既に錯綜する、来季の監督選び

　ゴル・コムでは総額１億ユーロで、インテルがディエゴ・シメオネを獲得するかもしれない、と報じています。

　荒唐無稽ではないですね。

　シメオネはインテルに２年在籍経験がありますし、１９９９シーズンのチャンピオンズ・リーグでユナイテッド戦を戦うためにオールド・トラッフォードに訪れた際の空気は異様でした。

　それはシメオネがベッカムと再会することを意味し

　「フランス・ワールドカップでの退場劇」

　を誰もが思い出したためです。

　今風に言えば、スニガとネイマールの再会があてはまります。

　マンチーニ政権が存続するのか、それともアトレティコが放出を容認するのかはわかりません。

　ただインテルには

　フェリペ・メロ、コンドクビアのような、シメオネが好むであろう選手がいること
　パラシオに伊カルディと、アルゼンチン出身の選手がいること

　も事実です。

　また、レアルは噂の域を出ませんが、スパーズを率いるポッティチェーノを獲得したいと考えているとゴル・コムが指摘しています。

　このアルゼンチン人は過去エスパニョールを指揮したことがあるのですが、同じカタルーニャでもエスパニョールは

　「レアル・エスパニョール」

　と位置しているため、首都マドリードにバルサ程の嫌悪感が無い、というのが一般論です。

　ただ、レアルに縁のない指揮官を招聘して、本当にうまくいくのかがわかりません。

　僕はジダン政権を半年で投げ出す必要はないと思いますし、１年通じて彼に指揮を執ってもらってからでも、判断は遅くないと思います。

ミラン、コパ・イタリア優勝へ前進

　ミランがコパ・イタリアで戦ったアレッサンドリアは、ミランが世界に誇った名手、ジャンニ・リベラの古巣ですよね。

　ミラン引退後は政治家として辣腕を振るったリベラ。

　今回の対戦をどう見ていたのでしょうか。

　２０１４年のシードルフ
　２０１５年のインザギ
　２０１６年のミハイロビッチ

　１年おきに監督交代を繰り返しているミランですが、前任者に対して契約違約金の問題があるとすれば、財政はさらに逼迫しているでしょうね。

　一方で２００５シーズン、１９９８年のUFEAカップ以来の優勝となるコパ・イタリアを獲得したインテル。

　以後、マンチーニ政権は右肩上がりでよくなりました。

　つまり、コパ・イタリアで優勝すれば、このインテルと同じような結果がミランにもたらされる、かもしれません。

　ミランの２大スポンサーと言えば、アディダスとエミレーツですよね。

　両者に共通するのは

　「その国のトップ・オブ・トップと契約すること」
　「２番手集団をの契約は見送る」

　というものです。

　欧州王者に７度輝いたミランは名門ですが、２００７年以降は厳しい戦いを強いられ、スクデットにも思うように絡めません。

　ですから、過去インテルが足掛かりにしたような

　「コパ・イタリアの優勝で、勝利の味わいを思い出す」

　事が出来るならば、それは指摘される売却にもメドが経つ可能性があります。

　本田は移籍後、初の優勝になりますが、当然彼はスクデットでなければ不満でしょうが。

思い切って不満を口に出す勇気

　昨日、業務で失敗をして方々に頭を下げて回りました。

　そこで感じた事は

　「なるほど、欧州の理にも一理ある」

　というものです。

　ワールドカップやコパ・アメリカがツアーではなく、個人旅行で申し込む方が日本でも増えましたし、今はインターネットでも予約を盛んに受け付けています。

　今夏は五輪とユーロがありますから

　「フランスの鉄道時刻表を準備しよう」
　「フランス語のガイドを買おうかな」

　など思案している方は多いと思います。

　フランスに限らず、海外のホテル従業員は

　「日本人のチップの置き方がわからない」
　「日本人は料金を払う段階で、初めてクレームや文句を言う」

　と不満を示します。

　滞在中に限らず、チェックインの段階から

　「この部屋に変えて貰いたいが」
　「ここが不具合だ」

　と彼らは指摘してほしいのです。

　つまり、滞在中なら変更ができる上に、ミスの汚名返上もできますが、支払いの段階でここが問題と指摘されても、挽回の機会はおろか、提案すらできない、と彼らは考えるのです。

　フランスとブラジルに向かわれる方で既に宿泊の手続きをした方がいるかもしれません。

　もし部屋に限らず、施設などで疑問に思うことがあれば思い切って口に出した方がよさそうです。

　逆に、良い客と巡り会えたと思ってもらえるかもしれませんよ。