塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

日本代表内田もブンデスリーガに挑戦か

2010-05-13 21:39:27 | 日記
 内田篤人のシャルケ04への移籍話が誌面を賑わせていますが、内容から判断すれば彼の移籍はほぼ間違いなさそうです。内田離脱をアントラーズがどのような形で埋め合わせるのか興味がありますが、やはり欧州のクラブは「したたかさ」がありますね。

 仮にワールドカップで日本が旋風を巻き起こしたとしましょう。そして内田が躍進日本の象徴となり、欧州の複数のクラブからアントラーズに移籍の打診が舞い込み、新聞社から取材の希望が殺到したとと仮定します。

 でももう彼の移籍先へシャルケに内定している。しかもワールドカップ前に契約を詰め合わせているため、アントラーズへの移籍金は高騰する前の金額になる。
 もし内田を売却しようと考えた際に、獲得した際の移籍金をオーバーしていれば、シャルケの金庫には差額分のお金が保管できるというわけです。

 これはもちろん仮定の話ですから、内田がワールドカップで苦戦するかもしれませんし、前回ぼブログでアクイラーニの例を示したように、思うような活躍ができないかもしれません。

 日本人は真面目ですから、リバプールがガレス・バリーを採りそこなったように、土壇場で移籍話が中断させるとは考えにくいですから、内田がドイツで生活することは間違いないでしょう。

 シャルケは内田に的を絞ったのは
 1・指揮官のマガトが日本人選手の能力を評価していること。
 2・ワールドカップで活躍した選手を買おうと思えば、競争が高くなる上多額の資金が必要なこと。
 3・内田の移籍金が、借金に苦しむシャルケにも払える額である。

 上記の理由にあると思います。内田には良い6月を過ごしてもらい、7月を迎えて欲しいと思います。
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リバプール、アクイラーニの売却を検討中か

2010-05-13 18:24:15 | 日記
 先ほどサッカー専門サイト「ゴール・コム」で、リバプールが今季獲得したばかりのアルベルト・アクイラーニを、獲得した半額の1000万ポンドで売却予定と報道していました。

 ユベントスがアクイラーニの獲得に既に動いており、フィオレンティーナも獲得は目指しているが、700万ポンド以上の金額は出せないと報じられるなど、アクイラーニの移籍話はどうやら事実のようです。

 今季のリバプールの惨敗振りを考えると、シャビ・アロンソという閃きを持った選手の退団が、いかにリバプールにとってマイナスだったかということですが、ベニテスがアロンソの移籍を容認したのは、間違いなくイングランド代表の俊英ガレス・バリーを獲得できると考えていたためでしょう。

しかし相思相愛のはずだったバリーは土壇場で、マンチェスター・シティにさらわれてしまいました。おすらくバリーのシティとの契約を、ベニテスは考えもしなかったはずですし、予測しろというのも無理な話しです。

 ですからアクイラーニの獲得はあくまで2次的なもので、振られた恋人を忘れる意味での補強だった気がするんです。そうでもしないと中盤の底はルーカスとマスチェラーノという、ボール奪取に秀でた選手2名で構成せざるを得なくなります。

  でも例えばジェラードをルーカス、もしくはマスチェラーノと組ませ、ロシアに移籍したボロニンとトーレスで2トップを組む4-4-2に布陣を変更する、アクイラーニではなく、ジェラードの代役としてのトップ下の選手に狙いを定めるという方法もあったように思うのですが、ベニテスはトーレスとジェラードの縦の関係を崩したくなかったのでしょうね。

 ですからリバプールには、故障の多さが気になろうとも、アクイラーニを指名するしか方法がなかったのでしょう。

 ベニテスはリバプール離脱の噂が絶えませんが、来季リバプールがプレミアの覇権をチェルシーから奪う事は無さそうな気配です。
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信州ダービーの持つ可能性

2010-05-13 17:59:30 | 日記
 元川さんはもとより、信州のサッカーファンの誰もが「信州ダービー再び」を願っていますが、元川さんの視線は少し違っていて、ダービーの背景にある長野市と松本市の対立が、このダービーの根幹を形成していると言うのです。

 僕は松本市を恨みがましく思ったことはありませんし、大学時代甲府から実家のある千曲市に帰省する際は、常に松本駅を利用しましたし、駅周辺を散歩しました。

 でも松本市周辺の方が、所用で長野市にくる時はどうやら気分が違うようなんです。
 「松本は長野に呑まれた」「長野何するものぞ!!」という、意気込みを持って出かけてくるそうなんです。

 こんな話を皆さんは聞いた事がありませんか?
 「長野県の人々は信濃の国という歌を唄える」

 元川さんは信濃の国は独立志向の強い長野県民を、繋ぎとめるための歌であり、その構造はバスクやアンダルシア、カタルーニャなどの地域の特色が大きいスペインと非常によく似ているそうです。

 ですからある意味商業的な意味合いで発展した「○○ダービー」と名づけられたダービーを見ても、つまらないが信州ダービーには、ダービーに繋がるだけの歴史背景があるとおっしゃっていました。

