塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

インテルが海外サッカーの窓口でした

2010-03-22 23:39:14 | 日記
 皆さんは「雨に唄えば」というミュージカル映画を見た事がありますか?ミュージカルのスター、ジーン・ケリーを代表する作品で、ケリーの友人役をドナルド・オコーナー、恋人役をデビー・レイノルズが務めています。「どしゃぶりの雨の中を、ケリーが華麗にダンスする映画」と言えば、わかっていただけるでしょうか。

 物語りも終幕を迎えようとする時、ケリー(役名はドン)がデビー(役名はキャシー)に、「ユーアー・マイ・ラッキースター」と、彼の想いを包み隠さず観衆の前で告白するシーンが出てくるんです。
 僕が訳せば「君なしでは生きられない」もしくは「君は幸運の女神だよ」といったところでしょうか。それでふと思ったんです。僕にとって「スター」を意味するサッカークラブは、ただひとつインテルだけだと。

 僕が海外サッカーを知る窓口になってくれたのがインテルでした。かれこれ17、8年も前の話です。Jリーグの創立によってJSLが終幕し、日本サッカーに新しい息吹が芽生えた頃と丁度重なります。

 でもそのころのインテルは、イタリアの3強であるミランとユヴェントスからかなり距離を置かれた感があり、完全に凋落傾向にありました。またイタリアサッカーに関心を持ち始めたばかりでしたので、インテルとアタランタの区別がつかなかったこともあります。

 世はまさにミランとゾーンプレスの全盛期であり、トヨタカップ出場のため頻繁に来日していたミランと、ロベルト・バッジョという花形が在籍していたユヴェントスの方が、明らかに露出度が高かったのですが、僕は出会ってからずっとインテルのことが気になっていて、そして今に至っています。

 僕はインテルと出会ったことで、「栄光の時代が未来永劫続く事はない」「選手に費やしたお金が、優勝という栄光になって必ずしも還元されることはない。」という、サッカーだけでなく僕らが住む人間社会で起きるであろう事の真髄を、色々と教えてもらいました。
 暗黒の90年代のインテルを知るファンとしては、主将のサネッティがトロフィーを頭上に掲げる日がくるなどとは考えられませんでしたし、生きているうちに1度でいいから、インテルの優勝をともに味わいたいと考えていた僕にとって、今のインテルの勢いは完全に僕の予想を越えています。

 しかしこの栄光の時代がやがて終わる事も、僕は重々承知しています。でもまた優勝は取り返せば良いのです。成績不振の度に好きなクラブを変えていてはファンの値打ちがありません。

 もし僕が将来インテルを見にイタリアに出かけたなら、インテルに向かってこう言いたいですね。
 「インテル ユーアー・マイ・ラッキースター!!」
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昨日の山雅とパルセイロ

2010-03-22 16:34:10 | 日記
 今日の信濃毎日新聞では、昨日の山雅のJFLホーム初戦の模様が大きく掲載されていました。山雅がJFLの試合を戦った翌日の朝刊を読むのが非常に心苦しいですね。これでホーム、アウェイ関係なく彼らがJFL初勝利を飾ったならば、新聞とテレビはどんな報道をするのでしょうか。正直目と耳を塞ぎたくなります。

 昨日のアルゥインには5500人のお客さんが入ったそうです。1割の550人がソニー仙台のファンと仮定しても、3連休の真っ只中5000人のファンが応援に駆けつけた事は、山雅にとってファンの存在の大きさを深く感じたのではないでしょうか。

 一方のパルセイロですが、北信越リーグ開幕に向かって例年以上に精力的にトレーニングマッチを消化しています。例年ならば高校生や大学生が多いのですが、今年はJ2のカターレ富山、そして湘南ベルマーレと横浜F・マリノスとも試合を行いました。

 ホームページにはスコアやパルセイロの選手紹介しかないので詳細はわかりませんが、相手は恐らく控えは準レギュラーで試合に臨んでいると思います。でも自分たちよりも格上の対戦相手を求めて、全国行脚をしていることに今年のパルセイロの熱意を大いに感じます。

 新加入の選手と既存の選手の意思疎通を図り、開幕に向けてクールダウンを図りながら、北信越リーグ初戦の4月11日を迎えようと、薩川監督はいろいろ策を練っていると思います。
 山雅のファンに刺激され、パルセイロファンも開幕を待ちきれないはずです。北信越リーグから「信州ダービー」は無くなりましたが、もしかすると例年以上に興味深い戦いが展開されるかもしれません。
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選手の移籍について思うこと

2010-03-22 16:10:07 | 日記
 1997年ガンバが獲得したカメルーン代表パトリック・エムボマは、強烈な輝きを僕たちに残して翌1998年イタリアのカリアリに移籍しました。
 このエムボマとレッズが今季獲得したサノには、同じ共通点があるんです。
 同じ共通点とは「現役の代表選手ではあるが、所属クラブでは出番に恵まれない。」という共通点です。

 エムボマは当時所属していたパリ・サンジェルマンからガンバに移籍し、サノは1FCケルンからレッズに移籍しました。一つ異なるのはサノの場合、かつて師事したフィンケが指揮を執るクラブに移籍したが、エムボマの場合全く未知の世界に挑戦したと言う事です。エムボアはカリアリからパルマへ移籍した際中田英寿の同僚になりましたし、日本でも東京ヴェルディとヴィッセル神戸に所属しました。ですから日本にとって非常に馴染みのある選手になりましたし、彼自身今でも日本には良い印象を持っているようです。

