塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

日本代表のリスクマネージメント

2010-03-26 00:28:28 | 日記
 4月7日のセルビア戦、センターバックのレギュラーを務めてきた闘り王が出場停止となり、岡田監督が誰を彼の代役に起用するか今注目が集まっています。一説ではF・マリノスから栗原を招集し、中澤とコンビを組ませるのではないかと言われています。もし栗原が招集され試合で起用されたなら、この試合が彼の代表初戦になります。でも横に中澤が控えていれば、栗原の緊張も和らいで試合に臨めるのではないかというわけです。

 正直いいますと、この時期に新しい選手を追加して実戦を積ませるのは遅いと思います。もし仮に栗原がワールドカップ本大会にエントリーされたとしても、彼を支える実績は「親善試合の代表キャップ1」でしかありません。栗原とポジションに関係なく、バックアップとして起用するであろう選手の出場をおざなりにしてきたツケが、今ここに溢れている気がします。
 同じ親善試合でも、数多くこなした選手と「1」の選手では、気持ちの持ち方も随分と違ってくるでしょうし。

 古い話ですが1990年のワールドカップ。準優勝したアルゼンチンのゴールマウスにいたのは、第3GKのゴイコチェアでした。正GKのプンピートが初戦で故障し、第2GKと目されていたイスラスが帯同しなかったためです。

 そして前回2006年。フランス代表監督ドメネクはベテランのゴブやジュリを外し、マルセイユの俊英リベリを招集する賭けにでて、その賭けに見事打ち勝ちます。この大会の活躍により、リベリの存在は世界中のサッカーファンに知れ渡りました。

 今代表経験の浅い選手が活躍した事例を2つ紹介しましたが、このように代表経験の浅い選手の活躍は非常に稀ですよね。ですから「いざ」という時のための備えが必要なのですが。加地の代表復帰要請の話もそうですが、正直現在の代表はリスク・マネージメントの面で、大きな遅れをとっているように思います。

 
コメント
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