塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

戦犯に対する扱い

2010-03-29 22:32:39 | 日記
 今スティーブ・マックイーン主演の「トム・ホーン」という映画を見ました。
 マックイーン演じるトム・ホーンは、かつてインディアンの首領ジェロニモを捉え、新たにやってきたワイオミングの土地で牧場主に雇われ、牛泥棒たちを次々ととらえますが、彼の並外れた技量に牧場主たちは怖れを抱き始め、彼に子供を殺害したという罪をかぶせ、絞首刑にしてしまいます。

 彼は絞首台を作るために独房にやって来た技師と保安官に向かって、
 「まるで自殺じゃないか。」と呟きます。
 この絞首刑はトム自身が後に下がる事で、彼の体重と備え付けの水の重さで、足許の板が外れて絞首されという仕組みなんです。

 この映画を見て感じた事は、6月のワールドカップで日本が結果を残さなければ、4年前と同じように「戦犯探し」が行われ、選手や家族が批判と喧騒の中、息を潜めて生活しなければならないということです。

 ドイツ大会後アルゼンチンでは、リケルメの母親が息子に対する非難が国内で鳴り止まず、体調を崩して入院しリケルメはアルゼンチン代表を去りました。アルゼンチンのみならず世界中の代表は、優勝するかもしくは予想外の好成績を残す以外、痛烈な罵声を浴びることから逃れられませんが、家族にまでその覚悟を背負わせるのはどうかと思うのです。

 もちろん反省することや新たな目標をたてることは大事ですが、感情に振り回されることなく、落ち着いた環境で議論することが大切だと思います。
 もし選手や選手の家族が行き過ぎた議論のはて、最悪死亡したら誰が責任をとるのでしょう?
 批判し続けたメディアやファンは、手のひらを返して自分たちの正当性を主張し、保身に回ると思います。

 ならば最初から感情を抑えて建設的な議論をすればいい。戦犯を生む必要はないように思います。
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代表から岩政の名が消える

2010-03-29 20:25:32 | 日記
 セルビア戦に挑む日本代表の守備陣から岩政の名前が消え、噂どおり横浜の栗原の復帰が決定しました。F・マリノスからは中澤と中村に加え山瀬も選出されていますから、栗原にとって馴染みやすい環境が用意されたように見えますが、僕としては岩政の召集があっても良かったと思います。

 岩政は風貌はいかつい為一見怖そうに見えますが、その愛嬌ある笑顔とコメントは、アントラーズファンで無い僕もつい微笑んでしまいます。少なくとも「やべっちFC」で彼を見た事がある方は、僕と同じ感想を持つと思います。

 岩政は空中戦での競り合いに強い事が特徴ですが、彼はベンチに座っている選手を束ねられるだけの人間性を持ち合わせた、数少ない選手だと思います。やはりベンチが定位置の選手には鬱憤が溜まってきますが、岩政ならば彼らの相談に乗りながら、レギュラーとベンチの区別無く、うまいことガス抜きができるような「遊び」を思いついてくれそうですから。

 例えば1993年のアジア最終予選足首の故障で出場できない都並は、思うように勝ち点を得られない代表を盛り上げる為、カラオケマイクを持参して選手を鼓舞し続けました。
 こうした気配りのできる選手がひとりでも23人の中に含まれていれば、監督のマネージメントはスムーズになると思うのですが。

 それにしても岩下(エスパルス)寺田(フロンターレ)槙野(サンフレッチェ)そして山口(ガンバ)と、岡田監督が召集はしたが一向に実戦で起用しなかった守備の選手は数多くいます。それだけ中澤と闘り王の能力がずば抜けているのか、それとも彼らが緊張しすぎて本来の力がだせなかったのか、僕にはわかりかねますが、少なくともCBのバックアップが栗原ひとりだけでは、明らかに少なく過ぎるのは間違いありません。

 本戦ではさすがにCBには4名程度の選手がエントリー去れると思いますが、正直レギュラー二人以外のCBをもっと試してみても良かったと僕は思っています。
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サッカーのファッションコラム

2010-03-29 20:12:55 | 日記
 サッカーファッションの話題を2つお知らせします。

 ワールドカップメンバー発表前、最後の親善試合となるセルビア戦の20名が発表されましたが、皆さんは岡田監督の身につけている上着とネクタイが変化していることにお気づきですか?
 もしかすると今日岡田監督が着用したスーツ一式が、今季の日本代表公式スーツなのかもしれません。

 6月の南アフリカは比較的涼しいようですが、日本はもう梅雨の手前の季節で汗ばんでいますから、もしかしますと夏用の素材を用いたスーツで、代表は南アフリカに乗り込むかもしれません。
 いつものように限定数が販売されるはずですから、店頭に並んだ際は是非見てみたいと思います。長野ではスーツは手に入りませんが、ネクタイやカフリンクスならば何とかなることが多いので。