 エムボマの活躍例は稀な部類に入るとは思いますが、アフリカの選手が日本で活躍する可能性が高い事は、この事例からも判断できます。

 資金面ではJ1は欧州諸国に太刀打ちできませんから、
 「30半ばになりつつあるベテラン選手を獲得する」
 「指揮官の顔を最大限活用する」
 これらの方法で、アフリカと欧州から選手を獲得したらどうでしょうか。

 例えば清水のヨンセンがグランパスエイトに入団した時がそうでしたし、外国籍の選手ではありませんが、ガンバの西野監督が古巣のレイソルから、明神を引き抜いて中盤の仕事を任せた事が、クラブの躍進に繋がった例が挙げられます。

 ですからこれからのJ1には、専任のGMを置く事ももちろんですが、監督の人脈を活かした選手獲得も大きな要素になってくると思います。エムボマのように今が売り時と判断したら、契約更新よりも潔く相手先に手放し、また新しいサイクルで選手を獲得する。

 選手は物ではなく感情の伴った生き物ですから、全ての移籍が成功するわけではありませんが、日本も欧州同様「選手の移籍」について、新たな検討の時期に差掛かっていると僕は思います。
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彩りが増えた2010年のJリーグ

2010-03-22 15:50:57 | 日記
 3節を終えた2010年のJ1ですが、わずかではありますが国際色が豊かになり僕としては面白い限りです。以前お伝えしたように、サッカーは地域問わず様々な国の様々なスタイルがありますから、多種多様なスタイルを日常のリーグで経験していれば、アジアカップやワールドカップ予選の際、違和感を感じる事が少なくなると思うんです。

 ミキッチ(サンフレッチェ広島 クロアチア出身)
 ストヤノフ(サンフレッチェ広島 ブルガリア出身)
 ケネディ(名古屋ゴランパスエイト オーストラリア出身)
 ヨンセン(清水エスパルス ノルウェー出身)
 ブルザノビッチ(名古屋グランパスエイト モンテネグロ出身)
 サノ(浦和レッドダイヤモンズ ブルキナファソ出身)

 思いつくままブラジルと韓国、北朝鮮出身者以外の選手を挙げてみましたが、やはり海外出身の選手が多いと、リーグに彩りが加わって面白みが増すと思います。
 
 また以外なのは中国出身の選手がいないことですね。1993年にガンバが中国代表のカ・シュウゼンを獲得しましたが、彼以来中国から選手が加わった話は耳にした事が無いので、韓国だけでなく中国にも眼を向ける価値は十二分にあると思います。

 何故かと言いますと、中国リーグは多くの八百長が露見されていて、トップにまで処分が及んでいる遭難です。今のJリーグに問題がないとは言えませんが、少なくとも代表に片寄らないファンの声援と、ソフトとハードの両面を含めて、日本の方が中国よりもやりがいがあるのではないかと思うんです。

 また欧州ではアフリカから選手を招いても、まるで人身売買のような策略をとるスカウト、そして代理人が後を断ちません。かつて欧州の植民地であったアフリカの皆さんからすれば、欧州は憧れの地であり言語と風習を考えた場合、まるで馴染みのない日本へ渡るよりも、欧州へ渡る方がリスクは少ないと考えるのは当然です。

 しかしドログバ-やエトーのようなビッグネームはともかく、現在欧州リーグで活躍するアフリカ出身の選手の成功例の方が「稀」ですよね。それくらい現在の欧州リーグは、リーグの大小問わず競争が苛烈です。

 ですから宗教や植民地支配のしがらみがない日本で、アフリカ出身の選手がプレイすることは、彼らにとっても有益な事だとは思うのですが。まずはサノがレッズで結果を残して、橋渡しの存在になって貰えると嬉しいですね。
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松本山雅ホーム開幕戦を勝利で飾れず

2010-03-22 01:12:22 | 日記
 山雅はソニー仙台を迎えたホーム開幕戦に0-2で破れ、開幕2連敗となりました。でもこの試合長野県では教育テレビが小野剛氏を解説に招いて中継を行うほど、長野県内では注目を集めていたんです。
 僕は仕事でしたので、試合結果は父からのメールで知ったのですが、お客も随分入ったようですから、山雅にとって観客動員に関しては満足のいく結果かもしれません。

 パルセイロファンだからいうわけではありませんが、山雅のファンや関係者、そしてテレビアナウンサーの多くが「J2昇格」を常に口にしますが、もう少し身の丈にあった目標を口にすべきではないでしょうか。目標を高く設定し鍛錬を怠らないことは確かに大切ですが、下手をすれば自分を見失う要因にもなります。

 ソニー仙台がJ2昇格の一歩手前で涙を飲み、HONDAのようにクラブとしてJへ昇格するのではなく、JFLというアマチュア最高峰の舞台に留まる選択をする母体もあるわけです。
 ですから山雅の1年でJ2昇格は、これらのクラブから見れば不遜な目標であり、同時に著しく敬意を欠いた態度に見える可能性もあります。

 やはり地域リーグとJFLではピッチに広がるオープンスペースや相手DFとの間合い、そしてプレイのスピードとシンキングスピードのいずれも、全てが速く目まぐるしく展開しているのでしょう。まだ2試合を終えただけですから、昇格組みの山雅がJFL馴れしていないのは当然ですから、まずは選手たちがスピードに馴れ、マイボールになった際にいかにゴールの道筋をたてられるかが、これからの山雅の躍進に関わってくると思います。

 ただファンからすれば、負けはしましたが新たなクラブの歩みの一歩として、今日のJFL開幕戦は思い出に残ると思います。
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