(2017.06.10訪問)
郡山第二弾は、あじさいの寺矢田寺です。慈光院から西へ10分余り、矢田山系の中腹にあるあじさい寺を訪ねます。参道手前から参
詣の人が急に増えたように感じ、駐車場を探すのに四苦八苦、花の寺はやはり人気があるようですネ。
侘び寂び閑のお寺から、花のある華やかなお寺へ、それにしてもピーカンの今日、生き生きとした元気なあじさいを見ることが出来
るのでしょうか。
▼あじさい寺の今。
受付のオネーサンとの会話「満開かな」「そうですねぇ~50パーくらいでしょうか」「そんなんで500円とるの」「もちろんでーす」
[ 矢田寺 ]
●山号 矢田山 (やたさん)
●寺号 矢田寺 (やたでら) 正式名称 金剛山寺( こんごうせんじ)
●宗派 高野山真言宗 (こうやさんしんごんしゅう)
●勅願 天武天皇 (てんむてんのう)
●開基 智通僧正 (ちつうそうじょう)
●開創 天武九年 (680年)
●本尊 地蔵菩薩立像
▲大和郡山市矢田町3549 Tel. 0743-53-1445
▲拝観料 通常無料 紫陽花時期6月上旬~7月上旬 500円 ご朱印300円
▲時間 8:30~17:00
▲http://www.yatadera.or.jp/
▲近鉄橿原線「近鉄郡山駅」駅下車 奈良交通バス「矢田寺」下車
西名阪自動車道「大和まほろばスマートIC」から北北西へ20分
「法隆寺インター」から北北東へ25分
第二阪奈道路 「中町ランプ」から南へ25分
▼境内マップです。なかなかのもんです、一生懸命描いたんでしょうネ、ベリーグー!
矢田寺縁起 (矢田寺 HPから抄出)
今から約1300年前、大海人皇子 (天武天皇) が、 壬申の乱戦勝祈願のため矢田山に登られ、即位後の白鳳四年、智通僧上に勅せられ、
七堂伽欄四十八カ所坊を造営されたのが当山の開基です。当初は十一面観世音菩薩と吉祥天女を本尊としていましたが、 弘仁年間に、
満米上人により地蔵菩薩が安置されて以来、地蔵信仰の中心地として栄えてきました。
▼金剛山寺が本名です。
▼山門。何やらイヤーな感じ、石段があるじゃないですか。
▼参道石段。何やらイヤーな感じ、相当長そうじゃないですか。
何度か訪ねているこのお寺、このイヤ〜な石段の記憶がないんです。記憶が飛んだか、はたまた○○のはじまりか。
▼本堂手前、紫陽花に囲まれたみそ嘗地蔵。別名地蔵寺の名があるこのお寺、本尊を初めとして境内には沢山おられます。
▼本堂です。桁裄七間、梁間七間、入母屋造、本瓦葺、三間向拝付。平成大修理の後平成十五年落慶。
濃朱が落ち着きを醸しています。いい色になってきました。
▼三間向拝。
▼外陣に掛る寺号が書かれた大きな扁額。
▼内陣の様子。内陣拝観料別途500円。
▼三尊形式の本尊地蔵菩薩立像 (重文)。像高161.9cm、木造、彩色、彫眼。平安時代初期。
通常お地蔵さんは右手に錫杖をお持ちですが、この方は持たずに施無畏、与願印の印相で
左手に宝珠をお持ちです。「矢田型地蔵」と呼ばれているそうです。
(本尊写真はネットより借用)
▼内陣の板襖絵「羅漢図」。
(写真は矢田寺ハガキを複写)
▼本堂側面。
▼鐘楼。境内一の貫禄、袴腰の重層、入母屋造、本瓦葺。屋根の傾斜が半端じゃありません。
▼梵鐘 (重文)。寛元四年在銘、鎌倉時代。
▼閻魔堂。このお堂も特別公開中。本尊木造閻魔倚像。
▼蓮花池。蓮は姿無し、そのかわりミズカンナの葉が池面をうめていました。
▼六地蔵。
▼開山堂。開基智通僧正をお祀りしているそうですが、堂内を窺うことが出来ません。
▼春日神社 (重文)。矢田寺の鎮守社。
▼板碑が集められています。
▼御影堂。方三間、入母屋造、銅板葺、一間向拝付。
本堂裏山をしばらく上ると広場にポツンと建ってます。天武天皇をお祀りしているそうですが、これはお気の毒としか云えず疎外
感ありあり、隣に見えるのはトタン小屋ですよ。
天下のあじさい園へ行ってみましょう。
園は回遊路が巡っています。この咲き具合でも人の列が途切れません。
あじさいはいいとこ撮りをしても、マダマダの感じ。今週末頃から見頃になるようですよ。
▼御朱印です。
矢田寺これにて オ シ マ イ
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