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塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

塩野七生さんの作品から

2010-05-08 00:14:22 | 日記
 僕は塩野七生さんの本が好きでよく読みます。

 塩野さんの作品の中に新潮文庫から「人びとのかたち」という、塩野さんが幼い頃から嗜んできた映画について語る作品が出版されていて、その237ページに「聞き上手」というタイトルで、サッカーの世界にも通じる話が書かれているので紹介します。

 塩野さんはこの項目でふたりの映画監督、ビリー・ワイルダーと彼の師匠のエルンスト・ルビッチについて語っています。

 ワイルダー監督は「アパートの鍵貸します」「麗しのサブリナ」などの監督で知られているのですが、彼が初めてメガホンをとる前日師匠のルビッチに

 「明日は私の監督初日です。恐くて落ち着きません。」と言ったところ、ルビッチは
 「こっちは70作目だ。毎日恐くて落ち着かない。」と答えたそうです。

 まもなくワールドカップが開催されますが、岡田監督やパレイラ監督のように、過去にワールドカップを経験している監督だろうが、ル・グエン監督やファン・マルバイク監督のように今回が初体験の監督だろうが、出場32カ国の監督全てが選手選考で頭を悩まし、緊張し神経をすり減らしているのです。

 今新聞紙上では「小野の召集」「槙野をムードメーカーとしてエントリーするのでは」など、5月10日のメンバー発表に向けて様々な憶測が囁かれています。

 ファンとしては23名の顔触れが気になるのは当然ですが、岡田監督には自身を含めた代表監督が、皆荒波の中を航海していることを、是非知っていて欲しいですね。

 そうすれば夜幾らか寝つきが良くなるでしょうし、自信が揺らぐことなく5月10日を迎えられると思います。
コメント
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