 25日に発売された男性誌「GQ」が、今世界でお洒落な男性25名を独自に視点で選出、掲載して彼らのファッションの解説を行っていました。
 ブラッド・ピットやシアトル・マリナーズのイチローのように、GQのあるアメリカ在住の男性に混じって、ベッカムやクリスティアーノ・ロナウドも25人に選出されていました。

 ベッカムはアメリカでも馴染みがあるのでわかりますが、ロナウドの選出は以外でした。
 それだけ彼の知名度がアジアや北米で高まってきているのでしょうし、アメリカ代表は既に楽に勝ち点3を奪える相手ではありません。

 代表チームの成績向上がもしかすると、このアメリカの老舗雑誌の編集者たちに、影響を与えたのかもしれません。
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アーセナル、日本代表の森本の獲得を検討中

2010-03-29 13:17:26 | 日記
 スポーツニッポンがカターニャの森本の獲得を、マンチェスター・ユナイテッドだけでなく、アーセナルも検討していると報道しています。その根拠として森本と同じ世代でゴールを量産している選手は、ミランのパト・アレッシャンドレと、ナポリのハムシクしかいないことを挙げています。つまり森本は若手の有望株として、広く欧州で認知されているようなのです。

 CSKAの本田と共に、森本の去就が今夏の移籍マーケットを賑わすかもしれません。
 ただイタリア国外への移籍は、森本にとって不利益をもたらす可能性もあります。
 
 例えばシェフチェンコが、ミランからチェルシーに移籍した瞬間往時の輝きを失ったように、選んだ国の風習やサッカーへの取り組みが異なるだけで、選手にかかる負担は大きくなります。
 また隣国同士でありながら、スペインとイタリアのサッカー観の違いは、広く知られた事実です。ですから国外に移籍するならば、森本は移籍先を本当に吟味する必要があると言えます。

 イタリア国内ではフィオレンティーナも森本に関心があるようですから、僕は彼の移籍先はフィオレンティーナが良いのではないかと思います。

 彼らはプランデッリに長期政権を預け、GMのコルビーノの下で綿密な強化体制を築いています。つまりクラブが安定した運営を行う事で、選手に余計なストレスがかからず、良い環境が提供できます。

 今夏森本がどんな判断を下すのかはわかりませんが、彼の去就を注意深く見守るクラブは、思いの他多いようです。
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インプットとアウトプット

2010-03-29 13:00:10 | 日記
 先日「慣れない部署で仕事をしなければならない」と溜息をつきましたが、何とか無事に終わろうとしています。やはりミスを犯すであろう「恐怖」のため最初は抵抗があったんですが、昨日、一昨日くらいからは落ち着いて仕事をこなせるようになりました。

 僕は典型的な「使ってもらって初めてうまくなる」人間です。
 つまりわずかな成功と沢山の失敗を体で感じながら、自分の上達を感じ取るというわけです。では短期間で未知の仕事を「成功」させるには、どんな方法があるのでしょか?

 僕は「インプット」と「アウトプット」の繰り返しにあると思います。
 まずインプットは事前準備ですね。仕事のわかるかたに教えてもらう。そしてメモをとりその段階でわからないことを聞いて、更にメモをとっておく。
 
 そしてアウトプット、つまり実戦に赴きます。この段階では当初想定できなかった(つまり未知の体験ゆえ質問できなかった、今まで体験できなかった出来事)アクシデントやミスが起こりえます。

 この未知の体験を再びインプットし、インプットした内容を再びアウトプット、つまり実戦することで経験不足を補ってゆく形をとります。これを繰り返す事で、僕は何とかその部署の足手まといからは抜け出すことができました。

 よくクラブで出番の無い選手が移籍を模索するのは、「試合勘が鈍るから」という理由からです。

 つまり実戦で体験した課題を練習で克服しなければ、次の試合でも同じミスを犯してしまうかもしれません。しかしただベンチに座って試合を眺めていても、実体験ではないため練習に取り入れる際、その課題がおぼろげになってしまう可能性があります。
 またどんな名手でもベンチが定位置では、それ以上の上達は見込めません。

 ワールドカップイヤーの今年、中村はエスパニョールから横浜へ移籍しましたが、体調管理と実戦の勘を失わない為には、彼にとって古巣への帰還は当然の成り行きでした。
 また中田英寿も2002年の韓日ワールドカップに向けて、優勝クラブのローマからパルマに移籍を果たしました。トッティの影に隠れたままでは、自分を成長させられないという判断に基づいての移籍でした。

 情報収集や体調管理がインプットならば、試合での経験がアウトプットになりますが、これは一般社会や学校での勉強にも役にたつ気がします。特に僕のような仕事をうまく進められない人間にとって、その内容は大きいと思います。
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