塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

モウリーニョはインテルを離脱するだろう

2010-05-24 01:11:59 | 日記
 しかしこのビッグイヤー獲得によって、モウリーニョのインテル離脱は避けられないでしょう。
 もうすでにレアルとの仮契約が済み、マイコンとミリートの2名がモウリーニョの後を追いレアルに移籍するという報道もありますが、これはさすがに無いでしょう。

 確かにファイナルの舞台はサンティアゴ・ベルナベウでしたが、これだけの注目が集まる期間、モウリーニョと彼の代理人がレアルと交渉を行うような「雑音」を、世間に提供するはずがありません。

 ただモウリーニョがレアルに移籍せずインテルに残留したとしても、栄光の選手達が全て残留するわけではありませんしね。僕はマイコンの移籍はありえる話だと考えています。

 一番避けなくてはいけないのは、僕を含めたインテルファンがモウリーニョと新監督を比較することでしょうね。

 一部の報道ではカターニャの指揮官ミハイロビッチと、イングランド代表監督カペッロの名前が挙がっていますが、前者のような新進気鋭の指揮官だろうが、後者のような百戦錬磨の指揮官だろうが、カルチョの歴史始まって以来の「3冠」を成し遂げた監督と、終始比べられてはたまったものではありません。

 不手際があれば「モウリーニョならばこんなミスはしないだろう」と囁かれるでしょうし、成功しても「モウリーニョが土台を築いてくれたおかげ」と、正等な評価が与えられない可能性もあります。

 もしそうなれば来季のインテルは、次から次へと監督のクビが飛んでしまいます。

 モウリーニョ離脱が現実となったなら、モラッティ会長以下首脳陣はより慎重に監督を選んで欲しいものです。
 王者がタイトルを防衛することは、想像以上の力を消費するでしょうしね。

 来季のインテルは守るべきタイトルが3つありますし、もしモウリーニョが残留となればどんな手腕でタイトル防衛の策を練るのか、それも楽しみのひとつになるのですがどうなるでしょうか。
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インテル、遂に悲願の欧州王者に!!

2010-05-24 00:52:58 | 日記
 「ミステル・モウリーニョ、もっとバイエルン陣内で試合を進めたほうが良いのではないでしょうか?」

 仕事が控えているにも関わらず、昨日の午前3時35分に起きて見たチャンピオンズ・リーグのファイナル、試合後半の45分の間絶えず僕は心の中で冒頭の言葉を念じながら観戦していました。

 多くのファンがどうして守備的サッカーを嫌うのか、理由は個人によって幾つもあると思いますが、僕の場合は「味方陣内でのサッカーは、どんなに緻密は包囲網を用意しても、失点のリスクはゼロにならない」が建前で、本音は「心臓に良くないから」です。

 誰だって贔屓クラブが失点するシーンは見たくないものです。
 
 でもモウリーニョには自分の策略が機能することが、開始前からわかっていたのでしょう。
 まず彼はバイエルンで最も危険な選手ロッベンに対し、キブを番人として張らせた上、保険としてカンビアッソにオープンスペースを消すように指示を出していました。

 同時にインテルは最終ラインの4人が一糸乱れずラインを統制し、同時にバイエルンの選手を封じるのではなく、バイエルンが使える空間を完全に埋めることで、彼らから勝機をうばいました。

 もちろんバイエルンにはリベリが使えないというハンディもありましたし、ロッベンの惜しいシュートもありました。

 ただ守備網の構築から選手交代、そして残り時間の切り方に至るまで、モウリーニョが戦前に立てたであろう計画どうりに試合は進んでいったのではないでしょうか。

 今季のインテルが3冠を達成した背景のひとつに
 「夏の補強で手にした選手が額面に見合った活躍をした」ことがあげられます。
 ミリートにエトー、そしてスナイデル。

 モウリーニョ初年度の08-09シーズンもスクデットは獲得していますが、基本布陣の4-3-1-2とイブラヒモビッチを軸にしたクラブ構成のため、周囲からは「マンチーニの遺産でモウリーニョは勝利を手にした」と揶揄され、新布陣4-3-3-を構成するため鳴り物入りで入団したマンシーニとクアレスマは、最後まで思うような活躍はできませんでした。

 ですから今季のインテルにとって最も勝ちある出来事は、3冠を達成したことよりも、監督が自身の構想を完璧に具現化し、選手達も監督の期待に精一杯答えたことにあると思います。

 モウリーニョにとって2009-10シーズンは、面目躍如の年になったと言えるでしょう。
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