 僕としては松本市に何の恨みもありませんが、長野県をスペインという国家になぞらえて例えた事が非常に印象的でした。同時に信州ダービーの映画「クラシコ」のプロモーションビデオも見る事ができて嬉しかったですね。そこにはバドウが「ようこそ長野へ」という場面もあり、彼にもう一度会いたくなりました。

 頂いた資料の中に
 「強い闘争心を持てる試合があるというのは、両者にとって大きなプラス」
 というパルセイロの町田GMの談話が掲載されています。ダービーがリーグ戦で実現するには、パルセイロが昇格する以外方法がありませんからね。パルセイロが北信越リーグで優勝する事は、必要最低限のノルマでしかありません。

 こうしてみると長野県は近い将来、日本中のサッカーファンが集まるそんな地域に発展する可能性もありますね。

 ちなみにパルセイロのスタジアム問題に触れた際、長野運動公園でJ2の試合が行われた事があるとお伝えしましたが、日時と対戦カードがわかったのでここに書き出します。

 1999年10月11日 川崎フロンターレ対大分トリニータ
 スコアは3-0でトリニータの勝利 幻冬社の「魂の叫びJ2聖戦記」の159ページから164ページにかけて、この一戦の模様が描かれています。
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パルセイロの手本は、ブンデスリーガのハンブルク

2010-05-13 13:15:29 | 日記
 一方でパルセイロの手本クラブに、元川さんはブンデスリーガのハンブルクを推薦しました。

 以前からお伝えしているように、パルセイロは女子サッカーの支援と野球とのつながりの他、アイスホッケーのクラブも持っているんです。
 元川さんはパルセイロの取り組みを、「日本で数少ない総合スポーツクラブになれる可能性がある」と評価しています。

 元川さんが推薦したハンブルクもサッカーの他に、バスケットボールた卓球のクラブも所有していて、ハンブルクの事務所にはサッカーだけでなく、他の競技のスタッフも数多く出入りしていており、同時にグッズショップも毎日賑わっているそうです。

 そして当然飲食ができるお店も常備しており、スポーツに関心の無いファンが、レストランを訪れる感覚で、これらのお店に顔を出し、楽しいひとときを過ごしてゆくそうなんです。

 パルセイロは練習場のリバーフロントに、グッズ販売の売店を用意していますし、インターネット通販と長野市にも売店をだしています。もちろん試合当日のグッズ販売もあります。

 ですからこれからは「飲食」に重点を置く事と、もしこれからスポーツを支援するとしたら、どのスポーツを支援するかが大きな議論になりそうです。
 
 僕はノルディック・スキーやリュージュなど、長野の風土にあったスポーツか、もしくは長野のバスケットファンがbjリーグに参加できるよう、今様々な試みを行っているので、バスケットとタッグを組むかのいずれかが必要になってくる気がします。

 サッカーだけがひとり勝ちしても意味はないんです。
 他のスポーツに関心を持つ人々も、僕らと同じ喜びが味わえることが総合スポーツクラブとすれば、パルセイロの存在価値は未来の長野市にとって、かけがえの無い物になるかもしれません。
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山雅の手本はオランダのフェイエノールト

2010-05-13 12:58:19 | 日記
 この講演会の中で元川さんは山雅はフェイエノールトを、一方のパルセイロはハンブルクを、それぞれクラブ運営の手本として参考にしたらどうかと提案してくださいました。

 僕は当初フェイエノールトと山雅の共通点がまるでわかりませんでしたが、話を聞いていくうちに「なるほど」と思うようになりました。

 どちらのクラブも中心駅からスタジアムまでえらく時間がかかるんです。所要時間はバスで20分から30分程度です。でもフェイエノールトのファンは、そんな辺鄙な場所でも練習見学や、ファングッズの購入と選手とのふれあいを求めて、毎日スタジアムまで通っているというんです。

 フェイエノールトはトップが使用するスタジアム「デカウプ」の他、ユース専用のスタジアムやクラブハウスも所有していて、近隣にクラブハウスやレストラン、バーが揃っていて、家族連れやお年寄りの団欒の場になっていることが素晴らしいとおっしゃっていました。

 山雅の試合にも、介護の方に付き添われたお年寄りのファンが来場するそうで
 「おじいさんとおばあさんのファンからすれば、選手は孫であり家族も同然」という元川さんの意見に、僕は頷く点が多かったですね。

 元川さんはアルウインの周辺に、やまびこドームという商業施設があること、近隣に天然芝と人工芝のグラウンドが多いことに着目して、フェイエノールトを山雅を重ね合わせたんですね。

 つまりアルウイン周辺に山雅の息吹を伝える施設をつくることで
 「松本市民の憩いの場」と「お年寄りが生きる糧を見出す場所」という相乗効果が山雅のもたらされると、元川さんは考えています。

 サッカーに限らずスポーツがその土地に受け入れられるには、
 「クラブのビジョン」の他に
 「クラブが考える都市計画」もこれからは大きなウエイトを占めてくることが、元川さんの話から見えてきました。
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