス100系統で「東天王町」下車、徒歩8分。
地下鉄烏丸線「京都」から「烏丸御池」にて地下鉄東西線六地蔵方面行き乗り換え「蹴上」下車、徒歩15分。
京阪電車「三条」から市バス5系統で「南禅寺永観堂道」下車、徒歩3分。
京阪電車「神宮丸太町」から市バス204、93系統「東天王町」下車、徒歩8分。
▼総門前右に、貫禄の寺号石標。
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永観堂縁起 (永観堂HPから抄出)
平安時代初期に禅林寺を創建された弘法大師の弟子真紹僧都は真言宗の僧侶であったため、禅林寺は真言密教の道場として始まりま
す。創建にあたって、真紹僧都は「禅林寺清規に仏法は人によって生かされる、我が建てる寺は、人々の鏡となり、薬となる人づく
りの修練道場であらしめたい。」と照り映えるモミジ葉の輝きにも負けぬ、智徳ともにすぐれた人材養成を理想の旗印に掲げられた
ので、風光の美しさとともに、伝統的に各時代の指導的人材の輩出を数多く見ることとなりました。永観堂の歴史は大きく三つの時
代に分けられます。最初は真紹僧都から永観律師が住職になるまでの約220年間で、真言密教の寺院としての時代です。次は永観律
師から静遍僧都(じょうへんそうず)までの約140年間。この時代は、真言密教と奈良で盛んだった三論宗系の浄土教寺院でした。そ
の後は浄土宗の寺院となりました。
▼総門前左に、本尊名を刻したこれまた貫禄の石標。
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▼アプローチ参道。石畳参道の左右は白壁塀、はみ出すモミジ。
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▼溢れんばかりのモミジ。これで紅葉盛りだったらなァなんて事は云わないでおきましょう。
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▼中門。この門が入山受付。一間一戸、切妻造、本瓦葺、四脚門、薬医門形式、延享元年 (1744年) 建立。
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▼中門を入ると正面庫裏事務所。
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▼左側に浴室があります。
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▼そんなに広くない浴室なんですが、湯桶が沢山置いてます。
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▼大玄関。さすが紅葉の永観堂、最後の彩りで迎えてくれました。
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▼方丈の堂形が撮れません、扁額で代用。
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▼方丈前庭。
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▼唐門 (勅使門)。皇室勅使専用御成門。一間一戸、四脚門、入母屋造、檜皮葺、文政十三年 (1830年) 再建。
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▼方丈前庭から見た唐門 (勅使門)。
前の盛り砂は勅使の清めの砂、勅使はこれを踏んでからお堂に入るそうです。
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▼御影堂。入母屋造、本瓦葺き、総欅造り、大正元年(1912年)建造。宗祖法然上人をお祀りしています。
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▼須弥壇お厨子に宗祖法然さんがお祀りされています。
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▼変化に富んだ渡り廊下。
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▼臥龍廊。斜面に沿って作られた渡り廊下、その名の通り龍がうねっているような感じ。
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▼阿弥陀堂参道。ではでは永観堂のスターみかえり阿弥陀さんに会いに行きましょうか。
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▼阿弥陀堂。禅林寺の本堂です。桁裄七間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺き、三間向拝付、慶長二年 (1597年) 建立。
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▼この方が噂の本尊阿弥陀如来立像 (重文)。どなたも知ってる「永観、遅し」あの阿弥陀さんです。像高77cm、鎌倉時代。
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▼阿弥陀堂向拝軒の装飾。
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▼鐘楼。宝永四年(1707年)建立。
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▼こんな観音さんもお立ちです。
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▼こんな滝があったとは、今日初めて知りました。
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▼結構な水量です。
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▼滝の流れの横に歌碑がまとめて。
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▼放生池。向こうに見える石橋は極楽橋。
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▼小島で休憩の鴨と思うんですが。
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▼放生池から見上げる多宝塔。昭和三年(1928年) 建立。
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▼東山三十六峰の若王子山から南禅寺山が後景の禅林寺境内。
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▼ご朱印です。
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初冬の静寂といえども、そこは人気寺院永観堂、錦秋の喧噪こそありませんが訪れる人は三々五々途絶えることはありません。
やはり永観堂のスターみかえり阿弥陀さんと、衆生の心を癒す浄土思想が絶妙のコンビネーションで人々に訴えかけているからかも
しれませんネ。
永観堂禅林寺これにて オ シ マ イ
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うらやましいです。
ここは何度も行っています。
いいお寺さんですよね。
以前はみかえり阿弥陀様も囲いなどなかったのですが
どこの仏像も囲いに入られてしまいますね。。。
聖林寺の十一面観音も大きなガラスのケースに入ってしまわれていて驚きました。
おっしゃる通り、酷いのになると金剛力士などが、ネットに囲われあげくガラスでガード。
衆生を救済すべき仏が自らガードされてどうするの、と言いたくなります。
本音は写真が撮りにくい。これは内緒!
盗難や悪さが後を絶たない昨今、やむを得ない処置かも知れませんけどネ。
地形的にああいう造りになるんでしょうネ。
ボクは放生池の手前から見る多宝塔が好きです。
冬場は枯れ木を通して見る寂しさも味があります。
いつもコメントありがとうございます。