(2018.06.16訪問)
冥應寺の次は総持寺に向かいます。総持寺と言っても曹洞宗大本山総持寺と違いますヨ。こちら茨木市の総持寺は高野山真言宗のお
寺で、亀の恩返し説話と観音霊験で有名なお寺です。西国三十三カ所霊場の二十二番札所として大阪ではそれなりに著名な霊場を今
日はゆっくりと参拝させて戴くことにします。
▼亀に乗った寺号碑がこのお寺の縁起を語っています。
[ 総持寺 ]
●山号 補陀洛山(ふだらくさん)
●寺号 総持寺 (そうじじ)
●開基 藤原山蔭 (ふじわらやまかげ)
●創建 仁和二年 (886年)
●宗派 高野山真言宗
●本尊 千手千眼観世音菩薩
▲拝観料 境内自由 朱印300円
▲拝観時間 6:00~17:00
▲西国三十三カ所観音霊場第二十二番札所
▲大阪府茨木市総持寺1-6-1 Tel.072-622-3209
▲http://www.sojiji.or.jp/
▲阪急京都線「総持寺」駅下車 徒歩5分
JR東海道線「総持寺」駅下車 徒歩4分
▼仁王門。3間1戸12脚、重層楼門、入母屋造、本瓦葺。初層左右に金剛力士像。
総持寺縁起。(総持寺パンフから抄出)
藤原山蔭の父高房は、任地に向かう途中に、漁師たちが大亀を捕らえているのを見て、漁師達に物を与え亀を逃がしてやりました。
藤原山蔭が幼き日、船から淀川に落水したとき、父高房が観音の縁日に助けた大亀に、山蔭の命が救われたことから、これに感謝し
父高房没後、山蔭が観音像を刻し祀ったのが総持寺縁起の起源だという事です。
▼実に豪快な仁王門です。
▼山号補陀洛山と書かれた扁額。
▼阿形金剛力士。像高 227.5cm。檜寄木造り、彩色、玉眼、鎌倉後期。
彩色ムラムラのため、お顔と体躯の状態が判りにくいですネ。
▼吽形金剛力士。像高 226.7cm。檜寄木造り、彩色、玉眼、鎌倉後期。
▼本堂。本尊 千手千眼観世音菩薩(秘仏)。
桁行7間、梁間5間、1間向拝付、入母屋造、本瓦葺。左側面に入堂階段があります。
▼本堂前面。
▼本堂お参りの人々。
▼本堂。
▼鐘楼。
▼金堂(薬師堂)。桁行3間、梁間4間、1間向拝付、寄棟造、本瓦葺。慶安2年(1649年)建立。
▼金堂前面。
▼金堂内陣。宮殿型厨子は建立当初のものだそうで、中央に本尊が祀られています。
▼本尊薬師如来坐像。像高55.5cm、木造、彩色、截金、玉眼。南北朝時代。脇持は日光月光菩薩。
▼大師堂。桁行三間、梁間四間、一間向拝付、入母屋造、銅板葺。
小さいながらも複雑な屋根の構成をとり、二重破風で大屋根に千鳥破風、その前向拝は唐破風の体裁を取っています。
扁額は弘法と書かれています。
▼大師堂内陣。中央に弘法大師、右に弥勒菩薩、左不動明王が祀られています。
▼本尊弘法大師空海像。壮年期の空海さん、一番の働き盛りのお顔をしてますネ。
▼きらびやかな花天井と豪華な黄金の天蓋で荘厳。
▼境内には数少ない紫陽花が丁度見頃。
▼青空に映える新しく造立された十三重石塔。
▼デッカイこの樹は楠か。
▼観音堂にジイちゃんバアちゃんが慕っているボケ封じ観音(晋悲観音)がお立ちです。
▼鎮守社。大黒天、弁財天、青面金剛の三神をお祀りしています。
▼宝蔵(経蔵)。我が国最小の木造校倉造。寛永20年(1643年)建立。
▼小さいながらもお庭と池が有ります。
▼亀島に亀の団体甲羅干し。亀が起源のこのお寺、大切に飼われているようです。
▼東門。この門を利用する方は余りいないようです。
▼ご朱印です。
このお寺、大阪の観音霊場札所四ヵ寺のうちの一つ、駅から近い街中寺は、結構な人出を見せています。広くはない境内ですが、多
くの堂宇がギッシリ並んでいます。なによりも各堂宇がオープンなのが嬉しいじゃありませんか。そんなところが人々に親しみを感
じさせているんでしょうネ。
これにて総持寺 オ シ マ イ
ボクは、狭い境内に伽藍がギッシリ建て込んでいるのが印象的でした。