セビージャ戦を終え日本の記者団のインタビューに応じていた本田が、「日本人として初めてというのはどうでもいいこと。」と、チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメントで、日本人選手が初めて奪ったゴールと8強進出に関する感想を記者団から求められた時、自分の心情を隠すことなく言い切った姿を見て、この「目線の違い」が、彼が「異端」と呼ばれてきた理由なのだと感じました。
つまり本田に当たり前の感覚が、記者や僕たちには当たり前では無いのですね。僕が彼の立場なら「嬉しい出来事ですね。」「日本のファンの皆さんの暖かい声援のおかげです。」と、少なくともこれらの言葉をクッションにして、それからセビージャ戦の課題を述べ、ロシアリーグの展望を述べると思います。
でも本田からはそういった感傷的な発言が一切きかれません。それは彼が目指している頂きめでの道のりが、彼の頭の中にはルートとして整備されていて、そのルートをまだ登っている最中だからなのでしょう。
確かに近年のCSKAは東欧を代表するクラブに成長しましたが、本田としてはロシアが頂ではない、スペインやイングランドにいつか渡ってそこでも結果を出すと言う意志を、常に絶やさず持ち続けているのだと思います。
ただ中田英寿のそうだったように、彼が頂きを辿り着いても心の底から笑うことは無いように感じます。いささか斜に構えた表情で笑みを浮かべながら、胸の中で新しい自分の目標を探しているはずだからです。
中田が引退後日本の記者からの質問に答え穏やかな笑みを浮かべるようになったように、本田が心からサッカーで笑う時は、現役を引退してからのような気がします。
つまり本田に当たり前の感覚が、記者や僕たちには当たり前では無いのですね。僕が彼の立場なら「嬉しい出来事ですね。」「日本のファンの皆さんの暖かい声援のおかげです。」と、少なくともこれらの言葉をクッションにして、それからセビージャ戦の課題を述べ、ロシアリーグの展望を述べると思います。
でも本田からはそういった感傷的な発言が一切きかれません。それは彼が目指している頂きめでの道のりが、彼の頭の中にはルートとして整備されていて、そのルートをまだ登っている最中だからなのでしょう。
確かに近年のCSKAは東欧を代表するクラブに成長しましたが、本田としてはロシアが頂ではない、スペインやイングランドにいつか渡ってそこでも結果を出すと言う意志を、常に絶やさず持ち続けているのだと思います。
ただ中田英寿のそうだったように、彼が頂きを辿り着いても心の底から笑うことは無いように感じます。いささか斜に構えた表情で笑みを浮かべながら、胸の中で新しい自分の目標を探しているはずだからです。
中田が引退後日本の記者からの質問に答え穏やかな笑みを浮かべるようになったように、本田が心からサッカーで笑う時は、現役を引退してからのような気がします。