塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

イタリアはボッリエッロを召集したらどうか

2010-03-05 22:21:23 | 日記
 昨日アズーリの選手選考について考えてみましたが、リッピはFWの柱を誰に指名するのでしょうか?4年前はトッティに加え、ルカ・トニが好調を維持していましたから、特に問題はありませんでした。しかし今現在のトニの調子を考えるならば、心境著しいジラルディーノということになるのでしょうか。
 ブラジルから気化する予定のアマウリも、帰化が認められたならば23人にエントリーの可能性もありますが、ぶっつけ本番に近い形になります。リッピとしてはアマウリの帰化が認められたならば、紅白戦ではなく親善試合で彼の慣らし運転をしたいと考えのではないでしょうか。

 インテルファンの僕が推薦するのもおかしな話ですが、ミランのマルコ・ボッリエッロを招集したら面白いと思います。2007-08シーズンレンタル移籍したジェノアで結果を残し(35試合で19得点)、意気揚揚と古巣ミランに復帰するも、7試合で1得点と散々な結果に終わりました。

 かつてのボッリエッロは女好きという観点から、タブロイド紙を賑わすだけの選手という印象が強かったものです。しかし今シーズンはロナウジーニョからのパスを、アグレッシブなプレイで得点に結び付けています。体調も昨シーズンとうって変わって好調のようですから、彼をワールドカップに連れて行っても面白いと思います。

 1990年のイタリア大会のスキラッチのような存在は、滅多に出現しないからこそ今でも語り草なわけですが、もしかするとボッリエッロはスキラッチのような、優れた活躍を見せるかもしれません。

 ただ保守の態度を崩さないリッピが、彼を招集し仮に召集したとしても、積極的に起用するかどうかは、全くの未知数ですが。
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攻撃的か守備的かの議論についての一考察

2010-03-05 00:30:40 | 日記
 僕は以前からどうしてサッカーだけが、「攻撃的かそれとも守備的か」という議論が巻き起こるのだろうと思っていました。例えば日本にあるもうふたつのプロスポーツ、野球とバスケットボールで、ファンや関係者の自分のチームに対して批判はしても、「攻撃的か守備的か」という議論をしている姿を見た事がありません。

 僕はサッカーファンが攻撃と守備にこれだけこだわる背景には
 「サッカーが大変ロースコアの競技であること」
 「どんなに優れた得点でも、サッカーでは1点にしかならない。」
 というふたつの理由があると感じるようになりました。

 サッカーは他のスポーツと違い、「引き分け」の概念がある大変珍しいスポーツです。(日本では野球も引き分けがありますが、大リーグはどちらかが勝利するまでイニングを続けます。)ですから時には勝ち点1を得るための駆け引きが必要になります。

 でも試合の序盤から引き分けを狙うような消極的な姿勢をファンは嫌います。この消極性が自陣に閉じこもる、即ち「守備的」と捉えてしまうのがファン心理なのだと思います。たとえ序盤に失点しても、挽回し逆転できるチャンスは充分ある。
 だからドリブルやパスワーク、セットプレーなど自分たちに与えられた攻撃の手段を常に活用し、相手陣内でプレイする攻撃のサッカーをしろと思うのでしょう。

 確かに観戦者の心理として、自分の贔屓クラブが相手から攻撃に晒されている時ほど緊張する事はありませんし、逆に相手陣内で戦っている時は、応援に力が入りますからね。

 またどんな美しいFKでも、鮮やかなパスワークでゴールを奪ってもサッカーの場合、得点は「1」にしかなりません。例えばバスケットでは3ポイントシュートがありますし、アメフトではタッチダウンは6点(ボーナスを決めれば更に増えます)キックでは3点と、攻撃の手段によって得点が変化します。

 しかしサッカーは1点の重みは1点です。絶対的なセーフティ・リードはプロレベルでは存在しないと言っていいでしょう。確かに2005年のチャンピオンズ・リーグ決勝、ミラン対リバプールの一戦はあくまで例外的な試合です。

 しかしああした逆転劇がサッカーの世界では起こりえるという観点から、関係者はこの事例を肝に銘じているはずです。

 確かに相手陣内でサッカーをする時間が多くても、得点に結びつくかどうかはわかりません。しかしその不安要素を打ち消すには、まず「シュートを打つこと」が大原則になります。
 多くのファンは守備がより良い攻撃を支えている事を、はっきり認識しています。同時に自陣深く下がっていては、シュートを打つチャンスが巡ってこないことも知っています。

 ですからファンの間では「攻撃的か守備的か」の議論が絶えないのだと僕は思っています。
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